安さ?品質?それとも階級!?イギリスの食料品スーパー事情と選び方
こんにちは、イギリス留学中のわたぽんです。
イギリスで大学の次によく行く場所は食料品などが買えるスーパーなのですが、イギリスにもいろんなスーパーがあります。激安スーパーから高級スーパー、低品質から高品質、様々なスーパーが取り揃っております。本日はイギリス(特にサウサンプトンで)のスーパー事情について、僕の私見も交えながら紹介しまーす。
イギリススーパー概要
イギリスのスーパーでは食料品のみならず、様々な物が売られています。歯磨き粉、トイレットペーパー、シャンプー、DVD、香水、服、ペット用品…。基本的なものはスーパーに行けばだいたい揃います。日本なら西友とかが近いのかな。
そんな中でもスーパーによって、特色は結構違ってきます。最近ではイギリス国外から入ってきたスーパーも定着してきています。ではでは、安い順に見ていきましょう。
ALDI(アルディ)
ドイツ資本のスーパー。全体的な安さで見ると、ALDIは個人的には一番安く感じます。が、品質はまあそれなり。後で紹介するLIDLと似ています。安さを追及するならALDIに行くと確実です。
Morrison’s(モリソンズ)
昔の情報を見てるとMorrison’s(元せーフウェイ)は激安ってわけではなかったんですが、最近のモリソンは格安方向に走っているよう。ガーディアンによると、2014年に発表された最も安い大手スーパーはMorrisonです。
イギリス一周した友達も「Morrison’sは貧乏バックパッカーの味方」と笑顔で語っていました。しかしあまり店自体を見かけません…
LIDL(リドル)
ドイツ資本のスーパーその2。ベルギーでも見かけました、ヨーロッパでは有名なスーパー。安さにかけてはイギリスでもトップクラスを誇ります。しかし品質はそんなに良いとは言えません。
オススメなのはウインナーとパン。パンはドイツ資本とだけあっておいしく、しかも値段的にも超格安で僕の家の近くにも欲しいくらいです。
そしてウインナーなんですが…イギリスのウインナーってまずい!なんか皮にパリッとした感覚がなく、ドイツ系パリッとソーセージに慣れてる人には満足いかないかも。その点、ドイツ資本のリドルはドイツ系パリッとソーセージを売ってるので良いです。
Iceland(アイスランド)
国の名前を冠したアイスランドというスーパー。冷凍食品を専門に(と一部ふつうの野菜や飲み物)売っているスーパーです。冷凍食品を買い集めるならIcelandが良いでしょう。種類も豊富で値段が安いです。料理ができなくても生きていける!と希望がわきます。
ASDA(アズダ)
5つ目でやっと最大手の一角が登場、ASDAです。低所得階級向けの安いスーパー。サウサンプトンでは立地が良いこともあり、「ASDAは僕の彼女さ」と言う友達もいるほど。安くて品揃えが豊富。
僕も一時期通ってましたが、肉製品の安さに強い。そして賞味期限ぎりぎりのセール品の値引きがすごい。ASDAの独自ブランド商品も決して良い物ではないですが安いです。でも独自ブランドの冷凍ピザはマズイとの噂。安さと品揃えの両方を重視するなら、ASDAが有力候補となるでしょう。
TESCO(テスコ)
やっときました、中流階級の行くスーパーのレベルに突入です。
TESCOはイギリスで最も有名とも言える庶民的スーパー。中流レベルにしては比較的安く、品質もそれなりに…マシ。しかし最近は経営難に陥っていて、先行きが怪しい…とかなんとか。店舗数も多くて便利やけど。何気に僕は、一番お世話になってます。
Co-op(コープ・生協)
日本でも度々耳にするコープは、イギリスでも似たようなもの。
価格的に決して安くなければ、品質に関するコメントも特に思い浮かびません。ずっと微妙な立場だと敬遠していたのですが、どうもローカルな地域、つまり田舎での根強い支持があるようです。
田舎にある店舗では、地元のパン屋の商品が置かれているなど、地域一体型とも言えるCo-op。街中に住むならあまりお世話にならないかもしれないけど、人里離れた田舎に住むなら、逆にCo-opしかないかも?
Sainsbury’s(セインズベリーズ)
TESCOよりも少し高めかな?という中流スーパー。独自ブランド商品はとても安くなってますが、その他の商品はあまり安いというわけではなく、いつもレジに行ってから金額の予想外の上がり方に驚きます。大型店だと安い物からオーガニック商品まで種類が豊富。小型店もそこら中にあり、便利さで言えばTESCOと並んでとても良いです。
パン粉やすし酢など、細かい点で日本食を提供してくれるのがありがたいですが、イギリススーパー独自ブランドゆえ、そんなに日本食風製品はおいしくはないです。
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2018年追記:
最近気づいたのですが、TESCOとSainsbury’sは似ているものの、どうも店舗戦略に違いがあるようです。TESCOが都心部から辺境の地にいたるまで、文字通りいたる所にあることに比べ、Sainsbury’sは一定の地域にしかありません。例えばスコットランドへ行った時は、TESCO(と後に出てくるCoop)の店舗数が圧倒的に優勢でした。販売戦略の違いをかいま見ているようで、面白い。
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Waitrose(ウェイトローズ)
ここから上は上流階級も利用するスーパー。英国王室御用達との前ふりもつくWaitroseは値段ももちろん、日々の出費を気にする留学生の僕にはとても手が出ないです。
しかし品質はもちろん他のところよりも上。扱ってる商品もオーガニック商品が中心となってきたり、好感は持てますね。この辺になると客層や店員の良さも変わってくるので、観察してみるとおもしろいですよ。
ちなみにWaitroseでは焼き鳥ソースも売ってるんですよ!あなたの心も鷲づかみ!
ってあれれ?焼き鳥ソース for ベイクドサーモン??? or crispy fried wingsって、そっちに使うのがメインじゃーー!
Marks & Spencer – M&S(マークスアンドスペンサー)
すべて独自ブランド商品を売るというスーパー。値段はお高いんですが、品質には最も気を配っているスーパーの一つ。
調理された商品の種類が多く、ちょっとぐらい高くても調理されたまあまあおいしいのが食べたいと言うのなら、M&Sがおすすめです。スタッフや環境にも配慮していて、企業全体としても好感の持てるスーパーです。
僕はここの£1で売ってるショートブレッドが好きです。
地元のスーパー・市場など
地域によりまちまちですが、地元市場などももちろんあります。サウサンプトンで見かける地元の店や市場は割高なのですが、他地域では安いということも聞きました。ロンドンであれば、他にも様々なマーケットなり、いわゆるデパ地下も豊富。また、日本で激安で人気のコストコもあります。が、どこにでもある大手スーパーという感じではないので今回は省いています。
スーパーの豆知識編
以上がイギリスの主なスーパーです。ここからは覚えておくといいイギリスのスーパーの豆知識を紹介しておきます。
階級を尊重?するイギリス人
イギリス人、特に移民ではなく元から住んでいたイギリス人は、スーパーへ買い物をするときに階級も考慮してます。中流階級の人は、ASDA以下のスーパーは労働者階級の行くスーパーとして、たとえASDAが安くてもTESCO以上のスーパーで買い物します。
僕はある日フラットメイトに「なぜTESCOを好むの?ASDAの方が安くない?」と聞いたら、渋い顔をしながら、「中流(階級)だから」と言ってました。ようは、そういうものなのです。
しかし留学生には全く関係ないので、てきとーに行きましょう。あまり気にすることはないです。イギリス人の友達にはしれーっとチェックされてたりしますが。笑
自由奔放な店内(らしい)
まずイギリスのスーパーでは、商品を手に取った後元の場所に戻さなくていいです。それは店員がする仕事だという理由。たしかに野菜コーナーに突然コーラが混じってたりしたこともありました。でも戻せるなら自分で戻したいところですね。
そして後でレジで料金をしっかり払うなら、売り物を会計前に食べてもいいというもの。僕はまだ試したことありませんw
調べたところ、袋入りの物などを食べたり飲み物を少し飲んだりしても、レジでその袋などを掲示すればいいというシステムです。でもバナナ食べて皮を会計に出すのはどうなんでしょうね?皮を出されたレジの人の気持ちとはどんなものでしょう。あとみかん食べようとしたけど皮が綺麗にむけなかったときとか。リンゴの芯も嫌やなあ。
大型店と小型店の違い
大手スーパーには大型店と小型店があります。分かりやすいのがTESCOとSainsbury’s。例えばTESCOには、TESCO Superstoreという名の巨大店舗や、それを上回るTESCO Extraと呼ばれる型の店舗があります。大型店は品揃えの良さが売り。特に田舎町では重要な買い物拠点で、田舎町には道路標識に並び、各スーパーストアへの標識案内も出されています。親切だ。
小型店では品数をある程度絞りつつも、基本的な生活に必要な物を取りそろえたショップです。イギリスにはコンビニはないのですが、街中にはその代わり小型店が比較的多くあります。Tesco ExpressやSainsbury’s Localと呼ばれています。
スーパー比較サイトがある
イギリスにはスーパーでの各商品の比較サイトがあったりします。その名も”my Supermarket.co.uk“。その日のベストプライスを探し出してくれるサイトで、僕は利用したことないですが便利そうです。一度覗いてみてください。
品質はよく見ようね
特にSainsbury以下のスーパーでは、品質が悪い物が多々見受けられます。なかには腐ってるリンゴやカビの生えた人参がふつうに置かれていたりします。いつもTESCOなのに、久しぶりにLidlで買い物したら、ぶどうにカビが生えていたり、みかんがしぼんでいたり…。商品を選ぶ際は確認必須!
オンラインでも買える
イギリスではオンラインで商品を購入することもできます。オンラインで注文して配達してもらう場合は配達料が加算されますが、自分でスーパーに出向いて商品を受け取る場合は、商品料金以外は無料です。僕が利用している感想では、品質が悪くてこりゃあかん!というような物は、基本的にまだ届いていません。が、品質重視の方は実店舗で買った方が安心でしょう。
TESCOでのオンライン購入と配達については、別記事で紹介しております
:すべて配達してもらえ!イギリスのスーパーのデリバリー事情(テスコの場合)
わたぽんの今日のまとめ
イギリスにはスーパーの種類が多いですが、自分のお気に入りスーパーを見つけたり、使い分けができてくるようになると思います。まずはASDA、TESCO、Sainsbury’sあたりの品揃えも多く価格も手頃なとこで慣れるのが良いと思いますよ。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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