イギリスで一年インターンとして働いて学んだ16のこと

こんにちは、わたぽんです。

イギリスで一年間のインターンをしていました。F1チームでのエンジニア職という特殊なものではありますが、普遍的に伝えられそうな部分をピックアップしてまとめてみました。働き方やコミュニケーションに関することが中心となっています。今後イギリスで働いてみたい、イギリス留学中でインターンを狙ってるという人にとって、是非参考になればと思います。

日本で長期的に働いたことがなく、またイギリスでも一年という期間だったのもあり、純粋に「初期印象」として読んでいただければと思います。では、いってみましょう!

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コミュニケーション編

F1チームとはいえ、インターン先は立派な一つのイギリスの会社。もちろん英語で仕事していました。英語はコミュニケーションのためのツール。英語含め、学んだことをご紹介します。

1.まず褒める

まず驚いたのは、めちゃくちゃ褒められること。上司が褒め上手だったのもあります。上司に席に呼ばれると、まず”brilliant”, “excellent achievement”, “This is absolutely amazing.”, “fantastic job”等と、レポートを褒められたりします。

一通り褒め終わると、パンチが来ます。

“but, you know I am always chasing the perfect quality, so would you mind if you edit this part to include ~~~?”

褒められたうえで、重要な点を一カ所(又は数カ所)に絞って指摘してくれるのは、指摘される側としても分かりやすいものでした。ただ、回りくどい英語表現が積み重なって、毎度いつ修正が言われるかハラハラ。時々、褒め言葉だけで終わってポカンとなります。

2.sarcasmを大切に

しかし誉め言葉を素直に受け入れられるほど、イギリス英語は甘くありません。

上司は簡単に”good work”なんて言います。例え質が求めてたものじゃなくても。

部下としては、上司や同僚のsarcastic(皮肉的な)表現を的確に捉え、自省し、次に活かさなければいけません。

幸いなことに、皮肉的に褒められてるのかどうかは、仕事を進める内に分かってきました。例えば、目が笑ってないとか、イントネーションの違いとか、あるいはべた褒めされたはずの資料がその後全く利用されなかった時とか…。

嫌がらせをされてるわけではなく、彼らの表現方法なので、そんな時は何がいけなかったのか分析して次に活かします。

3.英語はそんなにうまくなくても大丈夫かもしれない

イギリスを含めた海外で働くとなると、英語力を心配する人は多いでしょう。しかし英語は思っているほど、できなくていいのかもしれません。

特にエンジニアや仕事に関する特殊技能を有している場合は、英語は仕事に支障をきたさなければ十分と捉えれることも多々あります。ネイティブのように細かい表現や流暢さを持ってなくても、実際そこまで気にされないということです。イタリア人社員はイタリア訛り全開で話してましたが、ちゃんと周りと議論できていたので受け入れられていました。

「英語ができる」と一言に言っても、そのレベルは人によって様々。ネイティブのように英語を話せるようになったら、海外で働いてみよう、等と考えていると一生働けません。

ただし、イギリス英語じゃないと嫌味を言われたり、役立たずと見なされる職業・場合もあるようです。注意。

4.自信を持って

でもより大事なのは、自信。

英語に自信がないから…とか、自分の意見に自信がないから…と何も話さないと、存在価値がゼロです。

英語であろうと何であろうと、ガンガン話していく気概でないと、伝えられることも伝えられません。自信を持って! (しかしあくまで謙遜して!…それがイギリスで好かれるコツです)

5.雑談の重要性

仕事中の雑談はとても重要です。

リラックスしてアイデアが出やすくなったり、動きが良くなったりします。同時に、他の人の雑談に入ってないと、知らない間にプロジェクトの方向性が定まっていってたりします。

え、会議で全てが決まるんじゃないの?
ーたしかに、最終的な重要決断は会議でされるでしょう。しかしその決断の方向性は、何気ない雑談から既に話し合われているかもしれません。インターン当初はデスクにいる時に周りの声をシャットアウトしすぎて、後で話に乗り遅れたりしました。

だから途中からは、仕事中に周りで雑談があった時は、必ず耳を立てていました。例え自分が直接関わってなくても。(ただの他愛もない話も多分にありました。最悪、英語のネタ話の練習にもなります。笑)

6.まず知ってもらうことの大切さ

異国人として働くにあたり、まず会社で僕を知ってもらい、受け入れてもらえることが大切でした。

日本ならば何もしなくても「同じ日本人」として受け入れられやすいのですが、イギリスだと僕はあからさまにマイノリティ。ただのインターン生という紹介だけだと、一人の遠い存在で終わりかねません。

なので、積極的に名を売る必要がありました。幸か不幸か、僕の名前が会社中に知られたのは、社内パーティーでブレイクダンスをしたからでした…。翌日以降、あまり関わりのなかった人も親しげに話しかけてくれるようになりました。

7.メールフォーマット

イギリスでの英語メールなんて、どうしたらいいんや…。

戸惑いつつ始めたインターンでしたが、社内メールだと結構緩いメールで大丈夫です。

社内の重要人物宛てだったら、”Dear ~~”で始め、”Kind regards,”で終わらせる。

直属の上司や何度かやり取りのある人だと、”Hi~~”で始めても全然大丈夫。最後は適当に”Regards,” “Thanks,” “Many thanks,” “Cheers,”等を使い分け。本文も謙遜気味に仕立てれば十分。

親しくなった相手への短い連絡だと、最悪”Hi~~”や”Regards,”も抜いてしまうこともありました。大抵急いでる時ですけど。

慣れれば気を使いすぎることもなく、英語メールもこなせるようになります。(対外向けのビジネスメールは正直まだまだ!)

 

働き方

イギリスで実感した大きなことに「働き方」があります。僕にとって初めて長期的に社員同様に働いたのがイギリス。今、イギリスでの感覚が残っている内に、書き残します。

8.有給は使わなきゃいけない

有給休暇を何割消費したか? という話題を日本では耳にしてましたが、イギリスでは法律上、有給休暇を全部消費しなきゃいけません。

たしか一年目から最低約22日以上の有給休暇取得が義務付けられています。(あとで判明次第確定します)

なーんて言って、結局働きたけりゃ気にしなくていいでしょう…と思ってたのも間違い。有給休暇は一年ごとに日数がリセット/繰り越しされるのですが、そこで消費日数が規定値に達していなければ上司に怒られます。曰く、「お前らが有給休暇取らない場合、責められるのは俺なんだ。」

ある日部下のデスクへ赴き、「有給休暇、まだ4日ほど残ってるだろ。あと2週間で月末だ。さあ、今目の前で休暇日を入力しろ。するまで俺は動かんからな。」と肩もみしながら言う上司。周りはみんな笑ってましたが、日本で働くとこれが羨ましくなるのかなあ。

9.文化の違いを受け入れる

イギリスの会社とはいえ、そこで働く人はイギリス出身者のみではありません。色々なバックグラウンドを持った人が集まっています。

そこで、画一的な文化を押し付けたり、相手の背景を無視して非難する等ということは、あってはなりません。特に自分が周りにとって見た目から”違う”存在だったので心配もなくはなかったですが、僕への対応から、周囲が違いを受け入れてくれているのを実感しました。

時々雑な対応があったとしても、それは相手がまだ受け入れてくれていないから。言語やコミュニケーションの問題であったり、仕事の出来の問題であったりもします。その辺の基準を高く求められるということはありえますが、クリアさえすれば問題ありません。

10.昼間のビールは悪くない

「イギリスでは、昼休みにパブでビールを飲む。」という噂を聞いていましたが、えっと…本当でした。笑

日常的に飲んでたわけではありませんが、時々何かがあれば飲むことがありました。昼からビールなんて…と思われるかもしれませんが、良い感じにリラックスできて、案外良い経験でした。もちろん、ビール好きである程度お酒を飲める人でないといけないですが。笑

11.仕事と趣味の両立を大切にする

これはF1に限った話かもしれませんが、F1では短距離走者よりは長距離走者的な働きを求められます。一時的な良い仕事よりも、長い間に渡って成長し続ける。停滞は即ち、後退を意味します。

そんな中で、社員の方達はみんな、趣味を大事にされていました。仕事前に水泳をする人、昼休みに走る人、仕事後に自転車に乗る人、夜ヨガをする人、飛行機操縦をする人…。長期休暇を取って、ヨーロッパ大陸横断レースに挑戦したり、ドーバー海峡横断やネパールへ登山に行く人もいました。

みんな仕事では集中し、仕事外では趣味で息抜きをしっかりし、また仕事に戻って集中を繰り返す。

インターン開始直後、夜残っていたら上司に言われました。

「今はまだ分からないかもしれんけど、休むことも大事やぞ。五年、十年と時間が経ったとき、分かるはずだ。」

 

文化

最後に文化的なことを足しましょう。食が半分以上を占めています。。

12.とりあえず紅茶飲もうぜ

紅茶をめちゃくちゃ飲みました。イギリス人、本当に紅茶をたくさん飲む人が多い。

朝着いたら一杯。
全員出揃って少ししたら一杯。
ミーティング前に一杯。
ランチ後に一杯。
夕方に一杯。
ちょっと仕事が長引くかも…一杯。

ガブガブ消費していきます。僕が半分くらい飲み終えたところで、横に座る先輩は飲み終えています。そして尋ねるのです。「紅茶いる? あれ、まだ飲んでるの? おいおい、何やってんの。ちゃんとキャッチアップしないと!」

僕はこれを、愛すべき紅茶ハラスメントと呼びます。おかげで紅茶の消費量が上がりました。

他にも紅茶を皆で淹れ合う「ティーラウンド」等もあるのですが、それは別記事にまかせます。あと、ミルクの分量にみんなうるさいです。

イギリスで受けたティーハラスメント - 英国留学してたら紅茶文化に浸ってしまった話
イギリスと言えば、紅茶。 何かとネタに挙げられるイギリスと紅茶文化ですが、ごめんなさい、ネタにしたくなったので書き始めちゃっ...

 

13.お昼にフィッシュアンドチップスなんて食べない方がいい

イギリスで食と言えば、フィッシュアンドチップスですが、あれはお昼に食べない方がいいです。デスクワークベースのイギリス人社員さんも、お昼に食べてる人を見たことがない。(体力仕事の人は食べてた。)

理由の一つは、食後眠くなるからです。芋と油のオンパレードで、食後はおなかいっぱい。とても昼からの仕事に集中できるものではありません。多くの人は、お昼にサンドイッチを食べてました。

14.誕生日は祝われる人がケーキでおもてなし

社内で誕生日の人がいれば、その日はケーキの日でした。つまり一年の内、結構な日がケーキの日です。

誕生日の人は、ケーキをはじめとしたスイーツを持っていき、社員みんなに配ります。みんな口々に”ohhh lovely”とか言いつつも、スイーツのセレクションを見て、「ああサボったな」とか、「おっ、これは中々見ないぞ。」等と裏で話してます。ケーキの恨みは怖いです。

どこまで普遍的かは分かりませんが、他のイギリスの会社でも似た文化が合るようでした。

15.クリスマスはお休みモード

そう言えば、クリスマス頃は常にfestive mode(お祭り感)に覆われていました。みんな一年を締めくくりに入り、どこかお休みモード。クリスマス休暇に合わせ、有給休暇を取り長期連休にする人ももちろんいます。

特にクリスマスと年末の間は緩やかな空気が流れていて、お昼休みに来てるメンバーで「今日はどこのパブでごはんにする?」等と毎日話していました。キリスト教の国、イギリス。クリスマスはお休み時です。

16イギリスで受け入れられたいなら、とりあえずfootballやれ

イギリスでサッカー等と言えば、「ああ、分かってないな」と思われるでしょう。

日本語で言うサッカーは、イギリス英語ではfootball。イギリスの国民的スポーツでもあります。

会社内クラブ等でfootball(あるいはフットサル)はほぼ必ずあるので、イギリスで受け入れられたければ参加すると良いでしょう。市民権が与えられます。

footballの話題についていけるとなお良しです。

 

 

わたぽんのまとめ的なにか

書いてみて本当に役立つのか不安で仕方ありませんが、僕にとってイギリスで働くとは、こんな感じ。特にコミュニケーションと働き方に関しては、学ぶことが多かったです。

日本ではアメリカの話が多いですが、イギリスをはじめ、ヨーロッパやその他の国での仕事というのもあります。国単位だけでなく、会社単位、個人単位でも仕事の仕方は違います。

僕にとってイギリスのF1チームで一年間のインターンを経験できたことはとても大きいですし、日本で働く際にも常に忘れずにしておきたいです!

 

以上、わたぽんでした。ほなね!

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わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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