悔しいと言ってるだけじゃ何も変わらない
何も成果がないのに書くのって嫌なんですけど、やっぱり悔しいので書くことにします。
夏頃、僕は未来に思いをはせていました。
そう、その未来とは、”F1チームでの1年間のインターンシップを獲得した”未来。自信も少しあったし、勝算もないわけじゃなかった。少なくとも、インタビュー(面接)には行けるだろう、と。
12月初旬、その未来は、どこに行ったのかな。。
10月の終わり頃までは、まだどこかルンルンとしていました。足取りは軽く、軽快な音楽がいつも流れているような感覚。CVとCover Letter(まあ履歴書みたいなもん)の準備も前向きにし、ドキドキしながら、いくつかのF1チームのインターンへ応募しました。
1週間、また1週間。
来るはずの連絡が来ない。去年エアロリーダーだった先輩は、MB(なんとなくチーム名はコードネームで)に呼ばれたという。今年のエアロ部門のサブグループのリーダーも、呼ばれたそうな。
「二人とも一つ上の学年。」
そう言い聞かせ、じっと待ってました。
11月も後半に差し掛かった頃。
「メールボックス確認して!」
僕と共同でエアロ部門をまとめている友達が、チャットしてきました。なんか新しいパーツのアップデートでもあるんかな~と思って開いてみるも、何も来てません。あれ?
僕「なんも来てへんで?」
5分後。
友達「いや、ついさっきRBから面接の案内メール来たから。わたるのとこにも来てるかなって。」
大学の課題でグループの人とミーティング中だったけど、一気に力、というか精気が抜けてくのを感じました。針を刺された風船のように。というのも、僕が応募したエアロ関係のインターンでは、RBがインタビューするの、一番遅いから。あれ、もうチャンス限りなく少ないやん。しかも一緒に、身近にやってる友達が呼ばれ、僕は呼ばれなかった。他にもF1チームに呼ばれた人はまだまだいて、インターンをゲットした先輩もいた。また、同じ学年からも最前列にいつも座ってるあの人は、STRのポジションをゲットしたそう。僕も応募したのに、面接にさえ呼ばれなかったポジション。
もう自信も未来も見えてなかった。
悔しい。
期待してた自分がバカだった?
実力が足りてなかった?
Cover Letterの英語がクソだった?
自分の”売り方”が悪かった?
それとも、僕が日本人なのが響いたの?
分からない。多分全部だと思います。日本人F1エンジニアの人達は口を揃えて言ってます。
「同じレベルの日本人とイギリス人がいたら、F1チームはイギリス人を取る。」
期待してた自分が愚かでした。周りと同じではダメ。ちょっと上…かも?でも足りない。日本人というディスアドバンテージを考慮してでも、こいつしかないというレベルでないといけない。
最初から分かってたこと。なんならイギリスに来た時から、いや来る前から知っている。知ってるけど、本当の意味で分かってなかったんだと思います。面接ぐらい、行けると思ってました。
どうすればいいんやろう?
悔しさと虚構の中、ビールが体を冷やし、素晴らしき別世界へと導きだす。と言っても、その日はあまり飲んでません。分かってたから。こうやって時間を潰してるのが、僕を圧倒的なレベルに押し上げるのを妨げてるって。
半自動的に飲み始めたけど、量も少々に、貯まりだしてたレポートを書き出しました。Formula Studentと同時に、良い大学の成績もF1チームに入るには最低条件。
「大学の課題で忙しいからFormula Studentに手が回せない。」とはよく聞く台詞。僕はそんなこと、何があっても言いたくありません。
「大学のことをなるべく早く、効率よく済ませて、Formula Studentに必要な時間を確保する。」周りと同じ言い訳をしていては、周りと同じレベルで終わってしまう。
Formula Studentの開発は、クリスマス休暇までが勝負。時間がない。けど大学の課題は一番忙しい時期。こうやって、睡眠時間を削りつつ、カフェインで無理矢理起こす生活に入ってきました。残り時間が少ないとはいいことで、ちょっとぐらい無理したって、本格的に壊れることはないはずです。短期間やし。
短期集中。
こういうのはよくないって、知ってます。去年、勉強”しすぎて”その後すっからかんになってた時期がありました。学んだはず。でもそんなこと言ってられない。エアロリーダーとしての冬は、デザインを統括できる立場としては、今年しかない。今やらなきゃ、後が続かない。後ですっからかんになろうとも。
悔しいけど、悔しいとだけ言って泣いていたくない。
悔しいから、自分の限界まで行って、限界だと思ってるポイントを超えて、誰もが到達したことのない場所に行きたい。
「忙しい」を言い訳にFormula Studentの開発を妥協していては、平凡の域を出ない。
特にイギリスで結果が必要な僕にとって、これは待ってもないチャンスやったはずやったやん?大学もFormula Studentを、これ以上妥協や言い訳で埋めるのはごめんです。
日本人だからってのも、言い訳。同じ日本人で二回生の時に、F1チームに面接に行った人を知っています。
僕はどのチームからも、面接にさえ招待されませんでした。いや、希望を込めるならまだゼロではないのですが、それでも第一候補として挙がらなかったのは確実。
まだ2回生やんって言われれば確かにそうですが、周りのイギリス人やスウェーデン人の人が行けて僕が行けないってことは、そこになんらかの”差”があるってこと。
悔しいけど、仕方がない。今までの自分が悪かったんです。
このまま終わらせたくない。
いつもは丁寧に書くのですが、すいません、今日は写真も最低限に、装飾も最低限に。クリスマス休暇に入ったら、Formula Studentでやってることも紹介しますね。知らんけど。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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起爆剤としていつもブログ拝見してます。立場と国は違えど、私も今難解な問題に立ち向かってます。というより、まだその部隊にさえ立ててませんが笑。私も何度も心折れそうになってますが、絶対に諦めません。お互いやったりましょう。
コメント、ありがとうございます!励みになります。行けるところまで突き進みましょう。
ちょっと疲れちゃいましたね。ここは贅沢して美味しい物食べて、または読みたいマンガ読みふけるとかやってみたらどうかな。(もちろん時間を決めて^_^;)10年ほど前になりますが、イギリスに3年住んでいたので、イギリス人の気質も少しはわかります。ヨーロッパで日本人が活躍するのがいかに大変かも、実感としてわかります。でも、今わたぽんさんは既にイギリスにいるのだから。しかも自分の意志で。そのラッキーさをかみしめて、ふんばってみよう!応援していますよ!
S
コメントありがとうございます。読みたいマンガ、良いですね。宇宙兄弟を読んでみたいのですが、イギリスにいてなかなか読めないです。笑
その通りだと思います。ラッキーです。まだ頑張ってみます。ありがとうございます!