理想通り?イギリスでの寮生活の実態を理想と比べてみた

こんにちは、わたぽんです。

海外で寮生活…なんて聞くと、キラキラして華やかでバラ色の生活!と想像する方もいるかもしれません。僕もそれなりに妄想していました。

そこで今日は、イギリスでの大学寮生活がどれくらい理想に近かったか、僕の経験と比べてみました。

サウサンプトン大学での場合です。

 

寮内で友達と勉強を教え合いできる?

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自主勉強のときに、分からない問題があるときもあるでしょう。

寮に住んでいると、LINEなどで尋ねなくても、直接教えてもらったり、または相手が困っている部分を教えたりできるよね!お互い分からない部分を教え合えば効率アップ!!それが理想。

では実際は?

先に実態を言うと、「フラットメイトとは専攻が違って教え合うことはほぼない。同じコースの人と勉強する場合は、ライブラリーですることが多いかな。」でした。

まず寮内に同じコースの友達がいるとは限らないです。
僕のフラット(寮の中の一区画)では、僕と同じく工学系を専攻しているのは7人中2人、あとは海洋学だったり舞台演劇だったりと違う専攻でした。

じゃあ同じコースの人と一緒に勉強しよう!となると、寮で集まるのは非効率的でした。

サウサンプトン大学の場合、寮はそれぞれ離れていて、大学のすぐ近くに住んでいる人もいれば、大学から少し離れた街の中心部の方に住んでいる人もいました。

それなのに、わざわざ寮で集まるというのはめんどくさい。同じ寮内に友達がいるなら、集まることもあるかな、という程度。

そこで皆が集まるのがライブラリー。
ライブラリーは勉強スペースが多くあり、友達と囲みあって勉強することもできます。

一般的には、誰もがアクセスしやすく、場所もしっかり整えられたライブラリーが、勉強を一緒にするには良いかなということです。

他にもBase Roomがある場合は、その部屋で集まることもしばしばありました。Base Roomとは、言うなら中学のときのホームルームみたいな、基本的にコース内の生徒のみ使用可能の部屋です。

ところでそんなに友達と勉強を教え合うかって?

それは人によります。僕は一人で寮の部屋でやるのが一番好きでしたが、グループ課題やどうしても分からないことがあるときは、講義後に友達にBase Roomやカフェテリアで尋ねることもありました。

でも寮で友達と教え合う…という微笑ましいことは、一度もなかったですね。寮に友達が来る=遊ぶときでした。

 

クリスマスはフラットメイトとパーティー?

イギリスに行く前にちょっと気になったのは、クリスマスやハローウィンなどのイベント時はどうなるのかということ。
フラットメイトとパーティーなんかするのかなーっと。

実際はどうだったでしょうか?

まずハローウィンのときは、僕は部屋で課題してました。笑 フラットメイトや友達の多くは、ハローウィンではクラブなどへ行く人が多かったと思います。

行きたければ、ハローウィンパーティーならそこら中でいっぱいやってるので、全然楽しめますよ。白Tに血糊でもつけときゃオッケーです。

次にクリスマス。

まず勘違いしていたことがあって、クリスマスはクラブでパーティーだぜイエーイ!という空気ではないんです。家族と豪勢なクリスマスディナーを食べ、わりと静かに迎えるものでした。

しかし大学生にとっては、友達とクリスマスミールを楽しむことも。

僕のフラットでは、イギリス人フラットメイトが、彼女のお母さん直伝のクリスマスミールを振る舞ってくれました。うまかった。

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詳しくは、イギリス人フラットメイトが作る、本場イギリスのクリスマスディナーという記事で紹介しています。

他にもご希望の方には、クリスマスディナーパーティー的なものもございますよ。高すぎて僕は行く気にもなりませんでしたがw。ドレスコード:正装の、お上品な集いだそうです。いやでもそれならケバブいっぱい食べるわ。

 

フラットメイトと楽しく外出?

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海外の寮。同じ寮の人と一緒にパーティーやごはんなどへ行って、同時に英語も上達…。これは理想なのか?現実なのか?

イギリスに行って初期の頃、僕はフラットメイトなどともクラブへ行ってました。イギリスの大学では新入生のための”Freshers’ Week”なるものがあり、新入生はそこで様々なイベントに参加し、交流の輪を広めていくのです。

僕もよく色々行ってたもんです。フラットメイトとイギリスのコメディを鑑賞しに行ったときは、もう英語わけわかめちゃんでしたね。

(関連記事:Fresher’s Week! – サウサンプトン大学の新歓前半戦を振り返る)

しかししばらくすると、フラットメイトはおろか、外出自体がかなり減りました。

理由は大きく二つ。金銭的な問題と、当時課題や勉強にもっと時間を割きたくて、外出に消極的になってたことです。

またフラットメイトに関しては、特にイギリス人のフラットメイトとの会話量も少なかったと思います。
というのも、僕の英語のレベルが低すぎて色々なことがあり、あまり話さないでいたら余計気まずくなりさらに喋りにくくなった…という感じです。

講義とフラットメイトだけ見れば、楽しい留学なんてほど遠い時期でした。

(ちなみにその時は同じコースの友達とよくつるんでたので、精神的には大丈夫でした。笑)

「昔はフラットメイトともパーティーに行ってたなー」なんて思うこともありましたが、徐々に喋りにくさはなくなっていきました。

一時期、朝早起きしていたときに、同じく早起きしなければいけなかったフラットメイトとよくバッティングし、喋るようになっていきました。
また、僕自身も英語を改善させて、それなりにスムーズに話したり、冗談を言い合ったりすることができるようになりました。

そうするともうこっちのもんで、最後の方は寮生活も楽しく、気楽でした。

最後の試験の頃には、一緒にワッフル食べに行ったりしました。

他の人を見ると、寮内の芝生でBBQしたり、日光浴してる人もいました。

それなりの英語力とノリが大事

フラットメイトと仲良くやってくには、僕的にはそれなりの英語力があれば良いと思います。やはりできなさすぎると、深く関わりにくいですからね。

ネイティブと1対1ならそれなりにスムーズに喋れるよっていうなら十分でしょう。
英語をより喋れる方が、より深く関わりやすく、また喋る機会も増えてくので英語の向上にもより役立ちます。

そして、そこにノリを足す
ノリが良いと、やっぱりワイワイしやすいし、向こうも誘いやすい。自分は結構ノリの良い奴やで?というキャラを作れば、あとはそのキャラで気軽に喋りかけたり誘ったりできます。フラットメイトと楽しく少しワイワイやってきたいというなら、ノリも大切でしょう。

まああとは、わがままになりすぎないこと。
僕は日本人とでさえけんかになることあるのに、海外の人となんかもう何が起こるか分からん。気軽に行こう。と割り切っていたこともあり、フラットメイトとは楽しくやってきました。そして我慢できないときは、冗談まじりで言いました。
わがままになりすぎると、後でめんどくさいですしね。僕のフラットでも、なにか色々確執があったようです。笑

ちなみに僕はイギリス人フラットメイト(女性)に、”You’re my favourite boy in this flat.”って言われました^^ manじゃなくてboyなのが少し気になりましたが、まあフラットメイトと最後は仲良くワイワイできなので良かったです。まだ19歳だしboyなのか。とにかく、寮では色々いじられてました。

 

寮で毎晩パーティーイヤッホーイ!とはなるか?

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イギリスでは日本と違い、寮での行動はかなり自由が利きます。お酒飲んでも大丈夫です。

そこで寮の中でも、パーティーがたくさん行われるイェイ!という理想が浮かんでくる方もいるかもしれません。

しかし実際は、そのパーティーに頭を悩まされる方が多いのかも。

と言うのは、寮でパーティーというのは、たしかに多く行われます。寮で飲んでから、クラブへ行くとか。特に大きな試験後や休暇前には、毎晩どこかから音がもれてきます。

その音が問題なのです。

わざわざ留学してる人は、勉強をしっかりやろうという人が多いかと思います。そこへEDMの激しい音、流行りの歌を合唱する音、キャー!ギャー!という音が聞こえてくると、かなりウザく感じます。笑

僕は聞こえても案外大丈夫な方でしたが、友達の中にはそれがダメな人もいました。勉強に限らず、自分が寝ようとしてるのに外からうるさい音が聞こえてきて眠れないということも。

ときにはそれが、自分のとこのキッチンからだったりしますからねw。

フラットメイトと寮内でパーティー、もしくは他の友達を寮に呼んで飲むということは、それなりに仲良くやってればあるでしょう。しかし意外な問題は、自分のコントロール外にあるのかもしれません。

神経質な方は、注意しておきましょう。

 

フラットメイトとは料理出し合いをするの?

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寮ではシェアキッチンの場合がほとんどです。作るところもダイニングも同じ場所です。

そうなると期待してしまうのが、フラットメイトと料理を出し合い、楽しく和やかに食事を楽しめるのか?ということ。

これはハッキリ、フラットによります。

僕のフラットではクリスマスミールは皆でシェアしましたが、普段料理を出し合ったりということはほぼありませんでした。ちょっとそのフライドポテトちょうだい、パクッ。というぐらいなら毎日ありましたが。

逆の例もあります。

僕の友達のフラットでは、毎週日曜日に誰か一人が、他のフラットメイトの分も調理し、皆で食べるということもあったそうです。お前ら中良すぎかって泣きながらつっこみたい。正直、ちょっと羨ましかった。

しかしイギリス人の作る料理と言えば…ゴクリ…。
と焦る方もいるでしょうが、僕の寮で見ていた感じでは、料理がうまい人もいたし、もう見るに無残なものを苦笑いしながら作ってる人もいました。ようは、人それぞれでした。

ちなみに料理の出し合いはほぼなかったですが、誕生日のときにはケーキをプレゼントしあうというのが、僕のフラットではありました。

 

異性を部屋に呼び放題!?

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さて、最後に爆弾をぶっこんどきましょう。

イギリスの寮では、基本的に異性を自分の寮内に呼んでもなんのお咎めもありません。てかフラットメイトが半分以上イギリス人女性だったし。

僕の部屋ではありませんでしたが、隣の部屋から動画でしか聞かなかったような音が聞こえてくることもあるらしいです。

世の中、無情です。

でもあなただってチャンスがあるかもしれません。日本の大学寮では異性を部屋に招き入れることは禁止。どころか建物自体に入れないこともあります。それがイギリスではオールフリー。何時であれ、何人呼んでも構わないんです。

ね、夢があるでしょ。

ただアメリカ留学ではルームシェア(他の人と同じ部屋で住む)ことが多いと聞いてますので、ちょっと夢半減かも…ですねw。

 

わたぽんのまとめ的ななにか

以上、このブログ彼女にも見られているのですが、最後のとか特に変に疑われないかハラハラしながら書きました。

多分、「寮での理想」を挙げてってみると、自分がしっかり頑張れば結構理想を現実にできるんじゃないかと思います。勉強忙しすぎて時間ない場合も多々ありますが。てかそれがだいぶ大きいですが。

他にも気になる理想があれば教えてください、また書き足すかもしれません。

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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