【本紹介・感想】堀江貴文「我が闘争」を読んだ、大学生としての視点。
こんにちは、わたぽんです。
世の中でもこれだけ詰まった人生を送った人はそういないでしょう。堀江貴文氏、元ライブドア社長。早すぎる自叙伝とも呼ばれる「我が闘争」は、そんな堀江さんの幼少期の頃から会社設立、刑務所に入れられるまでの人生を描いたものです。大学生としての目線で、いくらかこの本のことを振り返ってみたいと思います。
天才だったわけではない
天才というのは、一種のあこがれ。当初テレビやYouTubeで見ていた堀江貴文さんの印象は、まさにその天才肌なのかなという感じ。頭の回転が早く、悩まない。
しかし「ゼロ」でも幼少期のことなどは触れられていましたが、「我が闘争」を読んで確信しました。ホリエモンは天才じゃないんだ、と。彼はただ、やり始めたときの集中力がすごかったんです。
小学校のときの話などは、人によっては天才やんと思うかもしれません。でも僕はそうは思いません。僕の生きてきたのはゆとり教育の真っただ中なので完璧に比較することはできませんが、小学校で習うことって本当にクソ簡単。僕は塾に行っていたこともあって、小学校での学習内容の「暇さ」については分かります。僕の親も小学校は簡単だったと言ってるし、塾に行けばそんな奴ゴロゴロいたし、別に彼が抜きんでて特別だったとは何も思いません。ちょっと他よりできるねってレベルだと。(と僕が言ってもアレですが…笑)
あ、僕の堀江さんに対する見方を示しておきましょう。僕は堀江さんからいくらか影響を受けてると思います。すべてに納得はしないですが、合理性を求める点では共感する部分も多いです。好意的に見ている側の一人でしょう。よって解釈にも、わざわざアンチのように、否定的なうがった見方はしません。
堀江さんは東大に受かった部分を読んでも、プログラミングを習得していく過程を読んでも、どこかでしっかり努力をしているのが分かります。アンチからすると東大とか天才かよって思うかもですが、少なくとも競馬で負けたり、麻雀で周りを圧倒できていないということは、頭の良さではそれなりなのです。本当の天才なら、麻雀でもなんでもめちゃくちゃ強いですからね。類いまれな才能を持っていたと見るのは違うでしょう。
大学生の頃の話に思うこと
僕は今、大学生です。だから最も自分と照らし合わせて読んだのは、堀江さんが東大生だった頃の話。なんか、大学で最初の3年ぐらいは本当になにもしてないみたいで、読むと少し安心しますよね。あ、やらなくてもいいんや、みたいな。状況は違いますが。
何もしてなさそうで、特に人とたくさん出会っていたというわけでもありません。社交性もそこまで高くなかったようです。堀江さんの現在の様子を見ると、毎晩飲み歩いている様子などとは違います。でも、それでいいんだって思うんですよね。
よく、人との出会いは大切だとか、積極的に外に出ようって言われるじゃないですか。大学生なら合コンとか、遊びとかいろいろ。ただそこから将来につながることとか、その後一生の友達みたいなんができるわけでもないし、下手すりゃ大学卒業したら連絡とらないみたいな奴が大半なのだから、たかが大学生ごときで人との出会いにそこまで無理しなくていいんじゃないの?と思うわけです。
堀江さんの場合、多くの出会いはプログラミングで仕事をし始めてからのようです。今よく話されてるのも、同業者とか、まあテレビに出てるような人とか。大人になってからの人脈を考えて行動とか、バカみたいですよね。いやバカですよ。
人との出会いとか、お金のこととか、そういうものはやりたい事をやっていけば、究めていけば、その内周りに集まってくるもの。大学生のときにやることではない。もっとやりたいこと突き詰めてけばいいなと思います。興味が向くままに。意識高い系の人がうざがられるのにも、どこか繋がるポイントがあると思います。
また、友達集めてなにかチーム作るって、小学校のときから憧れてたんですが…みなさんはどうでしたか?
友達と草野球チーム作りたいなーとか、サイクリング同好会やりたいなーとか、ちょっと一緒に小銭稼ぎでネットでなんかしてみるとか。最近ならレースチームとか自分で作りたいよなーって思ったり。
堀江さんがやったのって、いわばその延長じゃないですか。久留米での学生時代にも、パソコンでゲーム作成チームのようなものを作りたいとか思っていたとか。一人でやろうとするとダメとか、まあ色々仕事論などはあると思うんですが、他の人とチームを組んで何かを成し遂げたいって気持ちには、とても共感しました。周りのちょっとできるやつとかを誘って、最初は遊び感覚で。仕事の足掛かりってそんなもんでいいんだと思います。
謎が解けたライブドアのプロ野球参入
もう一つ、気にして読んだ部分があります。それはライブドアがプロ野球に参入しようとしていたときのこと。
当時の僕には何が何だか分かりませんでした。まだ小学3年か4年のとき。いきなり近鉄バッファローズがつぶれそうとか、ライブドアという企業が現れて、いつの間にか楽天との対決の様相になっていて。企業概要なんて聞いても、チンプンカンプン。ただパ・リーグのことだったので、阪神ファンの僕は「おいおい、1リーグ制とか阪神巻き込むなよ」とだけ思っていたただの少年でした。
その部分の謎が、この本を読んで解けたのは嬉しかったです。当時はテレビや新聞の、しかも簡単に解説されている部分しか分からないわけですから、色々な偏見がありました。ライブドアがなぜ良い・悪いのかも分からなかったし、楽天なんて意味分からなかったし。近鉄なくなんのかあと思いながら、タフィ・ローズや中村紀洋、磯部などが結構好きな選手も多かったから、ああ、めんどいなと。決して当時は良い感じでは見てなかったですね。
本書には書かれていませんでしが、堀江さんは球団買収を発表する前に、プロ野球界の重役、いや堀江さんの言葉を借りるなら「老害」にきちんと挨拶に行かなかったという話もあります。
まあ、単に一人の野球好きとして10年越しに実情が垣間見れてよかったです。
わたぽんのまとめ
堀江さんは本をいくつも出されています。「我が闘争」の前に出版された「ゼロ」も似てる部分がありますが、「我が闘争」の方がストーリー仕立て。色々なことが、まんべんなく書かれています。ただライブドア事件のあたりを細かく読みたいなら、それ以前に書かれた「徹底抗戦」という本を読んだ方が、しっくりくるかもしれません。
堀江さんはまさにジェットコースターのような人生を送ってきた人。別に仕事論とかが書かれてるわけじゃないけど、一人の人生として素直におもしろい。気軽に読んでもいいし、どうしたら堀江さんみたいになれるのかを意識して読んでみてもいい。おすすめレベルで言うなら、紙の本で読むにはちょっともったいないかも、というぐらい。電子書籍の方が少し安いし、割引も多いですしね。
ちなみに僕は楽天koboで読みました。超似てるタイトルの家入一真さんの本「我が逃走」も気になるな。笑
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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