【未来のメディアは動画かテキストか?】そのヒントは過去にあると思う
こんにちは、イギリス留学中のわたぽんです。
情報を追っていて度々目にするのが、「スマホが普及していく中、テキストと動画どちらがよく閲覧されるか?」という議題。難しい問題で、時代の流れを読むことがうまい人達の間でも意見が分かれていたりします。
ですが僕は、「未来はテキストベースか、動画か?」の解のヒントは、過去を振り返れば分かるんじゃないかなと思います。
スマホ時代のテキストと動画
まず、スマホが普及しだしてからのテキストと動画の流れを見てみましょう。
当初はスマホで見るものと言えば、テキストが圧倒的主流でした。
例えばニュースサイトは新聞のようにテキスト記事。僕の今書いてるようなブログもテキスト中心。LINEやFacebook、TwitterなどのSNS系アプリもすべてテキスト中心でやってきました。
文中にはテキストを補うという形で、写真もいくらか挿入されます。
そこに変化が起こり、スマホで動画を見るという流れが出てきます。YouTuberの登場やスマホ自体の高性能化、通信速度の高速化など。考えられる要素はいくつかあります。
6秒だけのVine動画や、動画を送ってもすぐ消せるSnapchat、FacebookやTwitterなど既存のSNSでも動画挿入に対応など、下地はどんどん整っていきます。
すると今までテキスト主体で見ていたユーザーが、動画に流れ始めました。
バラエティ系の動画だけじゃなく、教養系やニュース系の動画もどんどん出てきています。それに対して今までテキスト主体で頑張ってたブロガーなどは、焦りを感じたりしている、という状況です。
しかし意外にも、意見は二つに分かれるようです。
未来は動画が主流となる意見
まず未来は動画主流の世界になるという見方。
動画は受動的に情報が入ってくるので、視聴者側からすると楽。目と耳両方で情報を得ていくから、理解もしやすいです。
動画を見ていると、一度再生したら後は優雅にティーでもしながら画面を眺めてるだけで、情報がどんどん入ってきます。今ではずいぶんと動画の種類の幅も広がりましたし、YouTubeで少し探せば好みのチャンネルが見つかったりします。
また、Vine動画を始めとした手軽な動画メディアでは、隙間時間でも楽しめます。見てるの、たった6秒ですからね。Vine動画は、スマホ時代のメディアを体現したかのような良いサービスです。
動画再生が遅くて憤りを感じる時代が(少なくとも日本では)なくなってきてる中、またこれからもどんどん高速化が進んでいく中、動画をスマホで気軽にパッと見ようということが増えていくでしょう。
未来もテキストが強いという意見
一方、いくら動画が普及しても、最後はテキストが勝つんじゃない?という意見もあります。
テキストがなんやかんや強いという意見が、こちらの動画で交わされています。(vol.6にも続く)
堀江貴文氏とツイキャスの赤松洋介氏のお話し。
テキストはなんやかんや見られるし、スマホ特有の隙間時間の活用という点ではテキストの方が勝ってるという考えですね。
未来は過去にヒントがある
歴史は繰り返す、なんて言葉がありますが、動画とテキストの未来予測にも当てはまる部分があるのではないかと思います。
動画とテキスト、その関係の過去の例はなんでしょうか?
少し前の自分を思い出すと、おのずと答えが出てきます。
まず動画の過去の姿の代表は、テレビでしょう。
テレビではニュースもバラエティもドキュメンタリーもすべて楽しめます。また、ビデオ、DVDを使って映画やドラマだったり、中にはセミナー系や教育系のビデオを見てた人もいたでしょう。僕も小学1年のときに、ビデオで掛け算の九九を覚えた記憶があります。
対するテキストは、長い歴史を持つ本であったり、新聞が当てはまります。
新聞を見てもニュースは掴めましたし、本を読めばいろんな人の意見であったり、ライフハックであったりというのが楽しめます。
テレビと活字の関係
そんなテレビと活字媒体(本や新聞)の時代でしたが、どのような関係だったか覚えていますか?
テレビばっかり見てた人もいましたし、本ばかり読んでた人もいました。今でも一応います。しかしテレビと活字媒体の関係をもっと広い目線で見ると、以下のことが言えたのではないでしょうか。
テレビと活字媒体は共存していた。
そう、共存していました。個人単位で見るとテレビばかりの人や、本ばかりの人がいました。しかし全体ではテレビも活字媒体も必要とされ、どちらも主流媒体として残ってきました。
ここにヒントがあると思います。
いくらスマホで動画が見やすくなっても、テキストを好む人が消えるわけじゃなく、すべてが動画に置き換えられるわけではありません。動画とテキストは、これからも共存するのだと思います。
動画には動画の利点があり、それを好む人も多いです。同じくテキストにも良い点があり、テキストを好む人がいます。
ではテキストから動画への移動はどう説明するのでしょうか?動画メディアに人がどんどん流れていることは事実です。
実はそれも過去に似たような例があります。
そう、「活字離れ」。
一時期、テレビばっかり見て本や新聞を読まない「活字離れ」が、若者を中心に広がり、話題となりました。覚えているでしょうか?
この活字離れの話題が収束した理由の一つには、スマホでテキストを容易に見れるようになったということがあると思います。それが、また動画の方に戻りだしているのです。
しかし活字離れが話題になったときでも、活字を好む人は読んでいました。売れてる本は、売れました。なんだか、今の状況と似ていませんか?
テキストが今まで読まれすぎていただけ
いくらテキストを好む人はなくならないと言っても、実際には動画に人が流れ、また活字離れのような状況になってきています。
僕はこれを、そう悲観的にとらえることはありません。むしろ、やっと元の状態に戻ったという感じ。
今までスマホでテキストを読むのが最も便利なことだったから、みんなテキストで楽しんでいました。ニュースサイトで読んで、ブログで読んで、SNSで読んで…。でもそれは、今までテキストが読まれすぎていただけ。
本来テキストよりも動画が良いという潜在的ニーズがありつつも、スマホで見にくいからテキストで我慢してたって層が、今、動画に流れだしているだけです。
今まで多すぎたテキストユーザーが、元の量に戻りだしているだけではないでしょうか。
過去との違いは、隙間時間
堀江貴文氏も上の動画で言ってますが、過去との大きな違いは時間の長さ。
テレビでは30分や1時間の番組がふつうでしたが、YouTubeで同じような長さの動画をアップしても、見る人は限られてくるでしょう。いや、見るのだけれど、それはテレビの範疇を超えていない。
スマホの登場により、隙間時間をどう制するかが一つのポイントになっています。
動画を売り出す場合は、サクッと見れる短いものが良いでしょう。それこそVine動画のような。僕のイメージでは、吉野家で牛丼が出てくる間に楽しめるものが良いなと思います。
テキストも同様、いかに隙間時間を制することができるか。
こちらは既にかなり充実していて、パッとFeedlyやNewspicksを見ればニュースが見れますし、ブログを見ればお気に入りの人の意見や考えを垣間見れます。
基本的な流れは変わらないものの、スマホとこれまでの固定媒体の違いにより、いくらかの違いはあります。そこを狙えば勝機があるでしょう。
そこにツイキャスの赤松洋介氏が言ってるように、ゲームも割って入ってくるかなーという感じ。僕が中学生だった2010年頃とか、電車でみんな携帯ゲームとかしてましたからね。パケホじゃなかった僕はいつも横から見てました…。
ですが、ゲームが支配することはない。あくまで共存なのです。
わたぽんのまとめ的なもの
過去を振り返れば、今起こっている動画とテキストの話題は特に驚くべきことではありません。これからは動画とテキスト(とゲーム)の共存、以前に戻るだけだと思います。
ただ、ブログを書いてる側として言えるのは、ブログなどのテキストを読む人の絶対数は少なくなること。膨大な数に膨れ上がったテキストデータが、これからは淘汰されていきます。
テキストで売り出してきた人は、テキストで生き残る側に入るか、それとも動画をやるか、という方向に入ってくのではないでしょうか。
ちなみに僕自身ではたまにYouTube等で動画をあげたりしますが、自分でやる分にはブログの方が好きです。しかし同時に、動画への「出演」もいくらかしなければ、残りにくくなるでしょう。本の著者がテレビにゲスト出演みたいな感じでやっていけたら…それを目指せればいいかなと思います。
以上、わたぽんでした。ほなね!
わたぽんの簡単な自己紹介
わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら
ブログ「わたぽんWorld」について
僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!
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