アントワープで一番古いカフェ”Cafe Quinten Matsijs “でディナー ~ベルギーのビールと料理で~

こんにちは、イギリス留学中にと思いベルギーへ行ったわたぽんです。

アントワープに来て3日目。翌日イギリスへ帰るので、これが最後の夜。僕は財布の中をちら見し、息を整えた。さあ、行くぞ。

向かったのは”Cafe Quinten Matsijs”。アントワープで最も古いカフェで、創業なんと1565年。当時は商人達の宿と飲食スペースとしてのオープン、それが今ではカフェとして続いているのです。今までのワッフル・フリッツ生活に終止符を打ち、ベルギー最後の夜を伝統と栄光の場で過ごそうと企んだ僕は、事前に開店時間もしっかり調査。日曜だったのでラストオーダーが午後6時。なのでお昼ごはんもかるめに、腹ペコで午後5時、アントワープ最古のカフェに向かったのでした。

 

ところでこのカフェ、なんと読むのでしょう。”クィンテン”は分かるけど、”Matsijs”って…日本語で無理やり表すと、「カフェ・クイントンマセイス」と言うそうです。なぜ分かったかって?実はこのお店のマダムは日本人の方。その方のブログに書いてありました。笑
ブログはこちらです:アントワープで一番古いカフェ-Cafe Quinten Matsijs

さてさて、事前にお店の場所もチェックしていたので、スムーズにカフェに到着。

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雨が少しぱらついていたので、素早く店内へ。しかし中は大賑わい。あいてる席はあったのですが、お店のマスターに聞くと予約席だと…

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もしラストオーダーまでに誰も帰らなければ…ビクビクっと震えるのを感じながらも信じて待っていると、そこのお客さんが帰ったら座っていいよ、とお声掛けが。こうして無事、席を確保できたのですが、4人席を1人で占領。僕が座ってからもお客さんがやって来ては、立ち去っていく。ものすごく申し訳なかったです。汗

世の中早い者勝ち。そう思い情け容赦ない彼ら彼女らの視線をかいくぐり、メニューを手に取る。

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でもオランダ語です。分かりません。オランダ語はドイツ語に似ていて、英語と通ずる部分もあるので、まるで暗号を解くように見ていくも、やはり断念。店の商品についての知識もないからしょうがないので、忙しそうに動いている店の方を、おどおどと呼びました。

尋ねたのは「ベルギーのビールが飲みたいけど、どのビールがオススメか?」と「一番人気のオススメメニューはどれか?」てきとーにあしらわれるかと思っていたけど、案外ていねいにアドバイスしてもらえました。そして頼んだのがこちらです。

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まずはビール。De Koninckはアントワープを代表するビール。そのビールの冬限定バージョン、Winterkoninckです。オススメを聞く際に、黒ビールで聞くと、こちらをオススメされました。黒ビールというとイギリスで飲んだNobleという苦くて穀物の味満載のビールが脳裏に焼き付いていたのですが、Winterkoninckは違います。爽やかで、でも麦の香ばしさもして。ビールのつまみとしてでてきたスナックと共に全部飲んじゃいそうなところを我慢。まだ料理は来ていません。

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じゃーーん!こちらが注文したお料理。”Vlaamse Karbonaden“というものです。日本語では「カルボナード」と訳されるこの料理は、ベルギーの郷土料理。カルボナーラでもマルドナードでもありません。牛肉をビールで煮込んだシチューです。いやあ、うまそう。しかもフリッツまでついてる。でも、あれ?大きいお皿の半分があいてる。どうやって食べるのか分からなかったのですが、サーブされたときにお店の方がしていたジェスチャーを思いだし、僕はこうしてみました。

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お皿にフリッツを取り分け、そこにカルボナードをスプーンですくってかける。フォークとナイフでポテトを切り分け、しっかりと味付けされたカルボナードと共にお口へ。うん、美味い。濃い味に見えますが、案外あっさり感じるかと思います。最もおいしいのはやはり、牛肉。ゴロゴロとその姿を全面に強調して待っている牛肉の塊だけをパクリ。口全体に甘みが広がり、しばし幸福を感じられます。こう書いてる間でもよだれが…

本当はこの店の歴史についても触れなくてはならないのですが、僕はそんなことより飯が大事。目の前においしそうな物があるなら、選択肢は食べる以外にありません。最低限の敬意を伝統あるカフェに払いつつも、一心不乱に食べ進む。時間がすぎるのはあっという間でした。

食後も余韻に浸りたかったのですが、お店が混んでいたので勘定を済まして帰ることに。カルボナードとベルギービールで満たされ、満足のベルギー最後の晩餐でした。

(追記:その後の情報によると、帰り道の途中でわたぽんはフリッツをまた食べたようです。さらになんということか、別のビールも2杯飲んだそうです。伝統あるカフェへの敬意はどこへやら…)

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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