北海道の小さな村にある「かねとも寿司」が完璧すぎる。店を作るときに見習うべき名店

こんにちは、わたぽんです。

北海道の海沿いの小さな村(旧厚田村)に、テレビにも度々登場し、ミシュランにも載った寿司屋があります。

「かねとも寿司」

知っている方も多いかと思います。

今回、「かねとも寿司」で運良くお寿司をいただくことができたのですが、この寿司屋はまさに名店です。もし僕が店を出すことがあるなら、真っ先に見習いたいお店なので、見習うべきポイントを紹介します。

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立地の悪さが良さの一つ

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北海道のとある海沿いの小さな村。

電車なんて走ってないし、車、もしくはロードバイクでしかたどり着くことができないような場所に、「かねとも寿司」はあります。

最悪の立地…。

誰もがそう思いかねない場所です。

しかし、この立地の悪さが「かねとも寿司」の武器の一つでしょう。

詳しく見ると、北海道最大の都市であり、日本でも有数の大都市である札幌から、車で1時間。それも、海沿いのドライブしていて気持ちの良い道をたどることで来れます。

一見立地は悪そうだけど、札幌から1時間で来れ、ドライブも楽しい道となれば、“遠すぎない”店となります。

逆に言えば、都市部からいつでもすぐに行けるような場所でもないから、“近すぎない”店とも言えます。

そんなこと「かねとも寿司」の大将が考えていたかどうかは分かりませんが、実は店の価値(ブランド)を高めるには、最高の立地だと思います。

「札幌から車で1時間ぐらいの寂れた町に、うまくて安い寿司屋があるらしいぞ。」

なんて口コミが広まれば、人は集まりますからね。

 

開店前に行っても食べれないときがある

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「かねとも寿司」の最も驚くべき話は、「開店前に列を作っても、食べれなかった人もいた」ことでしょう。

こんな片田舎に、行列を作っても食えない寿司なんてあると、どんな人でも気になってしまいます。

大将の話を聞いていて感じたのは、変な言い方をすると、来る人全員に食べてもらおうとは思ってないこと。

いや、もちろん多くの人に寿司を楽しんでもらいたいんでしょうが、来るのが遅くて食べるのを逃した人には、「残念でした。また来てくださいね。」と慣れた手つきで断っています。

需要がある分生産する、のではなく、需要より少なくても自分のペースで生産するという形が、確立されていました。だから来れたお客さんは楽しんでお寿司を食べれるし、話題にもなります。

ビジネスモデルによっては誰にでも真似できることではないでしょうが、店作りのときにしっかり考えたい部分ですね。

ちなみに僕たちが「かねとも寿司」に着いたのが12時半頃。ラストギリギリ。1時間待ってカウンターに座ることができました。

しかし、「こんな時間に来て食べれるなんて珍しいよ!開店前に売り切れることもあるんだから!」と握りながら言っていた大将、さすがです。

 

味が本物であり、偽りがない

「かねとも寿司」の味は本物です。

僕は舌に自信があるわけではないので偉そうなことは言えませんが、本当においしいです。

客のほとんどが注文すると言われる「最特上寿司」。

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16貫の色とりどりの色彩を持った寿司たち。

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これ、すべて大将が早朝(というより深夜)に、札幌の市場に出かけて仕入れてきてるネタです。

片道1時間かけて、自分で競り落としてる魚介類です。

時期により寿司ネタは違うものの、珍しい物から旬の物まで。仕入れの都合により、旬じゃなく味が最高でない物が混じることもあるらしいですが、その時は大将自ら「今日のうにはあんまりおいしくないよ!」なんて教えてくれるそうです。笑

しかしほとんどは、当日の朝、大将が自分の目で見て仕入れてきた新鮮なネタ。

本物であることを味、そしてその後ろにあるストーリー、両方を持って伝えています。

 

珍しさがある

「かねとも寿司」には、珍しいネタが紛れ込んでいることがよくあります。

僕が食べた時は、クジラ、金目鯛、たこまんまあたりが、あまり見かけないものだったかな。

クジラの寿司なんて、初めて食べました。そう簡単に見かけるものではありませんよ。

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他には「札幌の寿司屋ではまず見かけない」と言いつつあなごの寿司を出すこともあるそう。札幌の市場で仕入れてきてるはずなのに、どんな裏ワザ使ってるのでしょうか…。笑

珍しさがあると、やはり気になってしまうものです。珍しい物には人は集まりますよね。

 

値段が高いと一切感じさせない

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さて、ここまで読んでくれた方、この「最特上寿司」のお値段、なんぼやと思いますか?(ニヤリ)

5000円?4000円?

いやいや、新鮮で珍しい寿司ネタも含み、2200円です。

「えええーーーーーー!!」

本物の味を誇る寿司屋で、たったの2200円とはかなりコスパ良いですよ。良すぎますよ。

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ん?なになに?16貫で2200円はタカスギルだって??

しょうがないなーおまけもつくよ!

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と、本当におまけなのかどうか真意は不明ですが、さらに5貫プラス卵焼きが後から出てきます。

これで合計22貫、2200円。

1貫あたり100円

カッパ寿司で1皿(基本2貫)で100円+税だから、安さを売りにしてる大衆寿司屋相手でも全然勝負していける値段ですよ!!恐るべしコスパの良さ。

いつも500円のほか弁とか、イギリスでは1ポンドで自炊することばかり考えてた自分の貧乏癖を恥ずかしく思いながら、計算しました。

さらにさらに、大将の気分やその日のネタの仕入れ具合、余り具合によって、「おまけ」をもらえることもあります。

僕たちの前の客なんか、大将が「ほれ。」と言って握りたてほやほやの「おまけ」を、手渡しで客に渡してました。

僕の母の場合は、あまりに食いっぷりがよく、大将も驚かれたようで、さらに8貫も「おまけ」をくれました。その8貫で2000円ぐらいとっても良いほどやで。でもお会計は一人2200円。

量が多い!安い!コスパが良い!と思わずお客さんに思ってもらうのは、とても大事なことです。

 

そして大将…めちゃめちゃ楽しんでる(笑)

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はい、これ、めちゃくちゃ重要。

大将、楽しんでます。笑(上の写真のときも、シャッターを切った後に遅れてピースしてくれました。)

常にお客さんがやってきて忙しいはずなのに、お寿司を握りながらおしゃべり楽しんでます。

まるで喋ることで、握るリズムを生み出してるよう。

大将の握る姿からは、忙しそうとか、大変そうという感じが全然しません。むしろ、”楽しそう“と言っていいぐらいです。

この”楽しそう”に見える姿は、これから働く側になっていく身としては、最も見習いたいところ

楽しそうに働くのは、そう簡単なことではないでしょう。ホリエモンなんかは簡単そうに言いますが、実際多くの人が文句を言いつつ働いてることを考えると、それだけ難しい、もしくはコツがいることだと思っています。

そして、“楽しそう”な姿はお客さんにも伝染していきます。提供する側が楽しそうに、喜びを持って働くことで、提供を受けるお客さん側も、その楽しさ、喜びをなにかの拍子に受け取っているのです。

また、自分の好きなことでもなんでも、きついはずのことを楽しんでできるようになれば一人前

大将が楽しそうに、しかし隙のない動きで握っているのを見ながら、僕はそう思いました。

 

「かねとも寿司」基本情報、まとめ

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  • 営業日:不定休
  • 営業時間:11時~売り切れ次第
  • 仕入れネタ:その日の大将の気分と市場状況等による
  • おすすめ:「最特上寿司」2200円
  • 場所:北海道石狩市厚田区厚田35-2
  • アクセス方法:車、ロードバイクが良いでしょう

あまり参考にならないであろう、「かねとも寿司」の基本情報でした。

今回、僕は12時半に訪れてとても運良く食べることができましたが、そんなの稀だそうです。開店前に列を作るのが定石。

定休日については、前日や前々日などの忙しくない時間帯に電話すると、店をやってるかどうか教えてもらえるそうです。

店に入れたときは、「最特上寿司」をぜひ頼みましょう。量が多いので小食の方は要注意。

また、「かねとも寿司」に見習いたいポイントもまとめておきます。

  1. 立地の悪さを売りにする
  2. 開店前に売り切れることもある(誰でも食べれるようにしない)
  3. 偽りのない、本物を提供する(妥協をしない)
  4. 珍しさがある
  5. 値段が高いなどと一切感じさせない
  6. 楽しむ
以上、わたぽんでした。ほなね!

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わたぽんの簡単な自己紹介

小学生の頃のあだ名を再利用してます。イギリス、サウサンプトン大学で空気力学を専攻中。F1でレースカーをデザインする事を夢見ています。第一印象はイケイケの大学生と言われがち。現実はだいたい机の前。詳しい事は、→プロフィールでどうぞ
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僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。イギリスの大学より執筆中。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。かれこれ短くない期間書いています。
僕の夢、イギリス留学、海外生活、その他適当がブログのテーマ。

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Comment

    • Miko
    • May 13th, 2016

    美味しそうなお寿司の写真と詳しいお店の情報楽しく読ませていただきました。
    私は自営業をしているので、大将が楽しみながらお仕事をしている、というお話を読んで、『見習いたいなあ』と思いました。

    私はアメリカに住んでいます。28年になります。先日掃除をしていて日本語の処分したい本が出てきたのをきっかけにグーグルで検索していて、こちらのブログの『電子書籍』のお話からこのお寿司屋さんのお話を拝見しました。

    日本を出てみると人種差別など日本に住んでいた時には経験しなかったことを体験しますが、夢を追うことを諦めずに頑張ってください。私も子供の時にアメリカで働きたい、という漠然とした夢を持っていました。何をしにアメリカへ来たかったのかははっきりしていなかったのに、きっかけとして美容学校へ行ったのですが、今でも美容師をしていて、この仕事は大好きで天職だと思っています。

    これからもこちらのブログを拝見させていただきます、どうぞよろしくお願いします。

    • Mikoさん、はじめまして。こんにちは!
      ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
      何をするにしても、楽しんでできるかは大切ですよね。当初の想像とは違うことも多々起こりますが、その時にいかに自分の状況を楽しめるかが重要かと思ってます。Mikoさんは天職だと感じられているようで、とても素敵です。

      こちらこそ、更新率は少な目ですが、当ブログを楽しんでいただけたらと思います!よろしくお願いします

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

イギリス・サウサンプトン大学でF1マシンデザイナーになりたくて学んでいます。イギリスに来て2年目にして、やっとイギリスのことが好きになりだしました。ブログの主なテーマは「夢を追う僕の生き方」と「イギリス留学」です。完全なる趣味で運営してます。 詳しいプロフィールはこちら


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