留学する理由や目的は必要? -何を重視するかで違うけど、それよりもっと大切なことがある
こんにちは、イギリスの大学に進学したわたぽんです。
留学する理由が必要だとか、いやいらん!とか、留学生間…というか留学エージェントあたりのサイトでよく議論されたりします。この前もFacebookで留学エージェントとして有名な方のウェブサイトの広告で、「留学に理由なんていらない!」て書いてあったんですが、みなさんはどう思いながら見ているのでしょうか?
僕は留学する理由なんてのはどっちでもいいけど、結局は求めるもの、得ようと思っているものによって変わってくると思っています。そう、人それぞれ。本日は留学する理由について掘り下げてみようと思います。
なぜ留学する理由が議論されるのか?
巷では留学についての情報がたくさん流れています。その中には留学するのに理由は必要だ!とかいらん!とか、たいていどちらかに偏った意見も発信されています。これらの多くの情報は、すでに留学を経験した人から発信されています。つまり、留学する理由の大切さを説く人にはそれなりの経験があったり、他の人の留学状況を見ていたりして、留学するのに理由はいらないという人にも同じくそれなりの経験があるのです。
みんな自分の経験を元に言ってるから、どちらが正解、ハズレということはありません。そこが留学の理由が議題化されている理由ではないでしょうか。もちろん、留学エージェントなどは留学生増やすために「理由なんていらんいらん」と言うとこもありかねませんが。
まずは細かいことを考える前に、留学に理由がいるかいらないか、双方の主張をまとめてみました。
留学に理由が必要だという主張
要点
・理由が曖昧だと留学先でダラダラしてしまう
・留学の成果が少なくなる
留学というのは、多くの人にとっては短い期間のものです。1年とか長そうに見えても、行ってみると短く感じる人が多数です。
そんな中で最大限の成果を持ち帰ろうとすれば、はっきりとした理由・動機を持ち、留学直後から動きまくって、毎日必死に生きるべき。さもなければ留学先で悩んでしまい、貴重な留学中の時間を無駄にしかねない。
留学する本人に留学したかった理由もなければやる気もでるわけがなく、ただ髄性に従って生きるだけ。今ではいたるところに日本人がいますから、現地で他の日本人とばかりつるむようにもなりますし、だるいと言ってあまり外に出ないようにもなるでしょう。だから理由は大切だという主張です。
留学する理由なんて必要ないという主張
要点
・なぜ大学進学には理由は聞かれないのに留学には理由が要求されるのか?
・留学先で目的が見つかるよ
日本では大学進学するときに、理由なんて対して要求されません。先生は色々言いますが、あんなのはまあ上っ面で、とりあえず大学行っとけという人もいます。
それなのに留学となると途端に理由が要求されることがあります。それはおかしいんじゃないか?別に留学も大学進学と同じように、理由なんて関係なく行けばいいじゃないか、と。
留学してから何か目的が見つかることも、もちろんあります。日本は世界的に見ても特異な文化なので、他の国に行けば確実に文化が違います。常識も違います。そんな中で生活することで、新しい価値観を見つけたり、やってみたいことが見つかったりもします。だから理由を考える暇があれば留学して、違う文化を感じればいい、という主張です。
以上、双方の意見を簡単にですがまとめました。どちらも納得がいくもので、否定する部分は特にありません。いや、否定する必要はありません。それは、それぞれが全く別のものとも言えるからです。
留学する理由は何を重視するかで違う
そもそも違うんですよね、見てる部分が。留学する理由というのは、あなたが何を重視しているかによって違うんです。
留学の理由というのは、あくまで留学を構成する小さい要素の一つでしかありません。理由がなければ留学してはいけないというルールもありません。
しかし留学するのに理由があれば、たしかにその内容がより効果的にはなりえます。ちゃんとした目的があれば留学先で時間を無駄にすることは少なくなりますし、効果的にリソースを使おうと毎日必死に考えるようになります。目標が具体的であればあるほど、やるべきことも具体的になります。高い金をかけて日本では得られないものを得るために行くのですから、それぐらいして当然とも言えます。つまり、「具体的な成果」を重視しているのです。
一方、留学する理由がなければどうでしょうか?理由がなければやる気はおきにくく、特に最初は時間を無駄にもしかねません。しかし新しい文化・習慣・常識の中で生活することは少なからずその人なりに影響を及ぼします。そこから何かが変わるかもしれません。人が変わるのは時間配分・場所・付き合う人のどれかを変えなければいけないと言われています。まさに留学すれば3つすべて変えられるじゃないですか。人が変わるのには絶好のチャンス。つまり具体的な成果よりも「新しい場所での経験」に投資する形となります。
だから、それぞれ少しずつ方向性が違うのです。だから理由がいるかいらないかを議論するのはナンセンスだと、僕は思うのです。その人達の勝手ですし、人にはそれぞれ都合があります。
しかし忘れないでほしいことがあります。
それは、目的なしにする留学はコスパが悪すぎるということ。
留学の目的は自由ですが、理由・目的をなんもなしに「留学」するのは費用がかかりすぎます。僕は理由が特になりなら、留学という形よりも、旅や(有償)ボランティアの方が良いと思います。
留学すると一つの場所で固定されて、教育機関、それもたいていはよく分からない教育機関に安くはない料金も払わなければいけません。でも目的ないのなら教育機関に行ったってしょうがないじゃないですか。それなら一人旅などに出て、行ってみたいところに行ったり、そこでの出会いを楽しんだりした方が良いと思うのです。
留学というのは得るものが多いのかもしれないけど、最悪のコスパを誇るビジネスだと僕は考えています。
それでもあなたは留学したいのか、した方がいいのか、よく考えてみてください。そうすれば留学に理由が必要かどうかなんてちっぽけなものに感じるし、今後どうすべきかおのずと答えも見えてくるでしょう。
わたぽんのまとめ
何度も言いますが、留学する理由なんてものはどっちでもいいです。あなたが何を重視するかで変わってきます。もちろん僕の中には色々と意見はありますが、結局はその人の考え次第です。
それよりも留学にこだわる必要はあるのか?そういうことをもっと広い視点で見ていくべきだと思います。はい、無駄な議論しゅーりょー!ほら、さっさと自分のやりたいことやりな。
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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