「自分の人生、生きてる?」他人の目線ばかり気にしてた僕が、主体的にイギリス進学を選んだ理由とその後
こんにちは、わたぽんです。
つい先日、留学フェローシップというNPO法人での取り組みの中で、高校生を前にあるプレゼンをしました。その書き起こし風。
実はこのプレゼンには、ちゃんとしたタイトルがありませんでした。なので今つけました。
タイトル「自分の人生、生きてる?」
自分の人生とは何なのか?
僕の高校時代までの経験、夢のこと、そしてイギリスの大学への進学後のことなどを、「自分の人生を生きているか?」という問いかけを軸にまとめたもの。
そんなプレゼンの内容を、このブログでも残しておこうと思います。
他人の目線ばかり気にしている、昔の僕と今の君に向けて。
前半:イギリス行きを決めた理由
みなさんこんにちは。
僕は現在、イギリスのサウサンプトン大学に通っています。まず少しサウサンプトンについて紹介すると、タイタニック号ってご存じですか?映画にもなった豪華客船です。あれが沈没する前に出航した港がサウサンプトン港という、まあ”いわくつき”の場所で勉強しています。
僕がそんなイギリスの街へ行った理由は、F1という夢を求めて…なんですが、その道のりの中でずっと考え続けていることがあります。それが、
「僕は自分の人生を生きているんやろうか?」ということ。
そしてこれは同時に、今日このプレゼンを通してみなさんに考えてほしいことでもあります。
「自分の人生、生きれてるんだろうか?」
中学まで
…とまあ、偉そうに話し始めたわけですが、中学生の頃までの僕は、まず夢などというものがありませんでした。学校で将来の夢は?と聞かれると、いつも適当に見繕っていました。
ところで、「バクマン。」という漫画をご存じですか?
簡単に言えば、漫画家という大きな夢を目指して主人公達が切磋琢磨するというストーリーです。この漫画のように、僕も「大きな夢を目指して頑張る」生き方にひっそりと憧れていたんですが、当時は、
「こんなの漫画の世界や」
あるいは
「一部の人だけが楽しめる生き方」
だと思い、僕を含めたほとんどの人にとっては、こんな大きな夢やサクセスストーリーなんてのは、ただの幻想に過ぎないと考えていました。
でも、「夢がなかった」とは言いましたが、「好きなことがなかった」というわけではありません。
例えば、野球や車、電車、スケッチ等、色々好きなことはありました。
でも、年齢を重ねるにつれ、小学校から中学校に上がったりするにつれ、車を例に出すと、
「車好きやのに、そんなことも知らんの?」
等と馬鹿にしてくる人がでてきたり、
「車好きとかオタクやん」
と言われたりして、なんか嫌やなあと思うようになってきました。
そうして段々、好きなことに好きと言い辛くなっていく。楽しいことがなくなっていく。
気付けばずっと先だと思っていた高校生活も、もう目の前。そしてふと思いました。
「あれ、もしかして人生って、こうやって進んで行くのかな…全然面白くないな」って。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、高校生になりました。
夢との出会いが教えてくれたもの
そうして高校1年生になった直後のある春の日、夜テレビをつけるとたまたまF1がやっていました。
僕はそれを見て
「このスポーツめちゃくちゃ面白いやん!!!!」
と思ったんですよね。
で、もっと知りたいと思って調べてみると、F1というのはみなさん想像できる通り、「ドライバーの運転技術、速さを競うスポーツ」なのですが、実はもう一つ大きな側面があることを知りました。
というのも、F1では各チームが車の開発・改良を認められていて、レースごとに0.001秒でも車を速くしようと、大金を使って研究・アップデートしていくんですよね。つまり「エンジニアの戦い」でもあると。
しかも、例えば世界大学ランキング1位になったこともあるケンブリッジ大学を卒業した人なんかが、何を血迷ったのかF1チームに入って、レースで勝つために必死で働いてるんです。
僕としては、世の中にこんな面白そうな仕事があるんや!と感動しました。自分でもやってみたいなと。
でも同時に思いました。
「F1なんて夢にすんのアホらしない?」と。
仕事がF1なんて、所詮遊んでるだけにしか見られへんやろうし、それに、つい2~3ヵ月前に初めてF1を見たというのに、F1目指したいなんていきなり言い出したら、それこそミーハーって見られるやんって。
そうして一度は忘れようとしました。
でも、自分の中でどこかひっかかる部分があって、夏休みの間ずっと考え続けました。
そして自分の中で一つ出した答えがあります。それが、
「アホらしいのはF1という夢じゃない。僕自身や。」と。
せっかくまた新たに好きなことに出会えたというのに、ミーハーだとかって周りの目線ばかり気にして、また自分の好きなことをやろうとしてなかった。
振り返ってみると、昔っからずっとそう。
周囲の目線や見方ばっかり気にして、自分のやりたい事を閉じ込めていた。そうして、人生楽しくないと思っていた。そんなのはもう嫌だ、と。
だから夏休みが明けた頃に、自分の中で決めました。
他人にコントロールばかりされる人生はもうごめんやと。だってこれは僕の人生やから。自分に正直になって、自分のやりたい事やろう。だから僕はF1を目指すんや!と。
イギリスを目指す
さて、言うことだけなら簡単です。誰にだってできます。だから僕は実際に行動に移そうと思いました。
ここまでざっと、F1が好きやからF1を目指そうとなったわけですが、じゃあF1に到達するには何をすればいいのか?必死に調べました。
その結果分かったことが、どうもイギリスに行けば良いらしい…ということです。
というのも、イギリスはF1チームの本拠地が集まる等、F1の本場として知られていて、大学ではレースカーについて専門的に学べるコースもあります。また、F1では世界を転戦するわけですから、英語環境ももってこいだと。そして進学先として選んだサウサンプトン大学は、空気力学の世界では世界的に知られていて、評価も悪くないと。これは親を説得するのにも便利でした。
そうしてイギリスの大学に行くことしました。
もちろん周りは色々言ってきましたが、僕の中ではもう”これしかない”と決めてしまった状態。周りに想いを伝え、説得することしか考えていませんでした。
苦手だった英語などもなんとかして、高校卒業後、サウサンプトン大学に進学しました。
後半:イギリスでの失敗と葛藤が教えてくれたもの
さて、念願だったイギリスに行った…までは良かったのですが、どこか慢心していた部分があったみたいです。
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