「海外に行ったら英語ができるから、日本で勉強しなくてもいいや」という考えは、やめといた方がいい

声には出してませんが、心の中で「うわあああああ」と叫んでいる僕。23:00、シャワールームで。

イギリスにやってきて1週間、自分に怒っています。あきれています。泣いています。今の自分の状況にあきれ、将来までも不安に思ったりさえします。原因はもちろん、英語。

 

英語は現地で学ぶのが一番というのには、裏がある

英語って日本で教科書とかネットつないで勉強するより、現地に飛び出して実践してく方が伸びます。四六時中英語の世界に入り込めば、英語の上達は早くなりますよね。この事実だけを聞いて、「現地に留学して英語を学ぼう」という考えに落ち着く人は多い。僕も頭のどこかでは、このように甘えていました。

しかし、なぜ上達が早くなるか、現実を考えていますか?
大学に行くと先生が丁寧に英語を教えてくれ、夜は寮でイギリス人や他の海外生と仲良く談笑。その中で自然に上達。別に間違ってはいません。ただ、フラットメイト同士の会話にあなたは割って入れますか?イギリス人が4人固まって喋っているところで、会話に参加できますか?もしNoと答えたなら、どこかで辛さを覚えるでしょう。

1対1で喋っているときは案外気を使ってくれて、何回か言い直したりしてくれますが、人数が増えるとそうはいきません。日本人が1人英語が分からないぐらいでは、空気と同じ。誰も気にしません。気付いてるのでしょうが、ケアがとても少なくなります。

会話に入れず、他の人が笑ってるところで自分だけ理解できずに苦笑い。これが何回も続くと、辛い思いをします。

これは特に、英語中級者が経験しやすいのではないでしょうか。初級者レベルなら、それ以前の問題で悩む。例えばお店で店員に何か言われたけど分からないとか。

まとめると、楽しい中で英語がぐんぐん伸びるのではなく、辛い思いをし、それを乗り越えて英語ができるようになる。これを忘れてはいけませんし、なめてはいけません。身体的苦痛ではなく、精神的苦痛が大きいですから、人によってはまいってしまうかもしれません。

 

英語は日本にいるあいだに、できる限りやっておくべし

現地に行ってからかなり辛い思いをしたくない方は、日本でなるべくの備えをしておきましょう。特に会話力は重要。会話がふつうにできないというのは、かなりこたえます。特に同じくらいの年の人と関わる場合は。

日本での勉強は自分との戦いですが、精神的には全然楽です。現地で”Sorry?(もう一回言ってくれる?)”と言っても”Oh OK.(苦笑い)”となるのを繰り替えすよりは楽です。

僕の周りには留学生がたくさんいますが母国での勉強で英語を話せるようになった人はいます。日本人でも話せるようになることは可能でしょう。

 

逆に考えてみると…

現地で苦しい思いするのは嫌だから、日本で英語喋れるようになってから飛び出す。できれば良いのですが、現地で飛び出す方がてっとり早い。英語に囲まれた中で過ごす方が、絶対に英語力は伸びやすいです。伸びやすいから、苦しい思いをする。苦しい思いをするから、どんどん伸びていく。でもだからといって日本で備えを怠るのは、やめといた方がいい。日本で備えをしたうえで、海外に飛び出す。留学での英語力の伸びも、結局は日本で得たバックグラウンドが尾を引いてきます

 

僕は今、正直先が見えていません。本当に英語喋れるようになるの?この調子でいいの?というような疑問が、頭の中から離れません。もしかしたらこのようなブログを書くことで、自分を励ましているのかもしれません。なんとかなると思っていたのは、正解であり、不正解。楽しい日々ですが、なぜか孤独を感じたりします。

表と裏。日本でやってきたことに後悔するようなことはしませんが、昔の僕の考え、つまり「留学すればなんとかなる」というのに頼るのは、やめておいた方がいい。少なくとも後悔はしなくなくなるでしょう。

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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Comment

    • Ko
    • October 4th, 2014

    その気持ちすごくわかります…
    自分も中国生まれで小学校まで中国で育ったので,日本に来た頃は日本語が全く分からず苦しんでました。年齢的に幼かったのもあるかもしれませんが,とにかく恥ずかしがらずに聞きまくっていました(笑)分からないものを毎回毎回聞き返す事は出来ないし,向こうだってめんどくさいと思う時があります。それでも健気に頑張る事が大事だと感じました!何回心折れそうになったことか…(笑)泣きたい時もありました。しかしこういうつらさを乗り越えないと…!って思うと頑張れるようになります。今は中国人とは思えない!って言われます笑
    1人で海外行くだけですごい勇気の要る事です。
    失敗とかを恐れずに頑張って下さい!応援してます^ ^

      • watapon
      • October 4th, 2014

      ありがとうございます。
      個人的には今、頑張りどころだと思っています。そうですよね、何回も聞き返して、必死でくらいつくぐらいでないと、英語なんてできるようにならないですよね!
      コメントを読んで、ちょっと勇気がでました。やる気がでました^^

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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