【覚悟とは】夢を叶えるには、親や友達を捨てなければいけないのか?
こんにちは、イギリスで大学生してるわたぽんです。
「夢を叶えるためには、プロフェッショナルになるには、親や友達、その他全てを犠牲にしなきゃいけないのか?」
長年の疑問。
成功者達や、夢を追ってそれなりに成果を残してきた人達の話を聞くと、いつも思います。
僕は甘いのか?
彼ら/彼女らの話には、
「親とは縁切ったから、サポートなしでアメリカへ行った」
「お金がないから、留学中は勉強しながらバイトで食ってた」
「家族を支えるには、俺がやるしかない」
というようなことが、当たり前のように出てきます。極端に言えば、生きるか死ぬか、そのボーダーライン付近から勝ち抜いてきた人達。
かっこいいし、その心意気があったからこそ、夢を叶えてきてるんでしょう。
一方僕は、親や友達との縁は切ってないし、高いイギリスの大学費も全て親に払ってもらってる。食に困ったこともない。しまいには小学校入学から高校卒業まで、フルでゆとり教育の恩恵を受けた唯一の世代。
いわゆる、温室育ち。
ある意味、コンプレックス。
家族に頼らず、本当に自分自身で道を切り開いてきた人達からすると、僕の状況なんかぬるま湯どころか、ゆず入りのジャグジー付き。明日死ぬかもしれない、明日は食えない…って状況じゃないでしょ、と。そう言われると、惨めになります。
さて、冒頭の疑問。
実はつい最近、吹っ切れました。
「イエスであり、ノーである。」
成功者のサバイバル
成功者の伝記は、本屋に行けば目をつむってでも一冊ぐらい見つかるほどあります。自己啓発的な内容のものも。その手の本を読んでみると、多くの場合、どん底から這い上がってきたような書かれ方がされてます。事実、生活をかけてギリギリのとこで生きてきた人達ばかり。
僕の好きなデザイナーの奥山清之氏は留学時、資金が足りずにバイトで賄っていたそうだし、孫正義氏などは逆境の嵐の中、飛び出したような人。そういう人達の書く事、喋ることには勇気をもらいますが、同時に、とても惨めになります。
それは自分が、本当の逆境、犠牲を経験したことがないから。
そのことを嫌と言うほど問われたのが、夏にインターンしてた時。
「F1でエンジニアとして働きたいです!イギリスで頑張ってます!」
というようなことをレース会社の人達と話してたんですが、その中にF1帰りの方がいて、その人に何度も何度も言われました。
「お前は甘い。」
「どうせお前は親のすねかじってイギリス行ってるんだろ?」
「生活がかかってるような、本当の逆境を経験したことないだろ?」
撃沈。
返す言葉もなく、ただただひたすらに、「自分は甘い」「犠牲を払わなきゃ」と思いめぐらせてました。僕の人生感は、確かにあんころ餅なみに甘いな…と。
じゃあ生きるか死ぬか、そこまで自分を追い込まないといけないの?
そうでもしないと、大きな夢を叶えることはできないの?
イエスであり、ノー。
イエスなのは、単純に、文字通り死ぬ気で目標に突き進むようになれるから。
そしてノー。これも実は、同じこと。
別に親を犠牲にし、学業と並行してバイトで自分の学費を稼がなきゃいけない、なんて決まってはいません。その方が燃えるかもしれませんが、別になくたっていい。
大事なのは、自分なりの”本物の覚悟“。
これさえあれば、なんとでもなる、ような気がする。そしてこれが、長年の疑問に対する、僕の答えでもあります。
自分で決めるということ
覚悟とはつまり、自分で決めた、自分との約束です。
そしてそれは、決して破ってはいけない、後戻りも許されない、本物の約束でなければいけません。
「また今度ごはんでもいこー!」と言って、結局その後一生誘ってこない友達らしき人のほのめかすような”約束”とは、わけが違います。決して、破られてはならない。
それを決めるのも、全て自分。これほど自分を試されることも、中々ないでしょう。破るのは、糸をハサミで切るように簡単です。だからこそ、本当に覚悟を決めてる人というのは、強い。
生活がかかってる。親を捨てた。などというのは、覚悟を決める手段の一つです。必須条項ではありません。むしろ、そういう”周り”に頼った覚悟よりも、自分の中の、沸々と湧きあがる得体の知れない”なにか”から出来上がった覚悟の方が、相当強いと思います。強いというか、巨大マトリョーシカのような感じ。最後の芯の部分さえ残っていれば、一時的にひるむことはあっても、完全になくなることはない。
じゃあ、どうやったらそんな覚悟を決めれるのか?
そんなこと、答えられるわけがありません。自分の中から、勝手に、あるいは必然的に湧き上がってくるものだと思ってますから。例えば僕が今こうすればいいと言って決めれる覚悟なら、本物もなにもないでしょう。(本物って書いてるだけでさえ、胡散臭さ5割増しなのに…。)
「僕は夢を叶えられないんだろうか?」
そう思いふけってた、インターンの帰り道。夕暮れの電車の中。
今ならその頃の僕を、励ますことができます。
僕は曲りなりにも、全て自分で決めてきました。イギリスへの大学進学も、Formula Studentで結果を残すということも、その先の夢も。その夏のインターンだって、誰にも相談せず、自ら切り開いたものだという自負があります。「これは僕に必要なことだ」と。
レースと共に、人生を歩んでいく。
これが僕なりの覚悟。
例え他の仕事に就こうとも、仕事をしてなくても、レースが僕の中から消えることはない。どこかで、くすぶり続ける。そして勝手に、レースの世界に戻ろうとする。
まとめー自分なりの覚悟
自分なりの覚悟を持て。本当に覚悟ができていれば、そう簡単に諦めたりしないはずです。ある意味、自分の内側から沸々と湧いてきた思いからくる覚悟があれば、外的要因に頼って決められた覚悟なんかより、よっぽど強い。
もしすぐやめたいと思ったり、力が抜けてばっかりなのだとしたら、僕は他のことをおすすめします。
一方、僕だって回り道ばかりしてきてるから、ちょっとばかりの一時的な気分に流されるなよ!とも言います。スパッと決めてるようで、実はそうでもないです。
どうとるか、それは全て自分次第。
そういえば、過去の自分を励ますことができる、なんて書いたけど、そんな必要はないかもですね。結局、この道をそう簡単に諦めるなんてことは、しないはずですから。
温室なら、温室なりに大輪の花を咲かせてやろうじゃないか。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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