スコットランドでウィスキーと大自然を満喫するドライブ旅…の準備
こんにちは、わたぽんです。
学生の間に、学生らしい旅がしたい。雄大で、エキサイティングで、少し無茶な、そんな旅。
なんて、青春してます学生を気取りたいわけじゃないんですが、とにかくスコットランドへ行くことにしました。
本当の理由は:
- イギリス北部へ行きたい
- アイラ島でウィスキーを堪能してみたい
- ドライブしたい
ようは、「北行ってドライブしてウィスキー飲みたい」。
でも、調べてみるとアイラ島などの宿は結構高い。さてどうしよう?と考えた結果、車やテントで寝ればいいやん!という結論に至りました。別に学生らしい旅がしたいわけではなく、むしろやらざるを得ない状況だったんです。
この旅のキーワードを掲げるとすると、
- ドライブ
- ウィスキー
になるけど、あまり仲の良くなさそうな組み合わせです。
もしも旅のテーマが「ウィスキー飲んでドライブしたい」だと、様相が激変します。
というわけで、「自然」や「羊」、「スコットランド」も盛り込んで、カモフラージュしちゃえと。そうして出来上がったのが、この”素晴らしく大雑把な計画”です。
ちなみに僕の車にこんな巨大なリアスポイラーはついていません。
イギリスの夏はキャンプだ
元々、僕を本気でスコットランドまで行こうとさせたのは、ハウスメイトの話からです。
「スコットランドでのドライブは最高やったで。グラスゴーの少し北からは、高速道路もないし。ええとこやで。」
その中でも、彼はあることになると、眼鏡の奥の目の色を変え、生き生きと語ってくれました。
「アイラ島にも行ったで。朝からDistillery(ウィスキー蒸留所)に行って、見学コースに参加してん。見学の最後にウィスキーの試飲ができるんやけど、その量がえげつなくてな。3つのDistilleryで合計10ショット以上も飲んじゃったから、その日はドライブできひんかったわ。Hahaha」
「アイラ島は天国。」
彼は少し上等な見学コースに参加したらしいけど、羨ましい限り。
その話を聞いて、村上春樹氏の書いた、アイラ島(ウィスキー)旅行のエッセイ本を思い出しました。
アイラ島の名を世に広く知らしめているのは、隠遁的な風土でもなく、また生息する鳥や獣の数と種類の多さでもない。アイラ島は、そこで蒸留されるウィスキーのうまさによってもっともよく知られている。
今では7つだか8つの蒸留所が、淡路島ほどの面積でせめぎ合っている。そして、そのほとんどが、世界的に有名なウィスキーなのです。
しかしネックはお金。
アイラ島でのホステルを探していると、どう頑張っても一泊100ポンドはかかってしまいます。予約が遅かったか。はたまた安いとこがないのか。
8月。
イギリスの短いハイシーズンというのも、あるでしょう。
そんな僕に、ハウスメイトは優しくささやきました。
「テント、貸してあげるよ。」
イギリスの夏と言えば、キャンプ。
芝生の上、湖のほとり。
雨が”比較的”少ない夏。晴れると、美しい空模様を描き出してくれます。
去年、Formula Studentという学生大会の時に4泊キャンプしたことがあります。早朝に起き、湖面に反射する朝日を眺めながら温かいBritish Breakfast Teaを飲む。清々しかったです。
凍えるほど寒かった夜だけは、
「なんでこんな寒い中で半袖でワイワイとキャンプできんねんイギリス人…」と思いましたが。
寒気に怖気づいていたところ、ふと、思いつきました。
「車あるやん」
車中泊。
明解かつなんとも理にかなった答えに聞こえました。いや、聞こえてしまいました。(親にバレたら絶対言われるやろうな。「アホちゃうあんた。」)
車中泊を快適かつ安全に過ごすための準備と結果については、後日まとめることにします。
イギリスについて知りたい
僕はイギリスについて、無知です。
そもそも、僕がイギリスの大学に行きたいと行った時、家族の誰一人として、イギリスに足を踏み入れたことがありませんでした。
僕はヨーロッパにさえ行ったことがなかった。
おじいちゃんに至っては、イギリスで一年目を終え帰ってきた時に、初めて、僕が海を越えたどこか遠くへ行ったことに気づいた。おじいちゃんは飛行機に乗ったことがないので、もう想像の遥か彼方。
そんな家庭にて育まれ、イギリスへ来てもF1だのレースだのばかり。
未だに消費税率さえ覚えてません。汗
どうやって日本のことは知ったの?
そういや日本についてどうやって知っていったのかなと思うと、まあ色々あります。しかしそれは、本や教科書だけじゃありませんでした。
小さい頃から、旅行好きの親に連れられ、日本中色々なところに訪れたことがあります。
寝台列車の中では、今どこなのか親と地図で見たし、福井県では朝倉家の遺跡で、当時の武将やその奥さんについて話したし、渥美半島では巨大なアサリを食べました。
桃太郎電鉄で覚えた名産を、その土地へ行って食べました。
たくさん食べました。
そうして得た栄養素と実感は、確実に僕の中で、物事を立体的に理解する役に立ちました。
イギリスについても、同じことをすればいい。
その土地へ行き、楽しみ、浸る。
そして同時に、本なども通して情報を増やしていきます。点をつないでいきます。
だって、面白くないじゃないですか。
日本だと、寺に行けばそこに関連する歴史や土地柄が少しは分かるし、どこの県や町に訪れても、何がおいしくて何が有名かもだいたい分かる。
それがイギリスだと、目の前にどんな城があっても、湖があって、なんのこったかさっぱり分かりません。
過去の王様だとか争いだとか、一切知らない。
各土地に何があるのか、把握できていない。
消費税率も知らない…は関係ないか。
どこまでできるか分かりませんが、むずむずしてきたので、家を出てみることにしました。
旅行のことを書くということ
今回は、この旅行についてブログでしっかり書いていこうと思っています。
理由の一つはブログとの相性の良さ。
一応、イギリス留学ブログとしても書いている当ブログ。イギリスについて書くのは、最もなこと。
というか、イギリスよりも、羊とケバブ要素の方が多くなってきている今日この頃。このままではいけない。
このままではいけない…。
そしてもう一つは、旅のことをブログに綴るという、その行為自体を試してみたいという思いです。
過去に僕は、一人ででかけた場所については書いてきました。
マレーシアでは得体のしれないけど良さげな島でのことを書き…
リトアニアでは世界の果てのようなとこで追い詰められたことも書きました…
しかし過去に書いた時、それは「ブログ前提での旅」でした。
どこか遠くの国へ行っても、常にブログのことが頭の中にある。それ自体は悪いことじゃないです。が、ブログを基準に行動してたわけですから、誤解を恐れずに言えばそれは「見せ物」です。
いくら僕が気にしていないと思っていても、見せ物を否定することはできませんでした。
じゃなくて、もっと自分の思いを全面に映し出したような、「わたぽんらしい旅」がどんなものか見たかった。思い出したかった。小学生の時に、大阪湾見たい!と、京都から自転車をこぎ出したような、あの感覚を。
そういう思いで行ったのが、スイス。
スイスへ行った時は、道中SNSをなるべく絶ち、後にスイスへ行ったことについて話すのも、最小限にしました。
そして代わりに、スイスに関する本を読み、雪山でスイス産白ワインを飲み、緑豊かな丘からは湖のある町を眺めました。写真も、誰かに見せたい写真じゃなくて、自分で撮りたい物に注目。
そんな旅では、足取りも今まで以上に軽く、スイスを目一杯感じることができました。旅に出て、久々に疲れませんでした。
そしてこの旅を、目標だったF1チームでのインターンシップ獲得祝いに。
旅のエッセイは、僕が読書を好きになるキッカケでもありました。
興奮に満ちた、物凄いものが書けるとは思いません。きっと、北へドライブし、ウィスキー飲んで、その土地を感じるだけ。それだけでも、書いてみたい。
そして今なら、ブログを前提の一つに置いても、「見せ物」じゃない旅行にできる気がします。
わたぽんのまとめ的なにか
またまた、たいそうな書き方をしてしまいました。
F1チームでは、もうすぐ夏休み。スポーツのルールで夏休みが定められているというのも、なんだか変な話ですが。
もしTwitterやInstagramで呟くことがあれば、「#わたぽんスコットランド旅」にて。でもやっぱり、パソコンやスマホの画面より、広大な自然に目を向け、全力でドライビングを楽しみたいですね。
ブログにて旅の行方が更新されるのは、日本時間の毎週木曜夜9時としよう。雑誌の連載みたいで、気分が上がる。いつ開始かは、僕がいつ帰ってくるかによります。
では、海藻を食べるという羊を目指して…。
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わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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