イギリス人4人とF1アブダビGPを見て思ったこと
こんにちは、わたぽんです。
2014年のシーズン最終戦だったF1アブダビGP。ワールドチャンピオンが決まるレースということで、僕も楽しみにしていました。そこに声をかけてくれたのが、イギリス人のコースメイト。金曜の実験後、日曜に家で一緒に見よう!と誘ってくれたのです。
ちなみに毎週金曜日の午後実験があるのですが、いつもその人とペアでやってるのです。その関係で、お互いF1のエンジニアを目指していることを知ってるので、よく実験中はF1の話をしてます。ちなみに彼は、一度大学を卒業しているのですが、どうしてもF1のエンジニアになりたくて、サウサンプトン大学に再入学しています。すごい。
日曜の昼
イギリスでF1と言えば、皆がゴロゴロしてる日曜の昼下がり。日本とは違って、夜更かししなくて良い時間に、いつもレースがあります。大学から車で家まで送ってもらい、12時頃に到着。
さて、ここからはイギリス人と観戦して思ったこと、イギリスでの観戦スタイルについて、項目ごとにまとめながら書いていきます。
(1) レース50分前から始まるF1の放送
イギリスでF1を放送してるのは有料のSky Sportsとおなじみ、BBC。今回はBBC iPlayerを使用してネット経由で生中継を見てたのですが、こちらは無料放送でもレコノサンスラップ以前より放送開始。エディ・ジョーダン氏と誰だか知らない女性ナレーター、そしてゲスト解説者(今回はデイビッド・クルサード)がピットから生中継。
日本だと有料のCS見ないと、ここまでのサービスはないから、とても嬉しい。BSだと10分ぐらいしたらレース始まりますからね。笑
(2) ワイワイしながら見るのがイギリス流
時間的なこともあり、ランチに宅配ピザをオーダー。それをもぐもぐ食べながら、ワイワイと観戦していました。そういえばこの前パブに行った時も、ビールを飲みながら見てる人がいたな…そう、イギリスではF1は「休日のお楽しみ」感覚で見るもの。一人でガッツリ見るというよりも、友達とおしゃべりしながら、ワイワイと観戦。日本で友達と観戦なんてなかったので、とても楽しかったですね。(ただレースの詳細を追えない)
(3) イギリス人ドライバーだから応援、ではない?
ワールドチャンピオンが決まるレース。イギリス人なら当然、ハミルトンを応援か!?と予想していたのですが、あれれ、違いました。むしろ逆(笑)彼らによると、
「ハミルトンは髪型変やしピアスも開けてるし、F1ドライバーらしくない。イキッてる!」
と言ってました。
だから優等生でジェントルのロズベルグがチャンピオンになることを願っていたイギリス人の友達。最後のハミルトンのドーナツターンのシーンでは、”Don’t do this. Don’t do this. OOOhhhhhhh“と頭を抱える。チャンピオン獲得後のドーナツターンはベッテルしかあかん、だとか。笑
ちなみにバトンは良いらしい。やはりイギリス人はジェントルマンがお好き?
(4) マルドナードの扱いはイギリスでも同じ
マルドナード、燃えましたね。メカニック達、笑ってましたね。僕たちも笑ってました。笑
(5) レースを純粋に楽しんでる感じ
「ワイワイしながら見る」と紹介しましたが、同時に彼らは、レースそのものを楽しんでいるようです。どのドライバーが勝とうと、どんな展開になろうと、「いやー今日もF1見れてよかった!」という満足感が伝わってきました。ハミルトンが勝ったから最悪なレースだ、などとはならないのですね。まさに日本のF1ファンと同じで、一部サッカーファンの逆、という感じでしょうか。F1が文化として根付いている、は妥当。
(6) 彼らは無線も聞き取れてるということ
もう一つおもしろかった気付きは、彼らは無線もすべて把握してるということ(当たり前)。日本だと多くの人は、川井さんの解説を待ち、結局「頭なんだったんだろう…」てなりますからね。笑 英語無線を聞いて、いつもコメントを挟む様子は、僕の中ではまだ未知の世界。やはりF1の世界は英語なのだな、と思いました。早く聞き取れるようにならないとですね。
まとめ
そんな感じで気楽に見れた最終戦。イギリス人4人と僕。こんなに早く「F1の文化」に浸れる日が来るとは、正直思ってませんでした。最後には、「英語を喋りたかったら、いつでもおいで!」と言って車で寮まで送迎してもらい、感謝ばかり。(ピザもおごりでわーいわーい。)日本でもイギリスのように、友達とわいわい見るスポーツになってほしいな。。。
(すべてのイギリス人がそうでないので注意。なかには”I love McLaren. Mercedes, Redbull, F*** OFF.”て人もいました。笑)
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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