もう、言い訳はやめよう~本当の自分を見失わないために~

言い訳をする人なんて、見苦しい。でもそう思いながらも自分に言い訳をし続けていた自分は、もっと見苦しい。

 

今日、久しぶりにその人と会いました。

その人とは留学エージェントの人で、僕のサウサンプトン大学への出願の斡旋等もしてくれた方です。サウサンプトン大学に訪れられていたので、大学関係者のご厚意もあり、僕は一緒にランチをいただきました。

別にそのランチの詳細を書くことが目的ではないです。(あ、でも上の写真はランチのものです。)
話しを始めましょう。まずは3年前の話から。

 

3年前の出会いと僕

3年前の今頃、つまり4月、僕はその留学エージェントの方と初めて会いました。もちろん場所はその方のオフィス。イギリスへの大学進学について相談するためです。

あの頃の僕を、鮮明に覚えています。「イギリスの大学に行くんや。F1のエンジニアに絶対なったるんや。」親の意見も聞かずに勝手に進路を確定していた僕は、ネット上で見つけたイギリス留学の斡旋業者に一度訪れて、お話ししてみようと、1人大阪に向かいました。そこでの出会いです。

その3年前の僕が今の僕を見ると、きっと喜んでくれるでしょう。その時の想定通り、イギリスの大学で勉強をしているわけです。ガッツポーズ、だけでは済まない喜びをしているでしょう。

でも僕は、笑顔になれません。なんだか虫の悪い思いをしています。

 

3年前の僕は、まさに”I didn’t know anything but Formula 1.“という表現に尽きると思います。四六時中F1のことばかり考え、イギリスへの大学進学もあくまでF1から派生した小枝でしかありません。オタクです。Yahoo!JapanのF1ニュース欄にまとめられたF1に関するニュースはすべて読み、F1の雑誌を学校の休み時間や授業中、ときには学校帰りに読み漁り、それでも足りなくてYouTubeでF1の動画を見たり、たまに英語の記事にも特攻したり。レースがある週には月曜から週末のレースのことばかり考え、テレビで放送される時間になると、5分前からテレビをスタンバイ。予選やレース中は、食い入るように見ていました。レースの次の日はもちろん、録画したレースを再び観戦です。変態です。

では今は?

もちろん、レースは見ています。イギリスに来たおかげでより手軽に見れるようになり、大学でもF1好きのイギリス人がいっぱいいます。ツイッター開けば、F1好きの人と簡単にお話しできます。F1について喋れる人が1人しかいなかった高校時代とは違います。良い環境です。でも全てのニュースを追い、読み漁り、動画を見て興奮、などはほとんどしていません。

なぜ?

それは時間の都合です。高校のはじめの方なんて、僕は超暇人でした。別に勉強だってテスト前にちょいとすれば、まあまあな点数が取れました。それに比べると今は大学で英語と勉強に必死だし、怪しい雲行きの世界情勢に関するニュースも追わなきゃだし、せっかくイギリスに来てるんだから色んなとこ行ってみたりしたいじゃないですか。

 

時間がないから?それって言い訳じゃ?

忙しいから、時間がないから…僕はそんな言い訳をして、F1との距離をおいてきていたことに気付きました。

3年前の自分と比べ、僕の興味や活動は幅が広がりました。3年前にはファッション、旅行、デザイン、ビジネス…そんなものとはほぼ無縁でした。もちろんブログなんてしてません。ですから時間がなくなった、というのも無理はないことです。しかし僕は、新たに興味をもったこと、(実はこれらもすべてF1から派生してきたものなのですが、)それに時間を割くあまり、一番好きなF1を、イギリスに来た理由である唯一のものを、ないがしろにしていたのです。

世界のニュースがどうした?起業したら大金稼げるかもしれない、だからどうした?そんなの何も分からなくて良い。F1におぼれて、F1のエンジニアになれればそれで良いのです。それが良いのです。

 

自分に言い訳してる人、いっぱいいるんじゃないですか?

会社に入ったときは、いつか出世して大金持ちになってやる。独立してやる。そんな大志を抱いていた人達も、いつしか企業の一員として、飛び出したことを言わなくなった。よく聞く話です。

自分が最も大切にしたいことは何か?自分が本当にしたいことは何か?その答えにしっかり優先順位を付けず、のほほんと生きていると、いつか流されてしまい、もういいやと勝手にあきらめてしまいます。そうなったら終わりです。

実はつい先日、同じようなことを電話越しに彼女に言っていたのですけど、僕は彼女に言う前に自分に言わなければいかなかったようです。恥ずかしい。企業やなにかに属しているわけではないですが、僕は自分で自分に言い訳して、自分自身の手で、自分を流してしまおうとしていたのです。きっとその状態で大学でレーシングカーに役立てるための空気力学の勉強をしても、効果が薄かったでしょう。

さあ、言い訳の時間は終わりです。懐古する時間も終わりです。あなたも僕も、自分自信に言い訳するのはもう御免です。周りのことなんて気にしなくていい。「自分の好きな世界に入り込んでいいんやで?」

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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