もう青春には戻れないけれど、今の全力を言葉で表せなくてもいい

こんにちは、わたぽんです。

ちょうどこんな記事を読んでました。

青春と聞くと、中学校の時の退屈な昼休みを思い出します。「せっかくやし、青春っぽいことしたいやん?」って言いながら、屋上への侵入方法を模索していた同級生。鍵の開かない階段への扉を見つめながら、結局ダラダラする。そんな自由時間。

 

青春と呼ばれる時期。

中学生や高校生としてはどこか楽しみにしつつも、自分がどんな青春を送ることになるのか不安で不安で。成人した者からすると、もはや過ぎ去った哀愁に感じてしまう。あるいは、まだまだ青春は続いてるって思ってる人もいるんじゃないかな。

とても曖昧な言葉やのに、なんでこんなパワーワード感あるんやろう。

そういえば、この記事を書いてる今は、2018年。来年の8月には平成という元号じゃなくなるらしい。

「平成最後の夏」なんて新たなパワーワードが流行ってます。あ、”流行ってました”、か。もう9月。そんな言葉に踊らされてアホらしーなんて思います。そうやって、すかして生きてきた。

なーんて言いながら、こっそり自分も気にしちゃってます。やっぱり、気になっちゃうよね。「青春」と似てる。なんでやろう?

 

高校生は青春を楽しんでいた

青春について話す人って、どこか寂しそうにしていませんか?

カラオケで出てきた歌詞やPVを見て、「うわー、青春や!」って言いながら。
あるいは「あの頃は良かったなー!」なんて言っている。

楽しそうな声の響きとは裏腹に、目はどこか寂しげ。どこか後ろ向きな印象を持ってしまう、青春というワード。

一方で、誰にでも青春が未来を指し、隠れた憧れになっていた時期はあったはず。だからこそなのかな。青春が終わってしまうことをみんな怖がっている気がします。

そんな事を書いてる僕の今の顔も、きっとどこか寂しげなんでしょう。

 

僕自身は22歳なんで、そろそろ青春とか言うのが辛くなってきた年ごろかなと感じてます。やっぱり高校生ぐらいの時ですかね?青春が一番似合うのって。

今夏、島根県へ行った時に、高校生と一緒にちょっとした遊びをしました。グループで粘土アートを作る、みたいなの。そのテーマが「青春」。

学校、部活、夕焼け、相合傘、恋愛…。
各々、違う作品になっていく。

みんなが思い描いていた青春って、こんな感じだったのかな?
そういや、高校生にとっては今こそが青春なのか?

なんてことを考えながら、僕も夕陽を模した赤い粘土の塊をせっせと作っていました。多分この行動は、僕にとっては青春ではないと知りつつも。

 

前出の記事では、青春についてこの様な記述があります。

「青春」って、なーんにも周りのことを知らなかった私たちが、無限に笑っていた時間だったんだよ。今の私たちは賢くなりすぎた。

実はその前に「社会人は…」というくだりもあるのですが、大学生は微妙なところなのかも。まだ学生ですし。

それでも僕がもう青春じゃないって思ってるのは、「賢くなりすぎた」ってところにあると思ってます。色々知ってしまった。そんな気がしてます。そこに学生かどうかなんて関係ありません。知る事って、時に罪とさえ言える。

この前書いたブログで自分の年齢について考えた時、僕はちょっと、後ろ向きでした。

【雑記】22歳の感覚
濁流が押し寄せる音が聞こえてくる。 22歳。 日本の大学に行っていれば、きっと卒業していたであろう歳。同級生達の中には大学院...

正直、22歳であることを悲しんでいました。
僕の青春や若さを売りにできる時代って、終わってしまったんやって。Taylor Swiftの22みたいに、22歳は明るく踊り切れなかった。混乱して、後ろばっかり振り向いてた。

 

 

「青春にとらわれていた。」

多分、そう言えます。

僕自身、過ぎ去った青春っていう曖昧なものを、もう過ぎ去った取り返しのつかないものと考えていました。もう10代の頃ように、無邪気にやっていけない。

さすがに収入や仕事みたいな、現実的なことをちゃんと考え出さなきゃいけないし、そうなると失敗が少し怖くなってくる。あるいは過去の失敗を思い出して、自分にできることが限られてるように感じる。

 

なんかどんどん後ろ向きになっちゃうや。逆に考えてみましょう。青春の良いところってなんだったんでしょう?

僕にとっての答えは、その時を必死で生きていたってところ。

何も分からないけれど、何かを信じていた。最後は理想が正しいんやと信じたり。そして全力で目の前の事に挑んでいて、無知からちょっと苦い経験をしたりして。将来の事がちょっと不安で。でも失敗したって、まだまだ未来があるし…なーんて思えた最高の時間。

F1目指して夢で毎日が輝いてて、自分ならできると本気で信じて毎日必死に、時々不安になって、それでも無邪気と言える過ごし方をしてました。親や先生に抵抗してみたりして、そういうの、ちょっと楽しんでました。

その時を必死で生きてきてたから、ちょっと間違ったって若さで許されるから。
あるいは、迫りくる将来が不安になって、今だけでも楽しもうとしていた。

だから青春って、最高でした。

でも書いてて思ったんです。
「なんで青春に対して後ろ向きに感じてたんやろう」って。

その時を必死で生きることって、今でもできます。明日でもできます。

たしかに以前よりかは色々知ってしまったことも多いけれど、それが今を全力で生きることを止めはしません。無邪気に何も心配せずに全力で楽しめるかって言ったらちょっと違うとは思うけど、今には今にしかできないことがあります。

むしろ、リスクフリーでワイワイしてれば青春だなんて思うのならば、青春なんてもういりません。

少し知識はある。
前よりはリスクもある。
歳も重ねた。

だからどうした。青春って、結局は未熟な僕らのその時の全力だっただけで、青春を終えた今にしか考えられないこと、できないこともたくさんあります。それを見捨ててまで過去の青春にとらわれるのって、もったいない。

青春を懐かしむのは良いけれど、それを悲観的に感じる必要なんて全くないはずです。また今を必死に、全力になればいい。

目の前のことに耳をすまして。
そこに青春っていう言葉はもう似合わないかもしれないけれど、その時間を無理に言葉で表す必要はないんじゃないかなと思います。

 

わたぽんのまとめ的なにか

冒頭で出した「平成最後の夏」も、きっと「青春」と似たような効果・効能があるんだと思います。

流れていく時間の一部を切り取り、特別感を出す。将来への希望と不安が入り混じる中、その年齢は、年は、もう戻らないと訴えかけてくる。そんな時間。

本当はもっと楽しいことしたいのに、言い訳して、しまいこんでた本音。それをさらけ出して楽しめちゃう、魔法の言葉。

夏が終わってしまうのが、やっぱり怖いのかもしれません。
でも秋が来るし、次は冬が来るし、その時々を目一杯感じて楽しんでいければいいや。

以上、わたぽんでした。ほなね!



わたぽんの簡単な自己紹介

わたぽん(@wataponf1_uk)
高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻中。未熟で失敗ばかりするも、その度に這い上がってきた。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでのインターンも獲得。自分と未来を信じて、夢は叶えられると証明したい。詳しいプロフィールはこちら

ブログ「わたぽんWorld」について

僕、わたぽんの「F1のエンジニアになる」という夢を叶える道を綴るブログ。2014年に運営開始。夢に近づけば近づくほど、更新頻度が減っていきます。
テーマは夢とイギリス留学。僕の生き方が励みになると言っていただくことが増えてきて、とても嬉しいです!

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プロフィール

わたぽん(@wataponf1_uk)

高校生の時に「F1マシンをデザインしたい!」という夢を抱き、F1の中心地:イギリスへ。サウサンプトン大学で宇宙航空工学を専攻。そして渡英4年目には、念願であったF1チームでの1年インターンも獲得。現在は卒業し、日本でF1から離れ生活中。 詳しいプロフィールはこちら


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