【注意】英語勉強のために本を買いすぎる病が流行しています

こんにちは、イギリスで大学生してるわたぽんです。

英語の勉強を始めるぞ!となったら、まず”本を買いに行く”人が多いんじゃないでしょうか?大型書店に行くと、身長以上の高さの棚に、所狭しと英語関連の本がこれでもかと煽ってきます。

この本たちの煽りに負けて、いや、自分の弱みにつけこまれて「英語勉強のために本を買いすぎる病」に感染してしまう人が多いです。

以下、この病の解説と、症状を緩和させ”正しい英語勉強”の感覚を取り戻すための療法を紹介します。

 

「英語勉強のために本を買いすぎる病」とは

長すぎるから「英語本病」と呼びますねー。

「英語本病」とは、駅近書店やAmazonなどで英語勉強本に英語出来ないコンプレックスを煽られ、ついつい「今度こそは…!」とか、「これは本物だ!」とか思って買ってしまいつつも、結局ちょっと手を付けただけでまた違う本に浮気して、最悪死に至ってしまう病です。

感染すると、お金はどんどん減っていくのに、英語は全然うまくならないという具体的症状が確認できます。

中には、どこの書店やねん!ていうほど英語学習本を買いためてしまいつつも、英語テスト72点/100点とかいう微妙な結果ばかりたたき出す人もいます。

どこかで意識を変え、本に頼らない英語学習法を知らないと、一生英語喋れないのに英語本を買い続けるハメになるでしょう。まずは原因を知りましょう。

 

原因1:英語の本を買うことが目的になってない?

「英語本病」に感染する人は、英語の勉強をするために本を買うのではなく、英語の本を買うことで満足感を得ることが目的になっています。

手に取る本は、自己満足を満たすため。読んでも自分の物にはなっていないし、下手すりゃ全て読むことさえしない。人の欲求につけこむ様は、巷に同様に溢れ返っている自己啓発本と似ています。

英語の勉強法は、細かく言えば本当に色々あります。だから、出版される本の数が多くなるのも、しょうがないことではあります。

しかし、どんどん新しい本に目移りしていくことで、いつしか本を買うことが目的となってしまう「英語本マイスター」になってしまい、お金を無駄にかけすぎてしまいがちです。結局英語ができないまま終わる人もいるでしょう。

 

原因2:内容の薄いものばっかり買ってない?

英語勉強のためと本を買いに行くと、「お、またおもろそうなんあるやん。」とどんどん目移りしてしまいます。特にタイトルで煽ってくる本が多いので、思わず「英語は○○でできる」みたいな謳い文句に、ナンダナンダと本を手に取ってしまいます。
一方、本来必要な地味だけどしっかり基礎を押さえた本をスルーしてしまう…なんてことになりがちです。

タイトルで煽ってくる本の中には、内容が薄かったり、小手先のテクニックばかり紹介して基礎基本を教えない本もたくさんあります。別に各々の本が全て悪いわけではないのですが、中途半端な本が多い分、合わない人も多いのです。

英語本が増えすぎたから、ニッチな点ばかりを狙っていかないと埋もれてしまうんでしょう。

自分のレベルに合った本を見つけられず、何冊も買うことになる人はとても多いと思います。

 

原因3:本を買うだけが英語の勉強じゃないのを知ってる?

「英語本病」にかかってしまう人は、もしかしたら書籍以外でも英語の勉強はできることを知らないのかもしれません。

てか、コミュニケーションツールであって、喋って聞いて書いたりもする英語を、書かれた文字だけで勉強するのはナンセンスです。英語の学習は、書籍だけでするものではありません。あくまでサブツールの一つ。

あなたの好きなスポーツや、好きな洋画、洋楽やYouTube、そして日々ムニャムニャと口に出す独り言まで、すべて英語学習に最適な素材なのです。

(参考:学校の英語が面白いわけがない!好きなことをやって英語を学ぶススメとそのヒント)

中には無料のものもたくさんあります。

しかも本で勉強するのだけが英語の勉強じゃないと知った方が、英語の勉強効率は上がると思いますが…。

 

では、ここから療法。

 

療法1:既に英語本がたくさんあるなら、これ以上英語の本は買わない

既に英語の学習本がたくさん家の書棚に眠っている場合、追加で英語本を買うのはやめておいた方が良いでしょう。

「もしかしたら次買うのが大切な本かも…」と思う気持ちは分かりますが、既にたくさん買っているなら、「英語本病」に感染してしまった疑いがかなり強いです。だから、一度購入を断ち切ることが重要です。

今までに買った英語本を見直してみましょう。実は、英語を喋ったりある程度理解したりするのに必要な知識は揃っていたりします。

 

療法2:「中途半端をたくさん」より「完璧をいくつか」を意識

英語学習本は、結構粒がそろっているとも言えます。

本当に内容の薄くてどうしようもない本もありますが、多くの本はちゃんと意味があるし、役立つ本。タイトルがちょっと違ったり、焦点が違ったりするだけって例もあります。

「英語本病」では、”中途半端に理解した本”がたくさん出てきてしまうわけですが、それよりも、“いくつかの本を完璧に理解する”方が効果があります。

細かいやり方は違っても、最終的に目指す場所(英語を喋れる、TOEFLで高得点)がしっかりしてれば、本の案内に沿ってしっかり勉強することで、目標達成に大きく役立ちます。

事実、僕がIELTSの勉強に買った本は1冊だし、文法本も英語の勉強に本腰を入れてからは1冊しか買ってません。(文法本は学校で買わされたやつね。笑)
基本はそれで十分だったし、細かいところはネットや立ち読み、先生への質問でなんぼでも対処できました。

 

療法3:本にも性格があることを知る

英語本はたくさんありますが、其々の本には”性格”があります。だいたいこんな感じでしょうか。

  • 資格試験対策
  • 学校向け対策
  • 英会話対策
  • 正しい読み書き対策(基本文法など)
  • ブランド物
  • 小手先集
  • ただのハズレ

まだまだあったかもしれませんが、だいたいこんな感じでしょう。

療法2で、「細かいやり方は違っても、最終的に目指す場所がしっかりしてれば…」と書きましたが、この“目指す場所”を勘違いしてしまう方は多いです。

例えば基本事項が分かってないのに小手先集を読んでも効果は薄いし、資格試験対策の本で英会話ができる…かと言えば違います。「○○先生伝授!」みたいなブランド物も、名前先行で実際に自分に合うかどうかは分かりません。

また、内容の薄いものはできれば買わないようにしたいところ。

見分け方としては、カラフルな表紙にひどい煽り文句があれば、手に取らないのが無難です。「英語は副詞でできる!」とか、本当かもしれませんがやめておいた方がいい。怪しすぎ。実際見ても全体に目が行き届いてなかったりするし。

パートナーに選ぶなら、もっとおとなしいけど必要なことをしっかり押さえてくれるのが良いでしょ?

まあ、そう言いだすと「学校で配られる・買わされる教科書」は割りと優秀な教材が多いのですが。文法なんかは、教科書や1冊の参考書だけで十分です。

 

お薬:英語本よりも実践練習にお金使うのはどう?

英語の本を無駄買いするのをやめると、必然的に他のことにもお金を使えます。僕はここで、実践練習のために使うことをおすすめします。

例えば洋画の英語音声を利用することは、英語勉強のための最高な手段の一つです。海外一人旅へ行くのも、結構英語を使う機会があって良いです。

基礎的なことは本を使うのがたしかに良いですが、最終的に英語で話したりするには”生の英語”に触れることが必須。英語本を無駄に買うことをやめ、洋画を買って英語の学習に活かす方が、(あくまで人によってですが)良いかと思います。

(参考1:英語学習者は「読んで分かる」と「話せる」の違いが分からないと一生話せない)
(参考2:そろそろ気付こ?英語で実際に喋らずして、英語を話せるようにはならないよ)

 

わたぽんのまとめ的なにか

「英語本病」は恐ろしい病気です。感染してしまうと、気付いたときには数万円飛んでってたりします。なのに英語はできないままだったりします。

キーワードとしては、「基礎基本」が大事。英語の学習に早道を選んで駆け上ろうとすると、多くの人はこけて、滑り落ちてしまいます。積み重ねによって、英語を喋れたり、良い文章を書けたりするようになるものと意識しておくと、本選びでも間違いが少なくなります。

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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