謎多き奨学金「トビタテ!留学JAPAN」、海外の大学へ進学する人へはトビタッテほしくないのだろうか?

こんにちは、イギリスの大学へ進学したわたぽんです。

声高々と宣伝される国主導の海外留学奨学金「トビタテ!留学JAPAN」の日本代表プログラム

日本から海外へ飛び出し、異国の地で意欲的に学ぼうという若者が少なくなってきた、その対策の一環なのでしょう。2020年までに留学生を倍増させる!らしいです。海外へ留学する学生へ奨学金が無償で渡される、留学する人にとっては待望の制度。僕も最初はわくわくしていました。

トビタテ!留学JAPANのWeb Pageはこちら

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「トビタテ!留学JAPAN」の穴

いざこの奨学金制度が発表されたとき、ホームページを見たとき、希望は絶望へと変わりました。なぜなら「重大な落とし穴」があったからです。

トビタテ!留学jAPANの奨学金プログラムにはいくつか種類があります。海外トップレベル大学コースや、多様性人材コースなど。ぱっと見た感じでは、まさに感動。授業料などをサポートしてもらえ、他にも手厚い支援が。しかしすーっとページを見ていって、対象者の欄へ。そこにはなぜあるのか分からない文言がいくつかあります。

日本の在籍大学等において、学位取得を目的とした課程に在籍する学生

日本の在籍大学等が派遣を許可し、留学先機関が受入れを許可する学生

留学終了後、日本の在籍大学等で学業を継続又は学位を取得する学生

– 平成27年度前期官民協働海外留学支援制度募集要項より

つまり、”日本の“大学等に在籍していなければならず、留学終了後も”日本で“学業の継続又は学位取得をしなければいけないのです。伝えたいことがなんとなく分かるでしょうか。

まず言えることは、僕のような海外の大学へ直接進学する生徒は対象外ということ。一番お金がかかるはずなのに、あら不思議。もちろん高校でも中学でも、”海外へ進学”の時点で対象外です。

そして、日本の大学に嫌気がさして海外へ…文章から読み解くと、これもアウト。留学後は日本に帰って学業継続しなければいけないみたいですから。日本の大学に嫌気がさした人って帰ってこないでしょ。

なぜなのでしょうか?

 

裏がある?「トビタテ!留学JAPAN」

ここからは個人的な解釈も入ってきます。

この奨学金をまとめると、国が主導で経済界からお金を集め、日本の大学等から留学する生徒に対して無償で支給されるシステムです。そしてCM等でも大々的に報道、今までの奨学金ではなかったこと。一世一代のことを国が成し遂げようとしている!とアピールしたいかのように。

国が良い子アピールをしたいのは明らかでしょう。まあ政策なんてほとんどそうです。特に安倍内閣は消費税増税や特定秘密保護法の改正でバッシングも多い分、良い面をしっかり見せないと支持率が落ちる一方ですから。

また、なぜ「日本の大学等」を通さなければ、この奨学金を得られないのでしょうか?これにも何か裏があるのではと考えてます。例えば「日本の大学等の評価を上げたい」という目標があるならば、「留学後に帰ってきて日本で学業を続けなさい」というのはとても効果的な一文です。
他には大学と裏で手を組んでいるとか。大学側がわいろとまではいかないまでも、政府に媚びをうって奨学金対象者を確保、なども可能性があります。国としては自治が認められている大学をあやつれて満足。まあ、あくまでこれはたわいもない憶測ですが。

もしかしたら海外進学している人にも奨学金を渡すと、財源的に厳しくなるだけなのかもしれません。ただ準備が整っていないとのうわさもありますが、それなら僕が依然サイトの質問欄で聞いた「なぜ海外の大学等に進学する人は対象外なのか?」という質問に、丁寧に答えてくれるはずです。現実は音沙汰なしですが。

どうも留学生をただ増やせばいい、だけじゃなさそうです。留学して、かつ日本へ直接的利益をもたらせ。というのが奨学生への指令でしょうか。だって優秀な頭脳へ投資をしたいなら、きっとその人達はケンブリッジやハーパード、MITに飛び出そうとする人達が多いですから、海外進学は対象外にするのはナンセンスですよね。

これらはすべて、国主導でなければあまり気にしなかったことでしょう。ただ国が主導という立場上、対象外に重要な要素を含めるのはおかしいです。まるで「海外への直接進学ではなく、日本の大学等から留学してくれ」と言わんばかりです。

 

海外進学を目指す方へ

僕はだいぶひねくれ者で、こんなにトビタテ!留学JAPANに批判的にしているのは僕ぐらいかもしれません。日本の大学から世界へ飛び立とうとしている生徒には、待ちに待った国主導かつ無償の奨学金ですから。

しかし海外へ進学しようとしている人達は対象外になっているのは今現在では事実。他を見ても分かりますが、海外の高校、大学に進学しようとすると、日本からの奨学金制度があまりにも不足していることがハッキリしています。(大学院は結構あります。)

ちなみに僕は日本での事前研修などには参加できないため、たとえ海外進学者への補助も認められても、対象外には変わりない立場です。

そこであえて言います。

「日本に頼るな。外へ飛び出すのなら、外から奨学金をもらえるぐらいになれ。そして後に、日本を見返してやれ。日本には認められなかったから、他の国で認められる努力をしただけさ、と。」

以上、わたぽんでした。ほなね!

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わたぽんの簡単な自己紹介

小学生の頃のあだ名を再利用してます。イギリス、サウサンプトン大学で空気力学を専攻中。F1でレースカーをデザインする事を夢見ています。第一印象はイケイケの大学生と言われがち。現実はだいたい机の前。詳しい事は、→プロフィールでどうぞ
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僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。イギリスの大学より執筆中。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。かれこれ短くない期間書いています。
僕の夢、イギリス留学、海外生活、その他適当がブログのテーマ。

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Comment

    • YK
    • November 20th, 2015

    トビタテ!について、おもしろい指摘だと思いました。
    実際、海外進学を希望する多くの方が「“進学”は対象外か!」とお思いになったのではないでしょうか。

    私見ですが、これには少なからず理由があると思います。
    一番の理由は、「日本・日本企業へのリターンを期待している」ということでしょう。
    トビタテ!奨学金の出所は日本の民間企業・団体の出資によるものです。企業や団体が出資(=投資)している以上、慈善事業への寄付ではありませんから、リターンを求めるのは当然のことです。このとき、日本の大学や大学院を卒業するという前提があれば、一部の人は進学するかもしれませんが、大多数は(今の新卒制度であれば)就職をするでしょう。企業等に就職後、組織の中でいわゆる“グローバル人材”として活躍し、その企業や日本の産業界に貢献してほしいのではないでしょうか。
    また、進学となってしまうと、どうしても1人に投資する金額が偏りがちになります。現行の制度で1人に例えば4年間、奨学金を給付すると、最大で1000万円以上の奨学金を支給することになります(指定都市20万円×48か月+授業料年額上限30万円×4年間)。これだと、奨学金の門戸はかなり小さくせざるを得ません。それであれば、最長2年間(これも採用の1割を上限とされていますが)の留学期間で、多くの若者に留学の機会をつくる、というのが目的であろうと思います(大学進学もOKで、手厚い奨学金で募集人数50名!よりも、大学進学は対象外だけど、手厚い奨学金で募集人数500名!の方が数字のインパクトもあるでしょう)。

    また、大学を通じた応募・奨学金の支給という形が取られていることもご指摘の通りです。
    これは、おそらくトビタテ!事務局の負担を軽減する目的があると思います(この奨学金制度に、文科省・民間企業等、そして日本学生支援機構(JASSO)が関わっていることが重要な点だと思います)。
    以下、同様に私見です。
    個人応募・個人支給をするにあたっては、年間数百~千規模の奨学生を相手に応募書類のとりまとめや奨学金の個々の支給、在籍確認等を事務局ひとつでやっているとかなりの負担となってしまいます(事務局の都合といえばそれまでですが)。現行の制度では、大学を通じで応募書類のとりまとめが行われ、大学を通じてトビタテ生個人に奨学金が支給されます。(たぶんJASSOの既存の送金システムを使って)各大学へその大学に在籍しているトビタテ生全員分の年度内の全給付額を一括して振り込み、各大学の事務担当の方がトビタテ生の在籍確認ができたうえで、奨学金を毎月支給する、という形をとっています。これにより、トビタテ!事務局のほうは各大学に支給事務を一任でき、負担軽減が達成され、事務局人員もそれほど増やさなくて済むでしょう。

    最後に、このトビタテ!の実施にあたっては、平成25年に閣議決定された日本再興戦略や下村前文科大臣らがもとになっています。「日本の留学生数を2020年までに倍増する!」という目標であるため、その達成のためには、とにかく数字のインパクトで訴えることが必要です。また、留学機運の醸成も重要でしょう。
    留学の質じゃなくて数だ、というとかなり語弊はありますが、とにかく目標数を達成するには、留学のハードルを下げ、「留学してみたいな」と思っている人でもチャレンジできる環境づくりを優先したのだと思います(28日以上から留学として認められるので、あまり数は多くないですが、大学の夏季休暇中でも行こうと思えば行けます)。

    以上長くなってしまいましたが、これらが原因のうちの1つであると思います。
    もちろん、ほかにもいろいろと理由はあると思います。
    「なぜこのような制度になっているのか」という疑問は誰もが持つべきでしょうね。

    今後、このトビタテが軌道に乗り、もっと勢いがつけば海外進学を対象にすることも、ないとは言い切れないかもしれません。
    英国での留学、がんばってください!!

      • watapon
      • November 21st, 2015

      コメントありがとうございます!
      トビタテが企業協賛の元、お金を集めて奨学金を構成しているという状況の中、日本へのリターンを期待するのは当然のことですよね。数的な問題も、もちろんあると僕も思っています。
      果たして、この奨学金がどうなのかというと、やっぱりもらえる人にとってはこれほど嬉しいものはないかと思います。海外進学に絞らなくても、日本での奨学金は少ないので。そういう意味でも、数によるインパクトというのも、日本にとって必要だったのかもしれません。
      この記事を書いた当初、あえて批判的に、(少しの憤りも混ぜて)執筆しました。笑 冷静なコメントをいただき自分が少し恥ずかしいとともに、ブログで書いたことをさらに深く考察できる良いコメントに感謝します!

プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

イギリス・サウサンプトン大学でF1マシンデザイナーになりたくて学んでいます。イギリスに来て2年目にして、やっとイギリスのことが好きになりだしました。ブログの主なテーマは「夢を追う僕の生き方」と「イギリス留学」です。完全なる趣味で運営してます。 詳しいプロフィールはこちら


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