十字架の丘はバスが少ない!結果、リトアニアで○○しました

こんにちは、この前バルト三国へ行ってきたわたぽんです。
先日行ってきたリトアニアには訪れるべき場所がたくさんあるのですが、その中でも有名なスポットの一つが「十字架の丘」です。文字通り、大量の大小様々な十字架が建っている場所です。
十字架の丘へ行く際は、結構時間に気をつけないと、予定が組みにくかったり、費用がかさんでしまったりするので、その辺のアドバイスと僕の失敗談を紹介します。
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十字架の丘はど田舎にある
観光地というのは、街の中にあったり、たとえ辺境でもそのスポットだけで結構大きかったりします。しかし周りが超ど田舎なのに、離れて見ると規模が小さく見えるので、なんとなく残念感が漂ったりします。
あ、でも十字架の丘は実際行けば分かるのですが、規模が小さそうに見えて十字架の多さと意外な奥行きの深さに圧倒されます。決してガッカリスポットというわけではありません。
十字架の丘への行き方
十字架の丘へ交通機関を利用して行くなら、バスかタクシーがあります。
まず、バスなんですが、こいつは曲者です。
バスで行く場合は、たいていの人はシャウレイ(Siauliai)のバスターミナルから出発することになると思います。他のバス停はマイナーすぎるので。
バスターミナルにはインフォメーションセンターがあるので、そこで”I want to go to Hill of Crosses.”と伝えると、バスの時刻表を記した紙がもらえます。ちゃんとした英語じゃなくても、簡単な英語で向こうは勘づいてくれます。あ、観光客きたな、と。ネットではこちらのサイト(英語)に載っています。
十字架の丘があるバス停はドマンタイ(Domantai)。バスに乗るときに運転手に行き先を伝え、チケットを買います。というか、バスの運転手も観光客っぽい身なりしてたら向こうから”Domantai!?”て聞いてきます。笑
バスに揺られること15分ほどでバス停に到着し、そこからわき道を2km歩くと十字架の丘にたどり着きます。わき道は一本しかないのですぐ分かると思いますが、バス停に降り立った時、バスが走って来た方向を見ればあります。
しかしバスの本数が少ない。1時間に一本あればいいなって感じ。それにDomantaiのバス停から十字架の丘までも歩くと割と長く感じます。
そこで登場タクシー君…なのですが、タクシーだともちろん値段が上がります。
もしタクシーを利用する場合は、道端で捕まえたりするよりも、インフォメーションセンター等で呼んでもらう方が良いでしょう。たしか交渉制。往復で約2000円~4000円ほどかな~と(物価はユーロに変わったので、これからも上がる可能性があります)。リトアニアのタクシーの運ちゃんもぼったくることあるので、まあまあ強気にいきましょう。タイほどではないけど。
タクシー使うと帰りのバスとか歩くのを気にしなくていいので便利です。十字架の丘では駐車場で待っててくれますしね。
他にはレンタカーが借りれれば、もちろんそれが一番楽です。
僕はドマンタイで最終バスを逃した
はい、ここからが本題(?)。僕はど田舎で草原ばっかりと言ってる場所で、最終バスを逃しました。その話を少し。
とりあえず十字架の丘の写真。
僕はこの頃はまだなんの心配もせず楽しんでいました。最終バスまでは時間があったので、余裕たっぷりで十字架をしげしげと見回っていました。
僕はバス停へ向けて帰りだしました。
道路の周りは草原がきれいに広がってます。まるで北海道です。ど田舎です。十字架の丘からバス停までの道のりは2kmで、歩道というようなやさしいものはありません。車道か草むら。歩く道はいずれかです。
僕はバス停に着きました。
ドマンタイの周りも、別に活気はありません。北海道の富良野郊外みたいなところです。バスが来るまでまだ15分ほどあったので、写真を撮ったりどこかで立ちションできないかなーなんて思いながら待ってました。
さて、バスの時間ですが、その日は金曜日でした。金曜日のドマンタイーシャウレイの時刻表を見ると、
7:43
8:50
…(省略)
17:27
19:03 (Mon, Fri, Sun)
とあります。最後の”Mon, Fri, Sun”は何を意味するのでしょう?
僕はこう考えました。
「最後の19:03発のバスは月曜、金曜、日曜限定のバスだ!」
僕は待ちました。
19:00になりました。夏のリトアニアは日の入りが遅く、10:30ぐらいまで日が出てたりします。
19:05になりました。バスはまだ来ません。海外ではバスはよく遅れます。だいたい日本でもバスの2分遅れなんてしょっちゅうあります。
19:10になりました。僕は再度、バスの時刻表を見ました。
17:27
19:03 (Mon, Fri, Sun)
僕は勘づきました。
「金曜は19:03発のバスはないってことちゃうん!??!」
焦りました。時計を見ると19:11。その日はシャウレイを20:15に出発する他のバスで、リガへと向かう予定でした。これはやばい。晩御飯も食べなきゃ、バスで空腹なんて最悪です。
しかし僕はどこかで信じていました。
「バスは来てくれる。きっと、遅れてるだけや…。」
19:15、バスは来ませんでした。
(写真は行きのバス)
「ど田舎だ~北海道だ~空気が綺麗だな~ルンルン」とか当初は言ってたのですが、「ど田舎で最終バス逃すとかヤバいやん。」に変わりました。ドマンタイからシャウレイバスターミナルまでは12km。なんとなく道は分かるけど、僕の足では走っても1時間では帰れへん…。
しかし僕には勝算がありました。
道路には田舎なわりに、通過する車が結構います。頭に浮かべたのはSTORYS.jpに上がっている、数々の旅のストーリー。
「これはヒッチハイクしかないな。」
なんかヒッチハイクして自慢する奴らが最近多くて、正直したくないなーなんて思ってました。どこか行くときも、お金をかけたくないときはいつも自転車に乗ってました。だから今までヒッチハイクはしたことありません。
でもそんなこと言ってる場合じゃありません。12km先の場所に1時間以内に到着するには、立体機動装置を持たない僕は、誰かの車に乗るしか方法はなかったのです。
リトアニアの田舎で、人生初のヒッチハイクです。
僕は立ち上がりました。
ヒッチハイクをしたことも、現実で見たこともない僕は、映画の世界から想像するしかありません。
思い浮かべたのは、RUSH。
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F1を題材にしたこの映画では、フェラーリのドライバーになったニキ・ラウダとその将来の奥さんが、イタリアのど田舎で車が故障してしまい、ヒッチハイクするシーンがあります。ちなみにそこから続くシーンが体が震えるほど面白いです。
僕はフェラーリドライバー、ニキ・ラウダになりきりました。
道端に立って、右手を地面と垂直に出し、ちょっと笑顔でやって来る車の運転席を見ます。
結果は…怖い顔のおっちゃん達が過ぎていきます。
10台ぐらいに無視されたところで思い出しました。RUSHではニキ・ラウダがヒッチハイクを試みますが、車は止まってくれませんでした。では映画ではどうやって車を止めるかというと、彼の将来の奥さんが色気を使ってました(本当は彼女の色気によりヒッチハイクが成功したんじゃないですが)。
しかし僕の横には女性がいません。
少なくとも半径100m以内に歩いている人類はいませんでした。
さて、どうしよう。もう一つヒッチハイクと言えば、クレヨンしんちゃんの映画、嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロードです。覚えているでしょうか。ヒロシが女装して車を止めたやつですね。まあ、さすがに参考になりません。
しょうがなく僕は右手を出す動作を何回も繰り返しました。
すると車が止まりました。
えっ。
えっ。
ヒッチハイクを始めて、20台目ぐらいでしょうか。時間にして10分ぐらい。車が止まりました。
止まってくれたのは小型のマツダかニッサンの車(忘れた)。いや、トヨタだったかも…。
僕は少し通り過ぎてから止まってくれた車の元へかけつけました。車の運転手は若いイケメンの方。マックス・チルトン(F1ドライバー)にちょっと似てたかな。
“Could you bring me to Siauliai bus terminal?”
僕は尋ねました。彼は言いました。
“odiaufo<*+LFDfkpaskfp”
お前英語喋れんのかいなー!!!
でも日本語言っても通じないでしょうし、なるべく簡単そうなワードやリトアニアの地名で伝える。ドライバーはなんか言いながら頷いてくれたので、僕は乗りました。
はあ、なんとかこれで帰れる…のかな。草原をつっきる道を眺めながら、思いました。
しかし彼は6kmぐらいのところで止まりました。ここからバス使えるとかなんとか言って、僕は降ろされました。
えっ。
バスはもう最終逃したちゅーねんとは思いながらも、しょうがないから近くに見えたバス停へ行きます。そのバス停はどうも大きな墓地かなにかのとこにあるようで、お墓参りらしき人達がいくらかやってきていました。
バス停で時刻表を確認。
でもどう見ても19時以降のバスがありません。
さて、どうしようか。再度ヒッチハイクしてもよかったのですが、もしかしたら地元の人ならバスのこと知ってるかもしれない!
ひらめいた僕は、周りを見渡しました。狙いは若い人。リトアニアでも若い人の方が、英語喋れるからです。
近くに、金髪のイケメンが立ってました。
僕は英語通じろ!と願いながら、バスターミナルへ行くバスがあるかどうか聞きました。
そのイケメン君は、英語がうまかったです。バスの時間を一緒に確認してくれ、ないことを教えてくれました。他にバスターミナルへ行く方法ない?と尋ねました。この頃にはイケメン君のお父さんと彼女が集まってました。彼女かわいかったな~。
最終的に、そのイケメン君の活躍で、タクシーを電話で呼んでもらえました。僕は電話もなきゃWi-Fiもないので、タクシーを呼んでもらい本当に助かりました。
ちなみにそのイケメン君は、僕と同じようにイギリスの大学で学んでいるとのことで、夏休みでリトアニアへ帰国していたそうです。俄然盛り上がる僕とイケメン君の二人。
去り際には、イケメン君の彼女に”Why are you here?!”なんてかわいい笑顔と一緒に聞かれましたが、僕こそ”I don’t know! Why am I here!?”って答えときました。
その後5分でタクシーが来て、19:50ぐらいにはバスターミナルへと帰ることができ、狙っていたケバブもギリギリで食べ、ラトビアのリガへと向かいました。
めでたし、めでたし。ふう。
追記:リトアニアでの治安について
実は僕のイギリスでのハウスメイトがリトアニア人ということで、リトアニアに行ったときのことを話していました。彼女は僕がヒッチハイクを十字架の丘付近でしたことを聞いたとき、表情が一瞬青ざめたようになり、そこから決壊したダムから水が飛び出るように一気に笑った言いました。
ハウスメイト「シャウレイでヒッチハイクしたん?!(笑)そこ、リトアニアで一番治安の悪い場所やで(笑)」
僕「(・。・)」
リトアニア人が言うから、本当なのでしょう。詳しく聞いてみると、リトアニアでは”Siauliai(シャウレイ)”と”panevezys”周辺が危険だそうです。そこではマジでヒッチハイクはしない方がいいよと教わりました。しない方がいいって言われても、もうやってしまったんだからしょうがないんですけどね。運が良かったです。
リトアニアでの街間移動にはバスがおすすめです。日本の高速バスのようなものが、激安、ちょくちょくwi-fi付きで走ってます。電車は本数が限られてますが、快適なのでちょうどよいのがあれば使うといいでしょう。基本、ヒッチハイクを必要としません。
まとめ的なもの
バスの時間には注意しましょう(迫真)。
以上、わたぽんでした。ほなね!スポンサーリンク
わたぽんの簡単な自己紹介
小学生の頃のあだ名を再利用してます。イギリス、サウサンプトン大学で空気力学を専攻中。F1でレースカーをデザインする事を夢見ています。現在F1チームでインターン中。詳しい事は、→プロフィールでどうぞ。
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僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。イギリスの大学より執筆中。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。かれこれ短くない期間書いています。
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