あの日観たアニメが、イギリス帰りの僕に日本の感性を気付かせてくれた、のかも。

何かから離れることで、その何かをもっと好きになる、感じられるようになるって、面白くないですか?

こんにちは、イギリスで大学生してるわたぽんです。
最近、ずっと気になってた「あのはな」と呼ばれるアニメを観たのですが、思っていたよりも感動して、涙が出てしまいました。

しかし、不思議です。
僕は映画等を観て涙を流すことなど今までほとんどありませんでした。美しい描写があっても、「ほう、いいね。」で終わってたわけです。なぜ感動して、涙が出たのか?

作品自体の良さなどももちろんあるのでしょうが、僕がそれ以上に感じたのは、“長い間、日本を離れていたこと”のひっそりとした影響でした。日本を離れることで生まれる感性について、掘り下げてみます。

 

イギリスで過ごして感じた日本の空気感…というか…

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言葉に表すことが難しいのですが、イギリスに来てから、日本の空気感というか、風物詩的なもの等に、何か心が揺さぶられるような感覚があります。ホームシックと言えるのかもしれないし、ただ単に寂しいだけかもしれないし、もしくは懐かしみがあるのかもしれません。よく分からないです。

普段は特に何もないのですが、例えば日本の映画やアニメを観たときには、明らかに今までと違う感触があります。僕にとって”無”だったものが、”何か”に変わりました。

新しく観るものだけじゃなく、昔から何度も観ている「千と千尋の神隠し」なんかでも、観ているときの感覚が変わりました。

…と偉そうな言いっぷりですが、僕は国語という教科に小中高12年間苦しめられ、12年間作者の気持ちが分からず、今までの19年10カ月間は空気を読まずに生活してきた人です。文化人と呼ばれる類からは、かけ離れた存在として生きてきました。

だから、不思議なのです。

イギリスの大学に行く前にも、短期間の海外研修等には行っていたし、一人旅も短期間だけどしたし、イギリスにひょいっと行ったところで、僕の感覚に大きな変化はないと考えていました。でももしかしたら、僕の中での何かが、長期間の海外滞在で臨界点を超えて、変わったのかもしれません。

考えてみれば、海外に長期間いることで、逆に日本の”何か”を好きになったり、気になったりするというのは、全く不思議なことではないでしょう。

 

日本の文化・感性・風物詩は他の国のそれとは違うということ

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イギリスでは、いろんなことが日本とは違います。建物やごはんだけでなく、窓の外から聞こえてくる音や、空模様も違います。多分、空気感も違います。大学のあるサウサンプトンは、僕の生まれ育った京都とは違います。鴨川もなければ、伏見稲荷大社もありません。(当たり前)

東南アジアやオーストラリア、中国、バルト三国などにも行きましたが、もちろん日本とは全然違います。

日本は、「一つの国で一つの独自の文化が成り立っていて、歴史が長く、しかも繁栄している。」という風に言われるそうです。たしかに、中華系は中国だけでなくマレーシアやシンガポール等にも広がってるし、ロシア系の文化も、ロシア周辺の国では影響を受けています。言語的にも、西欧では特に互いの言語が影響し合っています。
しかし日本語を喋る国は日本だけだし、わびさびが通用するのも日本だけ。

だから、日本から一歩外に出れば、全然違う文化を味わうことができると言えます。

逆に言えば、文化や感性、風物詩的なものが他の国のそれと違うのは、なんの不思議もないこと。全く違って当たり前なのです。その違いが、海外に長期滞在したときに、浮き彫りになってくるのではないのでしょうか?

 

海外に行けば、客観的に自国を見ることもできる

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少し話はそれますが、海外に飛び出すということは、同時に日本のことを客観視できる良い機会になります。

海外に出ても、今では日本に関する報道を見つけることは容易。BBCニュースでは、原発があーだとか、東京の植物園のラフレシア登場みたいなニュースが流れてきたりします。海外の報道機関によって日本に関する報道があれば、ちょっと興味持って見てしまいます。

大学に行けば、友達とたまに日本のことを話題にしたり、日本好きの友達がSNSで、「Ramen tabitai(←”食べたい”のスペルをいつも間違ってる)」と送ってきたりします。

そんな感じで海外から発信されるニュースを(現地語で)読んだり、海外の友達の話す日本のことを聞いたりしていると、自然と客観的な視点が入ってくるようになります。

それは時事ニュースに関することだけでなく、文化的なことや日本初の作品などでも同じ。映画なども一歩引いて観るようになり、新たな気付きがあったりします。ふと流れてきた挿入歌が、今までスルーしていた描写が、何か特別なもののように感じてきます。

客観的な視点、一歩引いた目線を養えるのは、海外に行くこと良いところの一つです。

 

海外に飛び出た人の感性は長所になる

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僕はこの、海外に飛び出て行って得ることができる感性は、その人の長所になると思います。(多分それは、国語が苦手だった人でも、”何か”を感じられるようになるほどに。)

例えば、MATCHAというメディアをご存じでしょうか?
MATCHAとは、学生時に世界一周した方が作ったインパウンドメディアです。日本の観光スポットや、隠れた魅力を掘り起こして紹介しているサイトです。

世界一周して、まさに外に視線がどんどん行っていたはずの人が、内側に戻ってきて日本を盛り上げようとしてるとは、初めはよく理解できないことでした。でも、外の世界に生きてきたからこそ、中のことをより深く紹介できるということは、その時の僕は知りませんでした。

僕もイギリスの大学での1年目を終えて、夏に日本に一時帰国した際、毎日がとても新鮮でした。
特に僕の地元である京都は、日本の歴史や文化的なものが集約されたような場所。海外からの観光客がひしめく中で、彼らが様々な物にカメラを向ける中で、なんとなく彼らの興味だったり、面白いと思うこと、カメラを向ける理由、みたいなのが分かる気がしました。
そして自分でも一観光客として見てみることで、今までの僕の知ってる京都とは違ったように感じられました。

もちろん、ただの勘違いかもしれませんが。なんせ物語文読解とか、いかに最初の漢字問題を取って点数をカバーするかが課題でしたから。

 

海外へ行くのは、何も海外について知るためだけじゃない

海外留学だったり、海外一人旅だったり、”海外に行く”ということだけで、いかにも目線は外に向いてます!!というオーラを放たれています。

でも、海外に行くというのは、なにも海外のどこかの国や文化について知るためだけじゃなく、どっちかって言うと「自国のことを知るために外へ出る」という意味合いも、とても大きいです。

日本を知るための最高の薬は、海外へ飛び出すこと、とでも言えるでしょうか。

僕は日本のことをもっと好きになろう!とか、日本の文化を感じられるようになろう!なんて一切思わず、ただF1を求めてイギリスに来たわけですが、なんだか勝手に日本のことを、以前よりも知ってるような、そして良い国だなと思うような、そんな気になります。まあ、ごはんおいしいしね。

 

わたぽんのまとめ的なにか

話が書いてるうちにどんどん飛躍していきましたが、ラフにまとめると「日本の感性って、他と違って良いなー」「日本にとどまってたらこうは感じないのかなー」などと、「あのはな」を観てて思ったわけです。また時間をおいて観てみようと思います。

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以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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