仕事と恋人なら、仕事を選んでしまう自分
「F1と私、どっち選ぶ？」
ある日、こんな質問を彼女にされたことがありました。多分何かに酔っていたのでしょう。せこい質問。しかも直球。そんなん、答え決まってるやん。僕は即答してました。
僕「F1やな。」
彼女「ふーん。」
F1のエンジニアを目指す僕にとって、一番重要なのはF1のエンジニアになり、活躍すること。物事の優先順位を決めるときは、必ず一番上に来ます。少なくとも今は。
そりゃ一時的に恋人が上に来ることなんてのはあります。彼女の前で流体力学の入門本を読もうとしたけど、あっさりと彼女の方に流れてしまった、なんてことはあります。ただ全体的に見ると、やっぱりF1を優先させちゃうってこと。
僕「ごめんな。」
彼女「いいよ。そう言うやろなって思ってたし！」
なんて言って、彼女はどうでもないように振る舞ってくれてました。
事実、僕はF1、つまり僕自身の最大の夢を優先させてきました。
イギリスにいる時、大学での勉強に集中するために彼女に連絡しんといて！と言ったこともあるし(だいたい3ヵ月くらい)、Formula Student関連のことと彼女との電話予定が重なった時は、いつも彼女の方に謝ってました。数少ない夏休みの会える期間も、レース関連のインターンに費やしたりしています。
“もし、もしもだけど、同じことを恋人にされたら？”
うーん、やっぱり悲しいのかなー。なんて呑気に考えてた僕でしたが、同じことを彼女もするようになりました。ちょうど何かやりたいことを見つけたらしく、そこに全力投球。
そして、色々あって、別れました。
イギリス土産渡すと同時に、さようなら。
会えないし、LINEも限りなく少ないし、てかそもそも”終わりのない遠距離恋愛ほど辛いことはない”とも言い合ってたところ。自分達の憧れの方向に進むと、もうすれ違いどころか、段違い。
漫画の「バクマン。」のようには、うまく行きませんでした。結局、夢物語だったのかな、なんて。
「仕事か恋人か？」が間違ってるみたい
「恋人のことも大事にしろよ。」
ある日、先輩がおっしゃってました。
先輩と言っても、人生の先輩。ただ僕より年上の方。多分、僕が電光石火のごとく「F1＞恋人」を唱えたことに、注意喚起を促してくれたのでしょう。
「いやいや、そんなこと言われましても。笑」
作り笑顔で流していました。
“恋人のことも”というのはつまり、F1のことと同時に、恋人も大切にしろよってこと。1か0だけじゃなくて、その間もあるんだよ、と。
「仕事か恋人か？」というのがそもそもの間違い。
たいていの人にとって、どちらか一方だけを選ぶと、ひどくいびつなものになると思います。許されるのは、一部の変わった人たち。多分そうなんだと気づいた時には、時すでに遅しでした。
かと言って、色々な状況を思い返してしまった時、いつも結論はこうです。「僕は最良の選択をしてきた。」少なくとも結果的に、僕のイギリスでの足場固めは着々と進んでいます。
「仕事優先なんやろ？その通りにできてるやん！」
イギリス人並に皮肉な僕の一部は、ニヤニヤしつつ余計な一言。
ほんま、不器用。
何が正しいのかは、未だ分からず。
わたぽんのまとめ的なにか
結論書こうとしましたが、良い感じでまとまった”今日の学び”みたいなの、ありませんね。どうしよう？
強いて言うなら、ふつうの人にとって、仕事優先されるとやっぱりキツイよってことぐらいかな。もしかしたら、いつか人生経験が豊富にたまったら、この記事に書き足すかもしれません。書けるといいなと思います。
明日からインターンなので、今日はその前に、どうしても今書ける範囲のことだけでも書いておきたかったのです。ブログで遠距離恋愛系のことも、偉そうに書いてたってのもあるしね。笑
以上、わたぽんでした。ほなね！
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい！」という夢を抱き、F1の中心地：イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです！
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