メガバスってどうなの?イギリス、アメリカで流行りの激安バスでドーバー海峡を越えてみた
ブスキャラを全面に押し出した格安バス会社をご存知でしょうか?
こんにちは、イギリスで大学生してるわたぽんです。
メガバスは、なぜかいつも安い。安いときはロンドン-パリが1ポンドだったり、0ポンドだったり。もう訳が分からないバス会社です。お金を多くかけたくない学生である僕は、その訳の分からない安さに惹かれ、ロンドン-ベルギーの往復チケットを購入。往復35ポンド。メガバス界では高いのでしょうが、僕達一般人の住む世界では安いです。少なくともイギリス最大手のNational Expressよりかは安かった。
正直なところ、MegabusのWebsiteは質素なもの。本当にこれで予約が取れてるのかと、ふと心配になるレベルでしたが、ちゃんとメールは送られてくるので一安心。予約後届いたメールをプリントアウトし、停留所へと向かいましょう。
ちなみにメガバスの安さについては議論の対象ともなりえます。例として、同じイギリスからブログ発信をしている方の記事をどうぞ:片道£1でイギリス中を旅できる!?mega busに乗ろう!
行き:ロンドン – ブリュッセル
ロンドンの出発地は最大のバスステーションであるVictoria Coach Station。サウサンプトンから他のバスでやってきたわたぽん、海外での時刻表のてきとーさを恐れ、乗り換えに5時間もの猶予を与えたのがミス。1時間遅れで到着したバスを降りた時、その後の4時間がひどく長く感じました。
文句を言ってもしょうがない。気を取り直してバスステーションから歩いて15分~20分で行けるロンドンアイ(でっかい観覧車)とウェストミンスター寺院を見物に行きました。でかいバックパック背負って。それでもまだまだ時間が余る。しょうがないからマクドを探し、Wi-Fiに接続。そんな感じでダラダラしていたものの、2軒目のマクドに移動したところでWi-Fiの接続が不安定に。もういいやーと出発1時間前にバスステーションへと戻ります。
まだ出発まで1時間もある。んー、まあとりあえずバスが来る場所を確認しよう!と思うも、巨大バスターミナルはそれを容易に許してくれません。7個ぐらいのモニターに照らし出された多くのバスの時刻表が、僕を幻滅させます。5分間ねばった結果、ブリュッセル行きは見つかりませんでした。ため息をつきつつ、インフォメーションセンターを探します。
巨大バスターミナルの端においやられたメガバスのインフォメーションスペースを見つけた時、僕は辺りの人の多さになぜか不安になりました。でも気にせず受付のおっちゃんに尋ねます。プリントアウトしたメガバスのe-ticketを見せながら、「このバスはどっからでますか?」と。
返ってきた答えは以外なもの。「(あーもうめんどいなー)まずはそこにいってくれ、その後バスは20番から出るから。」
そこ??指さされた方向を見てみると、なぜか列ができてる。並んでいるときになんだろうと思いプリントアウトしたe-ticketを見ると、
「国をまたいでバスを利用する場合は、最低30分前にバスの出発場所まで来てください。なお、Victoria Coach Stationだけは60分前です。」
…えええ、60分前!?ふと時計を見ると、時間は8時4分頃。出発予定時間は9時。これはやばい。同じように飛行機の搭乗時間に遅れた時、格安航空は待ってくれない。しかし列に並んでいても、一向に前に進まない。しびれをきらし、もう一度受付にて確認。するとまた予想外な答えが。
「(またこいつかよ…)バスは9時半に出発するから、もうすぐパスポートとチケットのチェック始まるよ。とりあえずそこに並んで。」
「え…あ、は…はい…」バスの到着だけじゃなく、出発も遅れてたのです。せふせふ。ちなみにそのバスで会った方は、出発2分前に来たけど乗れたよー!とのことでした。なんなんでしょう。
安いメガバスは設備もダメダメ。そう聞いてた僕はバスに乗り込むまで不安でした。しかし乗り込んでみると、案外通常通りのバス。
シートは2列×2列と予想通り。中にはトイレまでついて、日本の最安の寝台バスより良いかも?前の席に座ると、ロンドンの2段バスのように正面が一望できます。値段を考えれば全然アリです。
バスでの移動に慣れてる僕は、その後快適な眠りにつく…はずでした。
真夜中にたたき起される
国境を超えるということを完全に忘れてたわたぽん。真夜中、イギリスの出国審査書にバスが着いた時、快眠から現実に引き戻されました。早口の英語で「はい、みんな降りて降りて。」とアナウンス。
若干不機嫌になりながらも、降りると寒さで眠気はふっとびます。しかし審査が終わった後もバスはトロトロとしか進みません。てっきりトンネルをくぐっておふらんすわっしょい!という姿を想像してた僕は気だるさに包まれていきます。
しばらくしてまた、バスから降りろとアナウンス。なんなんだもう…とバスを降りると、そこはなんとフェリーの中でした。
突然現れた広々とした空間に若干のけぞるも、なんとか前に進み席を確保。いやーフェリーかあ、となんかしみじみしました。ドーバー海峡は船で渡るようです。
しかしこのフェリーがなかなか遅い。調べると80分~100分という所要時間、ですがその時は知る由もありません。さらにエンジンの故障で到着時間がさらに30~60分ほど伸びる。船の中のものはすべて高いので、イギリスで買っておいたマフィンを食べたり、うろちょろしたり、苦痛の時間。これが安さの理由なのか…
ベルギー時間で夜中の4時頃、ようやく船はフランスに到着。そこからはまたも快適な眠りにつくことができました。
帰り:アントワープ – ロンドン
帰りのバス停は、バス停ではありませんでした。
メールに記載された情報をもとにGoogle Mapを見てたどり着くと、そこには僕のようにふよふよした人たちが。その内の一人が僕に話しかけ、その後他の人にも尋ね、全員がメガバス利用者だと判明。クリスマス前の寒空の中、広い川に面したその駐車場で強風に吹かれながら30分、ブスキャラを描いたバスは、突然その姿を現わしました。30分前につかなければならないというe-ticketの記載とは裏腹に、その30分はただ待つしかなかったです。なんなのでしょう。
帰りのバスも行きと同じ。はて、もしや同じバスなのでしょうか。行きのバスで勝手を覚えた僕は、長時間フェリーへの体制も整え、準備万端。いつでもかかってこい状態でした。イギリスのパスポートコントロールに着き、学生ビザを見せスムーズに通り抜け、いざ、フェリーへ。と思えば、あれれ、バスが線路の横に降り立って行く。
そうです、帰りは電車にバスごと乗ってドーバー海峡を下から超えるのでした。いわゆるユーロトンネルってやつですね。またまた裏をとられ、貨物列車に積まれたバスの中で45分ぐらい、僕はひっそりと息をしていました。
帰りも4時間半の余裕をサウサンプトン行きのバスの乗り換えで見積もっておくも、30分ほどの遅れでロンドンに到着でした。疲れました。
わたぽんのまとめ的なにか
ろくに調べずに利用したからか、裏を取られまくったメガバス初利用となりました。しかし値段を考えると、まあ別にいいでしょという感じ。友達曰く、たまにバス自体が来なくなったりするのが怖いところ。ちなみにMegabusで画像検索してみると、燃えてる写真とかが出てきて怖々しますよ。笑
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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