留学中、英語力が上がったと感じた4つの時とその理由

こんにちは、わたぽんです。
留学したら、英語喋れるようになりますよね?
1年もしたらペラペラ。やっぱ留学様様やわ、なんて…。
え、僕の場合?
留学1年目、英語のできなさをよくバカにされました。
留学2年目、前半は英語ができなくてシカトもされました。
3年目になって、ようやく”それなりの英語”を喋れるようになってきたと言えます。時間かかりすぎ。これが通常スピードなのか、僕の特別習得スピードが遅いのか。自分で言いたくもありません。だって、多分後者やもん…。
めちゃくちゃ悔しかった。
なんで自分はできひんねんって何度も思いました。
だからこそ、色々調べてみたし、やってみたし、苦しんでみたし(別に狙って苦しんだわけじゃないけど)、”I HATE ENGLISH!!!”とは言いつつも、ながーーーーいお付き合い。そしてこれからも終わらないでしょう。
今日はそんな3年間の中で、
「そういや最近、英語喋れるようになったなー。」
と感じ4つの時と、その時やってて効果あったなと思った3つのことを、場面ごとに紹介します。
ちなみに留学前の英語スコアは、IELTS Overall6.5(L:6.0, R:8.5, W:6.0, S:5.5)、TOEFL iTPは527。高校でもそれなりに英語で海外生と交流し、友達もできてました。というレベルです。参考までに。
(1) 留学当初の数週間
一つ目は、英語に”慣れる”までの数週間。
イギリス渡ってきて最初の数週間。毎日が新しいことの連続。新しい場所、新しい人。フラットメイトはイギリス人5人、ハンガリー人1人。そこに僕。
みんなめちゃくちゃ英語うまかったし(当たり前)、喋るの早いし。最初の挨拶の時は、フラットメイトはシャイなのか、ありきたりな事言ってるから理解できてましたが、その親父さんなんか気前よく喋られると、もう何がなんだか分からない。
大学の授業も、数学以外は何言ってるかよく分からない。
友達に”Hey what’s up!”って言われて、「What’s upってなんやねん」って思ってました。(What’s up? : 調子どう? みたいなノリです。)
だから、毎日知らない英語との触れ合い。
簡単な単語や、よく使われてたフレーズ、一言の中でも特に簡単なものは、すぐに自分でも使えるようになりました。ちょっとずつ喋れるようになりました。
はい、以上。
そう、これで終わり。
最初の数週間、どころか最初の一年、これ以上の成長はなかったと言ってもいいでしょう。
これはつまり、”英語に慣れた”状態でした。習得でもなんでもなく、ただ慣れただけ。
なぜ慣れただけなのか?
それは、僕がインプットをしっかりしていなかったのと、アウトプットが全然足りてなかったことに他なりません。
ただ通り過ぎていく英語を眺め、たまにヒョイっとつまみぐいしてた。体系的でもなければ、数もこなしていない。当時は英語で話してる時間よりも、日本の彼女と電話してる時間の方が長かった気がします。
【留学初期の人へアドバイスその2】
これはイギリス来た当初に、もらったアドバイスをそのまま:「思っている以上に住んでいるだけでは上達もしにくいですから、自分のものをチェックしてもらうだけでなく、友達が書いた文章や話した表現方法を意識して覚えるということは必要かもしれません」
— わたぽん/Wataru Kawamoto (@wataponf1_uk) October 18, 2018
それでも、何もないところから慣れるようになると、少し変わります。英語がどんなスピードで話されてるものか分かるし、少ないにはせよ、実際に使われてる単語や文章も分かります。非ネイティブの早すぎない英語なら、それなりに会話も弾みます。
英語上達の目線で見ると、明らかなる失敗の期間ですが、同時にめちゃくちゃ長い準備体操の時間だったとも言えます。朝起きてからラジオ体操72回ぐらいしたようなもんでした。
(2) ネイティブ英語を真似しだした時
留学2年目になって、危機感を覚えた頃。
「今年はやるぞ」と、意気揚々。今までめんどくさがってやってなかったけど、とても効果があるとよく言われる勉強法を、徹底的にすることにしました。それが、
「映画・ドラマから英語を学ぶ」という方法。
これが一定の効果があったと思いました。まあ、だから多くの人が効果あったと言ってるんですけど。
実際にやったことは、
- BBCドラマ”Sherlock”を観る
- 英語字幕で観る
- 何度も観る
- 全セリフをシャドーウィングする
- 字幕なしでもセリフについてけるように、何度でも繰り返す
毎晩1時間ほど、それを2ヵ月ちょい。もうこれしかないと、ただひたすらにやってました。
観たことある人は知ってるかと思いますが、ベネディクト・カンバーバッチ氏演じるシャーロックが、喋るの早すぎて息つぎ全然しない。マネするたびに、まるで陸にいながら息継ぎなしで15mほど泳いでる気分でした。
しかしドラマで出てくる英語のスピードを、たとえ無理矢理にでもついてけるようにすると、実際に喋る時に楽になりました。付加疑問文とかは、かなりスムーズに出てくるようになりました。
言葉に詰まっても、シャーロックが言葉に詰まってる時のマネをし、どもってました。似非シャーロック気分。楽しかった。
それまでの英語が、どこか”教科書的”、あるいは”非ネイティブの喋る英語の域”だったのが、ここから”ネイティブ英語”のスピードに進化し始めます。
この勉強法は、ほんまに効果あります。
でも、完璧ではありませんでした。
(3) ある日、英語を言い訳にできなくなった時のこと
2年目も終わりに近づいた頃、ぼちぼちと関わっていたFormula StudentというSociety(サークル)で、部門リーダーになることになりました。
なんで英語できひんのに、リーダーなんてなれんねん!?と思われた方、正しいです。僕もあれは、奇跡だと思っています。トリックです。策略です。詳しいことは以下の記事のクライマックスで触れてます。

リーダーになるということで、いよいよ英語を言い訳にできなくなりました。別に誰かに陥れられたとかじゃなく、自分で飛び込んだのですが。
イギリス人に囲まれたチーム内で、まだ何も知らない僕ができることはただ一つ。
「聞いて、学んで、従う。」
毎日周りが何話してるのか、ぼんやりとは分かるけど、やっぱりよく分からない…という中、がむしゃらに先輩達から学ぼうとしてました。
それが実質初めてだったんですよね。ネイティブのイギリス人達と毎日話して過ごすということが。
意外かもしれませんが、留学って案外、現地の言葉を話さなくても生きていけます。
社会が発達したから、そしてネットもあるから。講義は英語だとは言え、講師の話す英語とネイティブの友達の喋る英語には、明らかな違いがあります。僕のいる大学では、講師の話す英語はどちらかというと、聞き取りやすい、英語学習者にも分かりやすい話し方をする人が多いです。説明が頭に入りやすいように、意識して話すから。
さて、イギリス人に囲まれてもがきだしてからは早かったです。5月の終わりには分からないことだらけだった僕でも、7月の半ばには色々と分かりだしていました。2年目が終わった夏に家族と海外旅行に行った時に、「ああ、そういえばだいぶ英語話せるようになってきてる。」と感じました。
喋れるようになるには、実際に喋るしかない。
ネイティブ英語を理解できるようになるには、実際に彼らの話す言葉を飲み込んでいくのが手っ取り早い。
当たり前のことをやっと実感した、2年目の終わりでした。
(4) 開発で必死だった時
それでもやはり、まだネイティブと肩を並べることはできてません。まだ、それなり。
こっからどうやったら上達するのかなーと思っていた矢先、そんな事考える暇もなくなる日々がやってきます。

ただただ必死に、目の前のことに取り組んでいた頃。部門リーダーとしてチームの開発を引っ張っていく立場だったから、自分だけじゃなくて、チームメイトにも指示を出したり、自分の案を伝えたり、逆に相手の意見を聞いたり。伝えたいアイデアがあるのに、英語のせいで伝えきれないと本当に悔しかった。
そうやって過ごしてるうちに、話す方の英語も、少しずつ上達してきました。自分が言いたいことを、言えるようになった。
大事なことを、繰り返し学びました。
「実際に喋るのが一番」
逆にダメだった勉強法
ダメだった…というより、それ単体じゃどうしようもないでしょうということにも、手を出してました。
よくあるやつ。そう、単語暗記。
数をこなせばなんとかなる!なんて思ってたけど、全然効果なかったです。スマホ使って、やってたけれど。とはいえ、悪かったのは当時の僕のやり方もあります。
単語暗記単体で効果があるのは、初期段階。海外の大学へ進学するような奴は、行く前に終わらせとけって段階。それ以降は、暗記だけじゃ前に進めません。
必要なのは、学んだ単語を実際に使うこと。
いくら単語帳で学んでも、実際に喋らなければ、実際にレポート書く時に使わなければ、いとも簡単に忘れます。無駄になります。
下手に単語だけをやるよりも、ドラマを何度も観て、出てきた単語をメモして、何度も発音して、セリフ覚えて…そうやって手に入れた単語やフレーズの方が、最後に頭の中に残ってきます。
高校の頃、似たようなことを何度も先生に言われたような気がするけど、やっと分かりました。
わたぽんのまとめ的なにか
実際に喋るのが一番。とは分かっていても、留学当初から周りとガンガン喋るなんて、誰もができるわけじゃありません。僕がそうだったから分かります。喋れる人が「なんで?」と聞いても、人には各々の性格なんかがあります。
確かに僕の英語力の成長は遅かったと思います。が、一つ一つ、確実にステップアップしていったというのが、その分はっきりと分かりました。
こう振り返ってみると、”なにかに必死だった”というのは、一つの共通項のようになっています。本当はここに、「ネイティブの彼女がいたとき」なんて項目足せれば良かったのですが、まあ、人生色々あります。ちなみに周りの留学生達から聞いた、英語がうまくなった時ランキング1位は、「海外の人と付き合ってた時」です。
つまり、「英語の勉強法をググるよりも、今すぐ外に出て現地の良い女の子・男の子を探せ」ということで。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
Comment
No trackbacks yet.
こんにちは、記事の方読ませていただきました。 わたぽんさんの体験が興味深い内容だったので思わず最後まで読んでしまいました。 いいアドバイスをありがとうございます。
私は現在ハワイに留学をしています。自然に英語は伸びない。 努力は続けなきゃ上達しないのでこれからも続けていこうと思います。