【イギリスで安く暮らす!】知っておいて損はしない「おいしい」食費節約術
こんにちは、わたぽんです。
最近、マシュマロというサービスを使って、匿名での質問を受け付けています。
なぜかツイッター経由でしかお答えできない仕様になってるのですが、せっかくなのでブログでもお答えできればなと思っています。その方がより深く答えられるってこともあるし!
さて、今回投稿してくださったのは、こちらの質問。
(こんなブログにもちゃんと読んでくれる人がいてくれるんだって思うと超嬉しい。)
「留学中のおすすめ節約法はありますか?」
留学生にとって、これほどシンプルかつ頭の悩まされることもないでしょう。イギリスも物価が高い国としてよく取り上げられるので、僕も来る前は心配でした。
むしろ、イギリスの”噂話”に囚われていたと言えます。
イギリスは物価が高い、イギリスは飯がマズい…そうみんな口を揃えて言うもんで、安くておいしいものを食べれるなんて思ってなかった。そうとは限らないのに。
ただ、僕は決して節約が得意ではありません。
目の前にサーモンが陳列されていればいとも簡単にカゴに放り込んでしまうし、そしたらベーグルとフィラデルフィア(クリームチーズ)も買ってきてサンドにし、Twining’sのBritish Breakfast Teaと共に優雅に朝食を楽しんでしまう。
そして後で困るわけです。
食費使いすぎたって。。
そうならないためにも、今回はちゃんと続く節約術を紹介したい。なるべく味に妥協したくもない。安くてまずいものならたくさん挙げられるけど、そんなのに意味はない。せっかくこの世に生を受けているのであれば、おいしいものを食べて過ごしたいやん?
というわけで、イギリスでの「おいしい」節約術を紹介します!
自炊 or 外食?
まず、大きな議題を挙げます。
自炊をするのか?
外食をするのか?
イギリスでは、自炊と外食に大きな大きな差があります。外食に行けば高くてまずいものに当たる可能性があり、自炊をすれば、はたまたまずいものを生み出してしまうかもしれない。
まあ、そこまで悲観的になる必要もなくって、外食だと単純に高くつきやすいんです。安くて食べれる味の吉野家の牛丼みたいなのが、ほぼほぼない。なぜか?
覚えておきたい税率の違い
日本と違い、イギリスでは消費税率が一律ではありません。
例えばレストランで食事をすると、2018年現在、20%の消費税がかかります。テイクアウトでは商品が温かければ20%、でも冷たかったら0%(消費税なし)と定義されています。スーパーに行けば、税率ゼロのものはもっと多い。ざっくり言うと、
- 食品
- 書籍
- 子供服
なんかが消費税なしで買えます。だから、スーパーで生鮮食品を買って自炊すれば、食費が圧倒的に安く済みやすい。実は日本よりも安く買えるものもたくさんある。(詳しくは、イギリス政府サイト参照)
なのでまずは、節約に繋がりやすい自炊から見ていきましょう。
自炊での節約術
自炊するにあたって気にしたいことは二つ。
- どこが安いか?
- なにが安いか?
どこが安いのかから紹介します。
スーパー別価格と質の違い
イギリスには、幾つかの種類のスーパーがあります。Asda、Tesco、Waitrose等、最初はどこに行けばいいのか迷うかもしれません。
ただ、イギリスの面白いところは、階級社会の名残があること。スーパーによって、価格も品質も違うのです。中には笑えるほど違うものもあって、面白いです。
この価格と品質のバランスは難しいところで、人によっても価値観が分かれます。
ただ、今回は節約が目的であって、激安スーパーも上手に使いたい。そこで一つ、コツがあります。それが、生鮮食品を中流スーパーやFarmer’s marketで買い、どこでも買える外部ブランドの既製品は、低所得者向けスーパーで買うということ。
というのも、品質に大きな差が出るのは、店舗が独自に仕入れている生鮮食品や独自ブランド品。しかし外部ブランド、例えばマクビティのチョコビスケットや、ダブのボディーソープなんかは、どのスーパーでも同じ品質。なのに、低所得者向けスーパーの方が安く買える可能性が高いです。
ちなみにスーパー別の価格帯と品質については、以前まとめた記事をどうぞ!
もひとつちなみに、スーパーの商品価格はネットで検索できます! 各スーパーがオンラインショップを持っていますが、MySupermaketというサイトを使えば全部一気に見れます。
イギリスでは根菜が安い?
次に、何が安いか。
数ある食品の中でも、個人的にインパクトが大きかったものがあります。それが根菜。
どでかい袋に、わんさか突っ込まれたジャガイモやニンジンが、数ポンド、いやペンス単位で売っている。これを買えば、余裕で1週間持ちそうな量。
なぜこんなにも根菜が安くなるのか、よく分かりません。冬にあまりにも太陽が出なさ過ぎたり、冷涼な気候のせいで、地に潜り込んでいくタイプの植物が繁栄しやすいのかもしれません。うん、イギリスにお似合いやね。知らんけど。
問題は、そんなに大量のジャガイモやニンジンを、どう使えばいいのかということ。ここには頭を悩ませました。一時はニンジンを無理矢理食べるために、毎日クックパッドでニンジンレシピを凝視していた時期もありました。そして僕はそんなにニンジンやジャガイモを食べたくないと気づき、途中で根菜にこだわることを諦めました。
なんだか根菜ばっかり取り上げても面白くないので、他の安いと思うものも挙げますね。値段は2018年11月のテスコ。
- 食パン(55ペンス~/1斤(800g))
- パスタ(20ペンス~/500g)
- レタス(38ペンス~/玉)
- パイナップル(1ポンド)
- 鶏肉一羽丸ごと(2.68ポンド~)
他にはチーズとかも日本より安いかなー。意外と安いでしょ?
独自ブランドの安さ
スーパーで安くて使えるものとしてもう一つ覚えておきたいのが、独自ブランド。日本でイオンの独自ブランド商品が安く買えるように、イギリスでも各スーパー独自ブランド品を取り入れれば、食費が一気に下がるんです。
例えばペストソース。
左の外部ブランドのペストソースは£2.75なのに、真ん中と右のスーパー独自ブランドのソースは£1.10。
差があまりにもでかすぎて怖いぐらい。実際、独自ブランド品は味に劣ることが多いので注意。
中には高級志向な独自ブランドを中心に扱っている、Marks & Spencer (M&S)というスーパーもあります。僕は高級スーパーに行ける身分にはないので、高くないスーパーの独自ブランド品を、あくまでサブとして取り入れる程度に利用しています。
セールと消費期限切れかけに気を配る
独自ブランド品は安くていいんですが、時よりどうしても、外部ブランドの質の良いものを食べたくなる。食べていくと、味の違いに気づいちゃったりする。そんな時もあります。
そこで気にするのが、セール。イギリスのスーパーでは、日常的に何かしらの商品が、値引きされています。値札が赤くなってたりして、分かりやすい。僕はこのセールを待って、時々サーモンを買っています。サーモン、高いんです。てか魚が基本少ないイギリス…。
Seabass filletは売り切れてた…。海に囲まれてるのに、海産物は隣国に持っていかれがち。無念。
また、消費期限が切れかけの商品も、値引きされます。”Reduced”という棚に要注意。店によってReducedの棚のありかは変わるので、探してみましょう。たいていめちゃくちゃ雑に商品が置かれています。
あ、これは整ってる方。笑
ちなみに腐ってるのに売られ続けてるものもあるので、質のチェックは必須。中にはもう一日くらい、あるいは冷凍すれば全然大丈夫なものもあります。
食べすぎ注意なお菓子たち
セール品を4年間も気にしていると、一つのことに気づきました。
「毎日何かしらのポテチが安い…」
ああ、なんということに気づいてしまったのでしょうか。たいてい、何かしらのポテチが割引されている…。パンドラの箱を開けてしまったようです。
今日はドリトス、次はプリングルス、その次はKettle’sのポテチ、そしたら次はまたドリトスとまた別のポテチが安くなってる…! こうしてちょっと太ってしまいました。
これで容量は150g。 コンビニで手に取ってしまう湖池屋のポテトチップスの二倍の量。
あいにくポテチは食べないんだと知らんぷりしてるあなた、似たことがクッキーでも行われているんですよ。これは天国重大事ですよ。
日本食を安く手に入れる方法?
自炊において最後に触れておきたいのは、日本食について。やっぱり日本食、食べたい。
日本食材の流通は、地域によって違います。
例えばロンドンへ行けば、日本のものを取りそろえたスーパーもあります。巷ではジャパンセンター(通称ジャパセン)が有名ですが、実は近くにある「らいすわいんショップ」というお店の方が、同じ商品なら安く買える。こちらもオンラインで商品価格をチェックできます。初めて行った時はそれはもう嬉しくて嬉しくて、調子乗ってたくわんとか買いました。後で逆に困りました。
比較的大きな街には、中華系スーパーがあることが多いです。値段は安いとは言えないけれど、一度下見に訪れても良いかも。
また、最近は日本食がイギリスの普通のスーパーにも進出してきています…!
キッコーマンの醤油なんかは、余裕で買える。うどんの麺も結構安くで買える。(出汁は売ってない。)中には怪しいものもあるけれど、僕達にとっては良い傾向ですね。
外食
さて、ここまで自炊自炊と言ってきましたが、正直僕は外食が好きです。やっぱり自炊を毎日するのは、面倒になる。だからこそ、”賢く”外食を使いたい。
幸い、イギリス生活も5年目に入ると、外食でも意外と高くなく、でもそれなりにおいしいものも食べれることに気づいてきました。みんなどこに隠れてたんやと。イギリスでとっつかまえてきた外食のコツを、ご紹介します。
サンドイッチはパン屋で買う
よく、イギリスのサンドイッチはマズいと言われます。
首を縦に振りたい。お隣の国達に比べると、どうも味に劣る。過去にベルギーの駅にあった適当に買ったサンドイッチがおいしすぎて、思わず電車の中で感動のあまりため息を出してしまったことがありました。
しかし、です。
「大学の近くにパン屋さんあるの知ってる?」
ある日、イギリス人フラットメイトが教えてくれた、パン屋さんの存在。そうか、この国にもパン屋さんがある。噂を聞きつけ行ってみると、あったのは個人経営の昔ながらのパン屋さん。出てくるサンドイッチは手作りで具がぎゅうぎゅうに詰まってる。かつ、メインや野菜のカスタマイズが可能ときた。しかもそれが£1.8。ある初夏の日に、サンドイッチを買ってきてイギリスのそこら中にある芝生に座って食べるとか、結構QOLが上がる。
これが普通のスーパーでは、£2.5払って干からびたチーズを味のないパンで挟んだものが出てきたりする。なんということか。そりゃマズいマズいと言われても仕方ないわ。
パン屋のサンドイッチはサウサンプトン大学の近くだけなのかなと思ってたけど、イギリスのとある田舎町でも「質の良いサンドイッチを作ってくれるお店」はありました。パン屋というより、バゲットショップやったけど。最近はツイッターでも、ロンドンに似たような店があるという情報も見ました。
思い出せば、日本でもおいしいサンドイッチは、パン屋で買えた。だから何も、不思議なことではないのかもしれません。イギリスのサンドイッチについて語るなら、まずパン屋さんへ行こう。
意外と安い、ボリューミーなパイ
サンドイッチと共によく売られているのが、パイ。実はイギリスのパイは、安くてボリュームもあり、選べば味も悪くない。
おすすめはパスティ。
コーンウォール発祥のこのパスティというものは、パイ生地で牛肉や野菜をくるんだもの。かつて、炭鉱で働く人達が片手で手を汚さずに食べれるようにと考えられた食べ物なのです。(つまり、「お前ら働け」と言ってパスティを食べながら仕事させられた。)
現在ではそれが、手軽にサクッと食べれつつも、お腹にもしっかりたまる優秀なメニューとして残っています。一つあたり£2ほどからあり、僕もちょくちょく食べます。
ついでにですが、サンドイッチと共にはジャケットポテトが売られていることも多いです。
ファストフードも個人店で
日本でファストフードを食べようとすると、マクドナルドやKFCに行きます。まあ、それはイギリスでも同じなんですけど、同時にたくさんの個人経営のファストフード店もあります。なんでやろ。
主に見つかるのは、
- バーガー
- フライドチキン
- ピザ
- ケバブ
- フィッシュアンドチップス
大手チェーンよりも、個人店の方が安いファストフード。だいたい£3~£7でお腹いっぱい食べれます。店によってはクオリティのひどいものを売ってることもあるので注意。ですが、安くておいしいケバブを見つけた時の幸せと言ったら、人生に勝ち誇ったような気持ちにもなります。多分。
もちろん、全部油っぽい。これを毎日食べるのは、さすがにキツイ。でも、たまになら良いよね? 僕は食べんで。がぶっ。
パブ飯とビール
さっきから簡単なテイクアウトのものばっかり出しやがって…、俺はレストランでちゃんとしたものが食べたいんだよ!ガチャン(ちゃぶ台がひっくり返る音)。
果たして、そんな古い情景が今でもどれほど残っているのかは定かではありませんが、イギリスには古いものがいつまでも残り続けています。その一つがパブ。
実はパブ、ただ古くてイギリスらしいってだけじゃありません。比較的手軽に、食事を楽しめる場所でもあるのです。
パブにはたいていMeal Dealがあって、二人一緒にオーダーすると、一皿あたり£4~6で頼めたりする。そしたら肉厚のバーガーが出てきたり、あるいはラザニアも食べれたりしちゃいます。味が濃いものが多いけど、その分しっかりと食べられる。
また、パブと言えばビール。
ビールの値段で言えば、日本よりもお得に感じるかもしれません。
というのも、イギリスでよく飲まれるのは、イギリスを始め、ヨーロッパやアメリカ発のビールが中心。日本だと海外のビールって高いけど、イギリスではそうでもない。1パイント(568ml)£3くらいで、色んな国や種類のビールを飲める。一応おすすめしておきます。笑
他にも中華レストランも安く済みやすいですね。以前はよく、晩に飲みすぎたらアジアっぽい味が恋しくなって、翌日に食べに行ってました。ただ、やはり外食で安いものは油っぽいものが多いので、自炊する時は油っぽくないものを中心に作れると良いかもしれませんね。
イギリス、食費の感覚値
まとめに入る前に、もう一つ。
これで一体、どれくらいの食費になるのか? 言われてみれば、最も気になるところかも。
僕が実際に試してみたのですが、毎日ほぼ自炊で三食きっちり食べ、変に値の張るサーモンなんかを避けて、でもケバブはちょっと我慢できなくて週一で食べてたら、一ヵ月£100以下で過ごすことができます。
しかしそれだとキツイ、外食もちょくちょく混ぜたいんだとなれば、一ヵ月£150~£200ほどにもなるかな。
僕としては一ヵ月£200は多く感じるけれど、ロンドンで過ごしたらそれくらいしちゃうかも。過去に一度調子乗ってロンドン中心部にあるステーキ屋行ったら、一食ビール付きで£50なくなったし…。
参考値としてどうぞ。
わたぽんのまとめ的なにか
果たして、これで本当に節約になってるのかなと思うけれど、これが僕なりに発見したイギリスで食費削減するコツです。
安いスーパーで生鮮食品や自社ブランド品を中心に自炊したら安い。でもそれだけだとキツイかもしれないから、セール品やお菓子、あるいは外食を賢く利用して生き延びていこう! そうまとめられるでしょうか。
ただ、正直この記事は未完だと思っています。なんだかもっと節約法ある気がする。
なので「もっと安くおいしく過ごせる情報あるよ!」って人がいれば、ぜひツイッターで”#イギリス食費節約のコツ”のハッシュタグと共にシェア、あるいはマシュマロやFacebookなんかでコメントしてもらえると嬉しいです! この記事に追加したいなって思ってます!笑
イギリスの食に興味がある方は、こちらの記事もどうぞ!
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こちらのトピックを読ませていただいて、私が学校へ通っていた頃、仕事を始めて最初の年の超貧乏時代のことを思い出しました。貧乏のどん底で、外食なんてまずしたことなかったですし、3食、いつも食パンにマヨネーズを塗ったものでした。ひどい食生活でしたが、若かったから、健康のことなんて考えてなかったです(笑)。仕送りなんてなかったので、本当に心細くて、学生の時は日本を出た時に持って来た7000ドルで家賃と食費と光熱費を払って、仕事を始めた頃にはもう貯金も無くなっていたので、食費が一ヶ月に50ドル、家賃が380ドル、バスの定期パスが一ヶ月40ドルで暮らしてました。毎月の給料が確か480ドルで、光熱費と電話代を払ったら、お客さんからいただくチップを合わせても、もう何も残らないくらい貧乏でした。辛かったけど、今では懐かしい思い出です。 こちらのトピックを読ませていただいて、当時のことを思い出しました。