もう少し疑い、安易に信じず、物事を多角的に見た方が良いと思うよ。-ISISの日本人人質事件を通して
こんにちは、わたぽんです。
最近は物騒なことが相次いでますね。日本のことです。ISISの人質事件に関して、「テロに対して報復をする」なんて我が国の首相は言っていますよね。どうやって報復しようとしてるのか、考えたこと、ありますか?その前に、なんでこのような状況におちいったのか、しっかり知っていますか?
Twitterやニュース、Facebookなどで見ている限り、どうも今の流れを”知らない”人が多いと思うのです。不安を増幅させようという気は全くないのですが、もう少しきちんと物事を疑い、ちゃんと知らないと、後々取り返しのつかないことになってしまいます。まずは疑い、そして知ることから。
疑いをもつことから始まる
こちらのツイートを見かけたことはあるでしょうか?もしくは新聞記事で見た人もいるかもしれません。ISISの日本人人質事件に関するものです。
ここで書かれていることを読めば、政府が言ってることやニュースで報道されることと違うこと、報じられていないことが多く見受けられると思います。今まで政府や新聞・テレビの報道しか見なかった人には、新しい見方かもしれません。僕はこの新聞記事をすべて信じろ、政府は完全に間違ってると声高らかに言うつもりはありません。もしかしたらこのインタビュアーも、自分の支持率上昇を狙って、ちょっと受けの良さそうな「ネタ」的要素を盛り込んでるかもしれませんからね。
この記事を見て、多くの人は「ほんまかいな」と疑いの目線を向けたでしょう。物事が裏で仕組まれ、我々をだましているように書かれています。ここで「疑い」を持った人は、正しいのです。疑うことで、さらに知ろう、ちゃんと理解しようとなります。そして物事を客観的に見やすくなります。
疑った後も重要です。この記事を疑うときに、政府の言ってることは正しいのだから…という理由では駄目なのです。政府の言ってることこそ、疑わなければならないのです。別に政府はいつも嘘ついてる!と言ってるわけではありません。世界には裏が多いから、注意しようねと言ってるだけです。
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マスコミの報道も、もう信じられないのかもしれない
今の時代、テレビと新聞の情報を頼りに、丸飲みごっくんなんてしてる人は時代遅れ。ネットではさらに多くの情報が転がっています。(嘘、デマ、真実に関わらず。)しかしネットに対して、新聞社などは信頼のおける報道機関として僕も小学校の時に習いましたが、本当なのでしょうか?一昔前なら信じられなかったかもしれませんが、今ならしっかり疑えます。新聞・テレビは国から圧力を受けてるのかもしれないと。
こちらの申し入れのことはご存知でしょうか?
2月2日放送 テレビ朝日「報道ステーション」の報道(総理中東訪問関連)に関する申し入れ
テレビでの放送に関し、外務省、つまり国側から個テレビ局へ抗議がありました。「事実ではないことを報道したから訂正してよ~」という感じですね。でも疑ってみてください。国がテレビ局に、なぜ抗議したのかを。
たしかに報道に関して、嘘をオンエアされるのは国としてもたまったものではありませんし、テレビ局もしてはならないことです。しかしわざわざ国が抗議するときって、もう一つ大きな例があるじゃないですか。そう、「国にとって報道されるとマズイもの」です。まさか言論の自由が認められている日本の世の中で、そんな中国みたいなことないでしょうと思うかもしれません。僕もそう思いたいです。でもこの様な抗議は、内密にはもっとあっても不思議ではありません。正直、どれが嘘でどれが本当か、僕らには断定できないものです。それなのにTogetterで見ると、「報道ステーションが外務省に謝罪してない=報道ステーションはダメ」という風にツイートしてる人が多くてびっくりしました。その逆もしかりですが。国を信じているのか、固定概念で話しているのか…
他にも 池上彰さんが新聞への寄稿を拒否されたことや、ジャーナリストが戦地への渡航することを国が直々にやめろと言ってることからも、新聞やテレビにだって偏見入ってきていることが分かると思います。これらの媒体が嘘を意図的につきまくってるわけじゃないですが、あくまで一つの情報源、程度にしておくことが適切でしょう。
また少しそれますが、イスラム国=イスラム教ではないことも世間では分かってない人が多いです。
トルコ外務省側からは、日本の報道機関に対し、「イスラム国という呼び方をやめてくれ」と言っていますよね。(参考URL:http://tokyo.be.mfa.gov.tr/ShowAnnouncement.aspx?ID=226985) マスコミが完全に悪いわけでもないですが、イスラム国と聞いて、イスラム教は悪い人ばっかりだ、なんて思う人が多いのが残念です。何も知らないからそうなるのでしょう。次に述べる世界の変化について知っていたら、その過程でイスラム教がどんなに広いところを指し、ISISがどんなけ狭い範囲を示しているのか容易に分かるはずです。まあ知らない人に限って、こういう記事などをしっかり見ていないから問題になるんでしょうけど…
池上彰が読む「イスラム」世界知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版第4弾 新品価格 |
池上彰さんの本は、中学~高校の時によく読み、おかげで現代社会について詳しく知ることができました。
世界の変化を知ろう
今、世界で何が起こってるのか、知らない人が多くないですか?これは単純に、情報のインプットが足りていないことに起因しています。友達と話したりツイッターを見てても、ニュースに関する話ではある特定の見方しか知らない、そもそも単語が分からない人が多いです。(イギリスでは英単語が分からず、僕もこの状態におちいってますが…汗)
例えば冒頭でふれた「テロへの報復」という安倍首相の発言に関しては、海外では「日本がついに軍事的に関わろうとしてる」という捉えられ方が強いです。いや、今までも関わってないことはないのですが、今までは表だって出さず、最小限に留めていただけですけどね。日本で新聞とテレビを見てるだけでは得にくい情報です。
ただし海外の報道にだって疑いの視線を忘れてはいけません。日本の軍事参加によって喜ぶ国、困る国だってあるのです。つまり報道にもバイアスがかかります。だから、様々な国の報道を知ることも大事ですが、それを丸飲みというのも危険です。国内、国外の報道を見比べて、理解して、裏にあるものを探りださなければいけないのです。
でも、もし日本が本当に軍事的に関わっていこうとしている場合、世界的に変わらない事実が一つあります。それは「戦争をしない国、日本」ではなくなるということ。このイメージによる海外での変化は想像以上に大きいということを理解しないといけません。
アルジャジーラを見ていて、何度も、「日本は、過去は、東洋のスイスと言われていたが」と言われる。やはり、そう見られていたのですね。コメンテーターが、日本の姿勢が変わったからという感じのこと言っているわ。おれは、嫌だな。攻撃的な国家や人は、一見格好いいけど、事実は弱虫に多いよな。
— Livestrong Yusuke (@LivestrongPhoto) January 31, 2015
内戦下のレバノンで、外出禁止令下のパレスチナで、取材中の私が危機に陥った時、レバノンでは「早くここに入りなさい」と満員の防空壕に手招きしてくれ、パレスチナでは「家に逃げ込みなさい」と軍の拘束を受けそうになった私を匿ってくれた。 もう日本人というだけで優遇されることはないだろう。
— 浅井久仁臣 (@asaikuniomi) February 7, 2015
日本は戦争をしない国、戦争をせずに、戦後の荒廃した土地から復興して先進国になった国として、他国、特に中東等からは尊敬の念もあったのです。そのイメージが崩壊してしまえば、日本という国への見方が変わっていくでしょう。
少しそれましたが、世界の変化を知るということは、すなわち日本のことを知ることにもつながりますし、より偏見が少なくなります。そして騙されること、無用に不安になることも少なくなるでしょう。
忘れないでほしいこと
決して一つのステレオタイプにはまれと言ってるわけではありません。勘違いしないでください。不安をあおるような書き方になってると思いますが、あくまで色々な見方をしようと言ってるだけです。左も右も分かりません。この記事を読み、疑う人も信じる人も読む人の自由ですが、僕は疑ってほしいと思っています。疑って、自分からどんどん情報を知ってほしいです。Twitter、テレビ、雑誌、ウェブサイト、なんでもいいです。多くの媒体から情報を得るように意識してみましょう。物事を多角的に知ることで、不安を減らし、間違った方向へ進む可能性を減らせるのです。
ポイントは、
・何か一つの情報源だけで容易に信じないこと
・海外からの情報もできる限り仕入れること
・疑い、知ることで偏見を限りなくなくすこと
難しい問題なので色々な意見があると思いますが、僕自身様々な見方のコメントがあれば大歓迎です。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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