遠くへいくときに忘れてはいけない「初心」の大切さ

こんにちは、わたぽんです。

連続起業家などと呼ばれる家入一真氏の本「我が逃走」を読みました。引きこもりだった家入氏が福岡で起業し、東京へ出て、株式公開で3億円を手に入れ、散財し、ちょっと反省して本質にも気付きだして、また頑張ってるという感じの本です。
本の中には、何度かこの言葉が出ていました。

「思えば遠くへ来たもんだ」

充実感を感じられつつも、感傷的になる言葉です。僕は「家入氏だからこそ、言える言葉。」なんて思い、読んだ時は流していました。

 

僕は16時間後、瀬戸大橋を電車で渡りました。
そういや瀬戸大橋に初めて来たのは小学校の修学旅行だったな、鷲羽山の旅館に泊まったんやっけな、大きな岩の上で仲良い友達と写真撮ったな、気になってた子に全然相手されなかったな、と頭の中で思い出がフラッシュバックかなにかしてきました。

「思えば僕も遠くへ来てるのかも」

家入氏とは比べものにならない短い距離だとは思うけど、小学生のときに比べると、遠くへ来た気がします。多分、皆多かれ少なかれ、遠くへ行ってるものでしょう。急に家入氏の書いたことが、身近なことのように感じだしました。

 

思えば僕も遠くへ来てるのかも

そう考えるのは、まず何よりも僕がイギリスの大学に通っているから。物理的な遠さがあります。

そして思い出すと、僕は海外志向0で足を踏み出すのが怖く、特に夢なんてない人でした。もし今の僕の姿を見せると、驚くことでしょう。イギリスの大学へ通いながら、顔出しでブログを書いたりし、彗星のように現れた夢を追っている姿なんて、想像できたはずがありません。だって当時の僕からしたら、今の僕は明らかなキチガイでミーハーな冷笑の対象者だから。

“Beyond my imagination”
とにかく想像外のことでした。

「遠くへ来た」と感じる定義は人それぞれでしょうが、僕の場合は「想像内のことかどうか」が一つのものさしになっています。

しかし遠くへ来たものの、まだまだレベルが低いので変化も微々たるものです。もっともっと遠くへ行ったらどうなるのか?「我が逃走」では“もっと遠くのさらに先”に行った人の一例が、描かれていました。

 

遠くへ行きすぎたときに起こりえること

家入氏が起業した会社の株式公開で得た金額は3億円。ジャンボ宝くじと同額。十分良い生活をしていける金額です。彼はこの時、とても遠くへ来てしまっていました。

人のお金の使い方は色々ですが、「カフェを作ってみたい」と一度は思ったことある人は少なくないはず。そうじゃなくても、お金があるから買ってみたい・やってみたいものが大抵あるでしょう。家入氏もその中の一人で、周りの人達の話にものせられていき、カフェやギャラリーなどをどんどん作っていきました。

その結果、会社はリストラの嵐で、家計も破産寸前。もうちょっとで”しかるべき機関”のお世話になるところまでいったそうです。

そう、「お金があるからと気にせずお金を使っていると、いつの間にかどんどんなくなっていた。」という状態に陥ることがあるのです。現実ではなくても、ゲームで似た経験をした人もいるんじゃないでしょうか。桃太郎電鉄とかで。

私は違うと思っている人ほど、陥ってしまいそうなことですね。

他の人に金目当てでうまくのせられたことも多々あったようで、家入氏は人間不信にも陥ったりと、最悪な状態に。

でも彼は働かなきゃお金が完全に底をつく状態でしたから、当時は事務所を借りる余裕もない。だからしょうがなくカフェを仕事場代わりに使って、Macでプログラムを書いたりし、新しいサービスを作ったりしていました。

その時に彼が感じた、気持ちの変化がとても重要なことでした。

 

遠くへ行く時に忘れてはならない、初心

ネット漬けの日々を送るうち、少しずつ気持ちが落ち着いてくるのがわかった。

起業して社長になった後、家入氏は人に会うことが仕事となっていました。それが起業したての時のように、ただパソコンと向き合って生活する日々に戻ってしまったおかげで、だんだんと最悪な状態の気持ちに変化が起きていたのでした。

そう、彼は初心に戻ることができたのです。

遠くへ行ってしまうと、初心を忘れがちになります。進んでいくうちに新しいことを知り、価値観を得て、やってることも知らぬ間にどんどん変わっていくものです。今に精一杯で、昔のことなんか振り返る余裕がないときもあります。

でも、そういう時こそ初心を忘れてはいけません。

初心はなくても前へ進めるけど、ないとその内どこかで破綻して、訳の分からないようになってしまうと思います。どんどん遠くへ行って、知らない世界に入っていくと、自分を見失ってしまいがちですから。

家入氏が3億円手に入れた当時、彼に最も足りなかったのは初心。自分を見失ってしまっていたことだと思います。

 

わたぽんのまとめ的なにか

幸い彼が本として出しているおかげで、僕らは疑似体験できます。が、正直突っ走っていくと初心なんて忘れてしまいがちになるでしょう、きっと。結局は自分で体験しないと分からないことかもしれません。

それでも、できる限りの意識はしてみる価値はあります。僕も初心を忘れないように、意識していきます。とりあえず、「我が逃走」は面白い本でした。

我が逃走

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似たタイトルの本で、堀江貴文氏の「我が闘争」という本もありましたが、似た形の自叙伝ながら、内容は全く別物。
(参考記事:【本紹介・感想】堀江貴文「我が闘争」を読んだ、大学生としての視点。)

そんな感じで。
以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

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僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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