海外大学進学前のギャップターム(ギャップイヤー)の過ごし方

海外大学…と書くとかなりアバウトになるのですが、特に日本の高校を卒業してから欧米の大学に進学しようとすると、たいてい春から夏までの間、どこにも所属することのない期間ができることになります。

一年もない。
ギャップイヤーというには足りない。
長くても半年ほどの期間。ギャップタームというのが一番適しているのでしょうか。

僕は高校の授業が終わる2月からイギリスで大学が始まる9月までの間、このギャップタームを経験しました。

 

「ギャップタームに何をしてましたか?」

毎年冬の終わりに一度は聞かれる質問。高校を卒業するタイミングなんかで、さて、どうしよう?となるのでしょう。

正直、僕がギャップターム中に何をしていたかなんて聞いてどうするんやろう?何の参考になるのやろう?と思うのですが、やはり微妙な空白期間ができてしまうと、不安にもなってしまうのでしょう。僕も当時は、突然訪れた自由で曖昧な時間に、困惑したものです。

思えば、まだこの期間にしていたこと、ギャップタームについてのことを書いていませんでした。

理由は、書くにはあまりにも恥ずかしいというか、何の参考にもならなさそうな日々を過ごしていたからです。しかし考えてみれば、ネットに書かれるのは輝かしい活躍をする人達のことで、僕のように大したことのない過ごし方をした人はあまり書かないようです。

なのでまず僕の経験談を書き、もったいなかったなと思うことを幾つかまとめてみようと思います。

どれだけ参考になるかは怪しいですが、これからギャップターム、あるいはギャップイヤーを迎えようとしてる方の不安や迷いに、ちょっとした緩衝材のようなものを提供できたらと。(要点だけ読みたい方は、下の体験記を飛ばしてくださいな。)

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僕のギャップターム体験記

体験記と書くと、まるで週末に行った稲刈り体験について書いてみましょう!という風になってしまうけど、まあ僕にとってギャップタームというのはそういうものでした。つまり、深い経験を求めたとか、ガッツリ研修を行いにいったというわけではなく、あくまでその香りを味わい、わーい楽しかったーと言い合うような、週末体験のようなもの。

 

「さーて、どうしよ?」

2月の初め、若干途方に暮れていました。というのも、1月の間に一度やってみたかった飲食業のバイト先を一つ確保しておいたものの、それでも空き時間がたくさんありました。

時間はある。お金はない。
これは僕のギャップターム中にずっとまとわりつく標語。僕のギャップタームがドラマになれば、きっと主題歌で歌われていることでしょう。

♪時間はある~金はない~♪

なのでお金を確保しようと、バイトを始めたのもあります。
一つでは物足りなく、他にも色々、単発の仕事もしました。商店街で子供達の相手をしたり、開店前のショッピングモールで資材搬入をしたり。

ヒョロヒョロでモヤシと呼ばれたこともあるのですが、それが嫌だったのもあり、力仕事もやってみました。ですが、卒業式の翌日に実家から離れたところで朝から晩まで働いてみたところ、どなられるし疲れるし、その割に大した儲けにもならないし。なんかこんなん嫌やわ…となってしまいました。これは自分には合わないなと。

その後もこっそり憧れていたカフェバイトも追加でやってみたものの、僕にとってはブラックな職場ですぐやめた…なんてこともあり、結局5月からは一つのバイトしかやりません。

 

そこで思いました。
「ネットなんかでもっと楽に稼げる方法はあるやろう。」

善は急げ。
ツイッターでたまたまフォローされた金儲け系アカウントに、連絡してみました。そこで勧められたのが、ブログ運営を軸にしたビジネス運営…このブログの始まりです。当ブログは元々、お金が欲しくて始めたものでした。

 

このビジネスは面白いものでした。

まず、自分のできること、好きなことで収入を得よう!というのがコンセプトだったので、計画段階において自己分析を行ったり、ポジティブシンキングを積極的に取り入れたりしました。春の暖かな陽気。地元の京都では桜が咲き出す。思考だけはどんどん広がっていきました。

また、以前からネットビジネスなんかに興味は持っていたので、その裏側を色々知ることができたのも面白かったです。ツイッターでは怪しかったり、なんか怖そうなビジネスアカウントでも、中にはプロとしてしっかり対応してくれる人もいるのだなと。そのことを知れたのは、一つ重要なことでもありました。別におすすめはしませんが。

プログラミングなんかとは無縁で過ごしてきたので、満足いく形でブログを始めまでには時間がかかりました。だいたい1か月は、バイトとブログのみの日々。もうこれで、4月は終わってました。

(あとごはんも色々食べに行った。なんせお昼は暇なのに同期はみんな学校行ってた。とんかつ…)

 

思考が大きく、ポジティブになっていたのもあり、5月からは色々と動き回りだします。バイトの収入が入りだしたのもあります。ずっと気になってたこと、例えば自転車で琵琶湖一周をしてみたり、東京に行って中々会えない友達と会ったり。そして最も大きかったのは、シンガポール、マレーシア、タイに一人で行ってみたことでした。いわゆる、バックパッキングというやつ。

高校の時に幾らか仲良くなった人達がシンガポールやタイにいたので、その人たちにお世話になったり、マレーシアでは南国の海を堪能したいと、ペルヘンティアン島という場所へ行ってみたり。最後は親とシンガポールで合流する、全2週間ほどの旅程でした。その海外旅のことは東南アジア一人旅というカテゴリーで幾つか書きました。

 

そして、個人的に大きかったこととしては、彼女ができたこともあり、夏はブログとバイト、あとはずっと遊んでる…という感じでした。学業など励んでいません。リストアップした本も2割ぐらいしか読んでない。気づけばもう9月。出国の時です。

 

全部学生の春休み・夏休みでできること。特別何か興味深いことをしたわけではない。
僕のギャップタームは、あるいは、そうだったのかもしれません。

 

一つ、残念だったこと

ここまで読むと悪くないと思うかもしれませんが、僕としてはしょうもない過ごし方をしていたとも思います。

結局ブログはこの体たらくだし、新しい知見がどれほど広まったのかも分からない。ギャップイヤー推奨委員会からすると、僕はあまり出したくない例かもしれません。

 

その中で一つ、大きく後悔したというか、残念だったことがあります。

それが、同じ海外の大学へ行く同期の人と、全然知り合えなかったこと。これもまたしょうもないと言えばしょうもないのですが、同じ様に何か夢や目標を持って海外へ飛び出す人達と、もうちょっと仲良くなりたかったなあとは思っていました。

また、これから海外の大学へ行く身として、関連イベントに参画して、例えば留学を考えている高校生のお手伝いなんかもできたらと思っていたけど、結局何もできませんでした。高校卒業時は周りに海外大学へ行くって人は皆無で、全く情報が手元になかったのです。この中途半端なブログで、細々と書いているだけ。

別に一匹狼になりたいわけじゃなかったので、一人で書いているのは正直寂しかったこともあります。ある意味このブログは、何も知り合えなかった僕の、お友達探しプラットフォームにもなってました。実際このブログを通して今でも仲の良い友達や仲間もできたし、今となっては良いのですが…。その時はとにかく、無念…でした。

 

ここで僕は、「みんな友達作ろうぜ!」とか「留学生としてなんか後世に残そうぜ!」と言いたいわけではありません。
ここまではあくまで、僕の体験談。君が僕と同じことをする必要はありません。

というわけで、僕が今伝えられることを書きます。4年前の日々からエッセンスを抜き出した、僕なりのギャップイヤーTipsまとめです。

 

したいことをすればいい

こう言ってしまえばどうしようもないですが、事実ではあります。自分のしたいことをすればいいし、人に何をすればいいか尋ねる必要もありません。

すべきと言われることであっても、意外とやらなくても大丈夫だし、もし実際にやっておいた方が良いとしても、夢や目標に到達するために必要だと思うのなら自分から動くと思います。言われて動くことではない。

むしろ、自分から動いた結果の海外進学でしょう?何を今更、他人に尋ねることがあるのか…とは思います。

例えば僕に
「ギャップイヤーな何をすべきですか?勉強はどれくらいしとくべきですか?」と聞くと、僕は

「勉強しておいた方がもちろん良い。なるべくできた方が後々楽にはなる。英語はもっともっとできた方が良い。」

と答えるでしょう。

しかし実際に僕がしていたのは、バイトしてブログ書いて、彼女とカフェ行って友達とカラオケオールしてました。それでいて大学に入ってから成績も特に悪くならなかったし、大小の壁はあれど、目標の一つであったF1チームでのインターンも手に入れました。もちろん大学当初は幾らか基礎知識を忘れてて困りもしましたが、その辺もいつの間にかキャッチアップできちゃいました。英語だって未だにヘタクソですが、イギリスで仕事はできています。

そして僕は、別にそれで楽しかったし良かった、と思っています。
僕はその時やりたかったことで可能だったものは、なるべく手を出しました。その点では、全く心残りはありません。

(タイの友達を尋ねに行ったら、バンコクで水族館へ連れていってもらった。)

「備えあれば患いなし」

と言われます。が、大学への備えなど、自分が思いつくようにやれば十分な場合もあります。一つ僕から言えることは、日本で18歳までやってきた勉強は何一つ無駄ではなかった。

あるいは誰かが「備えのための勉強などしなくていいよ、ギャップイヤーは好きなことしなよ」と言えば、備えなしで行くんですか?

 

僕は高校卒業後、勉学や英語の備えなしで行きました。
全く関係ないビジネスやネット事業、デザイン、社会一般、あるいはどうやって女の子と仲良くなるか、そんなことばかり考えてました。それをおすすめもしませんし、かと言って否定もしません。

しかし、共通して言えることがあります。
それは、やりたいことやらないと、後で後悔するよ、ということです。そして毎度の通り、やらない後悔はやった後悔よりも後に残る。大学始まってからもダラダラと過去のことを考えるのはもったいない。興味関心の赴くままに行こう。

と、これはギャップイヤー当初に自分で既に出していた答えですが、それでも100%満足いく過ごし方ができたとは思いませんでした。なぜか?それが次に挙げる二つです。

 

情報収集の大切さ

やって後悔しよう、やりたいことやってみよう!

そう思ってはいたものの、僕の思いつくことはなんの突飛もありません。

自分の知っている範囲内でしか、結局想像はできない。イベントに参加するかどうか以前に、様々なイベントが世の中で行われていることを知りませんでした。後から「知ってたら参加したかったのに…」みたいなイベントやお仕事がたくさん出てくる。本当に、この点がとても残念でした。

 

無理もありません。

高校の間は、F1と学校のことで僕の世界は回っていました。突然広い海にやってきても、そもそもそこにどんな生物がいるか、何ができるのかを知りません。

良い例が、先ほど挙げた留学関係のイベントです。とても参加したいことが幾つかあったのに、知った時には募集が終わってたり、他の予定を入れてしまった後だったり。もし先に知っていたら調整したのに…ということの連続。

 

ここで一つアドバイスを。

もし何か特定のことに関する情報を得たいのであれば、その分野に関する人と話すのが有効です。自分一人では調べられることが限られている。だから興味のあることがあれば、どんどん似た興味を持つ人の集まる場所に行ったり、訪ねたりするのが良いかなと思います。積極的に働きかけていって、ちょうどいいくらい。早すぎることはありません。

 

僕が教えられることも幾つか挙げておきますね。

留学関係であれば、留学フェローシップというのは面白い取り組みだと思っています。(というかこれが、僕が参加したかった取り組みです。)実際に参加している人の話を聞いて、ますます気持ちは募るばかり。

また、モータースポーツであれば、各レースのチェックは当たり前。しかしもし実際に少し働いてみたければ、十分レースチームやレースカー設計をしているところに入り込める隙はあると思います。募集してないのにバイトやインターンとして働いた人の話、僕は複数知っています。保証はしません。(これ以上はここでは教えられませんが…悪しからず。)

 

他にもググってみたら、他の人のギャップタームに関する記事も出てきました。参考にどうぞ。

二つ目の記事からは引用も:

ギャップターム中にインターンをたくさんしたり、旅をしたり、バイトをしたり、本を読んだり、映画を観たり、過ごし方は人の数ほどあると思う。だからね、正解なんて無いと思うのです。そのときそのときに自分が心を動かされたものをするのが一番。 – ときめきを追いかけて。

 

軸が一つでもあると過ごしやすい

僕が曖昧にしかできていなかったもう一つのこと、それが「軸を持つ」ということです。

思えば僕は、少し手を広げすぎたのかなと思います。なんでもできると分かっていたからこそ、全てやろうとしていた。それ自体は悪くないんですが、結果、全て中途半端に終わった感は否めません。無制限というのは最大の縛りでもあるのです。

そこに一つでも軸があれば、基準ができます。何をしようかという判断をより早く、そしてなぜかより的確にできるようになるようです。

壮大なことではなくても、例えば同じく海外の大学へ行く同期となるべく知り合うでもいいでしょうし、大学の学業への準備をなるべくする、でもいいでしょう。新しいスキルの獲得を目標に挙げてもいいし、作品を一つ世に送り出してみようってのも面白い。社会のこともっと知りたいってのも、立派な軸になる。

周りにはベンチャー企業へ突入した人もいれば、旅に出た人もいます。夏までだけ、大学へ通うって人もいた。することは違っても、みんな何かしらの目的なり、思うところがあって動いた結果。

 

もし何したらいいのか分からなければ、あるいはしたいことが山ほどある場合は、少し整理した方が良いかもしれません。

白い紙を持ってきて、そこに書いてみます。
「このギャップタームを終えた時、どうなっていたいか?」
1~3つぐらい、リストアップ。それを基準にしてみる。考え出してみる。

後のことは、基準を元に一番最初にしたいことを上に、重要度の低いものを下の位置づけにし、上から順にやっていく。そして実際に動きだしてみると、だんだんギャップターム中にすること・できることの構想が、立体的に組みあがっていくのが分かります。僕が過去に夢を100個書き出してみたのは、これがしたかったからです。(でも書いた後、徹底はしていませんでした…。)

 

わたぽんのまとめ的なにか

ちょうど最近、今年分のギャップタームの質問を承りました。今年はもう来ないかなとソワソワしていたので、来て安心です。この記事を書こうという気になりました。

ギャップタームについての僕の意見をまとめるなら、「好きなことすればいい。でも、もし自由を目の前に迷いや不安があるのなら、自分の中に基準を作り、それを元に積極的に動いてみよう。」ということです。

それを56.2%活用した結果が、僕のギャップターム。
この記事を読んだ方は、95%ぐらい活用できること願っております…。

以上、わたぽんでした。ほなね!

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わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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